今回は「RGジオング」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムに登場し、一年戦争でシャアが最後に搭乗したジオングのRG版をご紹介。
2021年発売。
ディスプレイベースが付属し、腕部5連装メガ粒子砲とリード線を使う事によりオールレンジ攻撃が再現可能。
RGらしく、実機考証に基づくオリジナルギミックが各所に散りばめられています。
という事で、RG 1/144 ジオングをHGUC版との違い・比較画像などを含めて画像数多めで徹底的にレビューしていきたいと思います!
RG ジオング
ジオンの名を冠した、一年戦争末期のニュータイプ専用機ジオング。
全身に計13門のメガ粒子砲を搭載し、前腕部の有線式攻撃端末によりオールレンジ攻撃が可能なトンデモ機体になります。
1/144スケールのガンプラでは2001年に発売されたHGUCジオング以来なので、20年の時をこえて発売されたキットになります。
リアリスティックデカールがこちら。
初期のRGナンバーほどの量はないので、全部貼るのにそこまで時間はかかりませんでした。(とはいえ30分ぐらいはかかりました)
こちらが内容物です。
RGジオングはラストシューティング ジオングエフェクトセットも発売されましたが、単品版でも「ディスプレイベース」「オールレンジ攻撃再現用支柱・リード線(各2)」「駐機状態再現用パーツ」が同梱します。
ランナー都合により、底面バーニアの一部パーツが余ります。
また、ディスプレイベースの余剰パーツもかなり出ます。
そして完成したRGジオングがこちら。
RGらしくパーツ数が多く、色分けが完璧でモールド量(見えない部分含む)がとんでもない事になっています(*_*;)
ちなみに今回使われているアドヴァンスドMSジョイントは腕部5連装メガ粒子砲だけで、関節フレームにはKPS素材(最近主流の塗装できるやわらかプラ)が使われています。
言うなれば、1/144スケールのMGを組む感覚に近かったです。
いかがでしょうか……。
部屋に飾っておくだけで異様な存在感を放ちますw
後ろから見ても情報量が多いですね。
それでは各部細かく見ていきます!
頭部をアップで。モノアイ周辺には無色のクリアパーツが使われています。
アンテナ先端はデフォルトで尖っており、口の頭部メガ粒子砲も細かく色分けされています。
後頭部のコックピットハッチは開閉します。
余談ですが、非ニュータイプのパイロットが搭乗する場合は頭部と胴体の複座式となり、頭部では射撃とサイコミュを担当する事になるそうです。
頭部を横に動かすだけで、モノアイが連動して可動します。
また、一度頭頂部のパーツを外し指でモノアイを動かせば上方向へ持っていく事もできます。
HGUCゾックみたいなギミックを搭載しているぞ……(*´ェ`*)
頭部は分離可能で、小型MAとしても展示できます。
左右のパーツは細かく色分けされているうえ、前後に可動します。
胴体のコクピットハッチは、少し引き出してから開きます。
非ニュータイプの兵士が操る場合、こちらが機体制御用のコックピットになるとの事。(シャアは劇中でここから乗り、内部の連絡通路で頭部に移動)
胸のバーニアは可動します。細かくパーツ分割により再現されている模様。
胴体の前後可動と連動して動く部分となります。
ちなみに本キットのスゴイところですが、↑画像のように外装をかぶせてしまえば見えなくなるようなところにもメカニカルなモールドがびっしりと刻まれている点です(*´ェ`*;)
一部装甲を外した状態で展示しても、絵になると思います。
ショルダーアーマーは先端が細かく動きます。
内部も裏打ちパーツで色分けされています。
上から。肩は軸接続で、前後に動きます。
上半身はこのように3ブロック構造になっており、柔軟に可動します。
ただ、腰を撚る動作はちょい苦手です。(真横には向けず)
腕部をアップで。
各所を超アップで。前腕部のパーツが細かく開口されていたり、関節フレームのディテールがめちゃめちゃ細かったりクオリティが半端ないです(*_*;)
ここ最近のRGと比べても、かなりの出来栄えといったところ。
肘関節は90度以上大きく曲がります。
主兵装の腕部5連装メガ粒子砲がこちら。
今回はこの部分にアドヴァンスドMSジョイントが使用されており、ライトグレー・グレーとインサート成形により再現されています。
指関節が、めちゃめちゃ細かく曲がるぞ!(>ω<)
下半身のスカートを見ていきます。
グレーだけでも多色成形で再現されており、細かい部分も内部からパーツが露出する形で色分けされているのが特徴です。
デカールもかっこいいっす……。
腰部メガ粒子砲はパープルで色分けされており、HG版から大きく進化しています。
リア側にはジオンのシールを貼ります。
リア側の全体図。
装甲の下はこんな感じになっていて、とにかくモールド量が多いです。
さらに、スカート部分は各所細かく展開します。
底面をアップで。このあたりの出来もすさまじく、パーツ分割による色分けが優秀でそれぞれ可動ギミックまで搭載しています。
組み上げたらほとんど見えなくなる部分をアップで。
画像右のように、赤いリード線が使われているのがスゴイ…、というかエグいですw
バンダイさん、見えない部分こだわりすぎでしょ……(*_*;)
バーニアをアップで。
底面の↑パーツを組み合わせる事により、スタンド無しでも展示できる作りになっています。
↑こんな感じで底面の3パーツを取り付ければ、
駐機状態で展示できます。
ジオング、出撃!
それではアクションポーズいっています!
5連装メガ粒子砲で攻撃!
ヤバ、恐ろしくかっこいいわ……(涙
……バンダイさん!
プレバンで「あんなの飾りです」なRGパーフェクトジオング拡張キット出すでしょ!(予言)
それでは付属のディスプレイベースとリード線を使い、有線式のオールレンジ攻撃を再現してみます。
↑のジオング専用のジョイントパーツをつければ、安定して展示できます。
ただ角度を前のめりにし過ぎたりすると落下の恐れがあるので、取り扱いにはご注意を。
腕部用の支柱は両腕分付属し、細かく動きます。
前腕部を前方へスライドすれば、スタンド用の穴が露出します。
ガッチリと接続できますが、腕が重いため支柱がくにゃつきます。ただ、
リード線で本体側と接続すれば安定します。
余談ですが、設定的にケーブルの長さは数キロメートルを誇るとの事です……(*_*;)
これで、オールレンジ攻撃の再現完了です。
いい感じ……。
天パと交戦!
「見えるぞ、私にも敵が見えるぞ!」
RG RX-78-2ガンダムと全身を比較。
RGのファーストガンダムはRG第一弾(2010年発売)という事で、今回のジオングよりもパーツのポロリが激しく武器の保持力が弱点です。
装甲のディテール(パーツ数やモールド量、リアリスティックデカールなど)にこだわりがなければ、今の時代2020年に発売されたHGのBEYOND GLOBAL版やオリジン版のHGの方がオススメかもしれません。
※↓HGのBeyond Globalとオリジン版のレビューはこちら
HGUC版のジオング(2001年発売)と全身を比較。
ここからはHGUCジオングとの比較いってみます。
パッと見で情報量が違いますね。
HG版のジオングは2001年発売という事で、今回のRG版と20年の開きがあるガンプラになります。
頭部を比較。RG版では、頭部の大きさが多少小さくなっています。
また、HG版ではクリアパーツが使われていません。
後頭部を比較。RG版ではコックピットのハッチが再現されており、開閉します。
HGUC版では開閉ギミックのみならずモールドもありませんが、ある意味アニメフィルムや設定画に忠実です……w
胸部を比較。RG版では、
前後4つのバーニアが動きに連動して可動します。
胴体のコックピットハッチを比較。
頭部と同様、RG版ではここの開閉ギミックも搭載されています。
肩と腕を比較。この部分はより細かく見てみますね。
ショルダーアーマーを比較。RG版では装甲が細かく可動するうえ、内部メカも再現されています。
前腕部と関節・フレームを比較。ディテールの細かさは言わずもがな、ですね。
ただ、何気にHGUC版でも腕部有線式メガ粒子砲の展開ギミックが搭載されています。
5連装メガ粒子砲を比較。
RG版ではここにのみアドヴァンスドMSジョイントが使用されており、ご覧の通りインサート成形によって骨格部分が色分けされているのが特徴です。
指の関節も細かく動くようになりました。
腰部メガ粒子砲とフロントスカートを比較。
RG版ではメガ粒子砲のパープル部が細かく色分けされているほか、スカートの展開ギミックも追加されました。
リア側のスカートを比較。
HGUC版は、でかいスカートパーツがビニール無しで箱の中にドカっと入っているのが面白いですw(中古を買った記憶はないのですが、ビニールに入っていなかった思い出)
底面のバーニアを比較。
ここはRG版の得意な「圧倒的なパーツ数」「色分け」「ディテール」「展開ギミック」が再現されているため、RGの圧勝ポイントです。
いかがでしょうか。
こう見てみるとこれから買うならRG1択ではないか?と思いがちですが、HGUC版の最大の長所は80年代のアニメフィルム・設定画準拠の姿で再現されている点だと思いますw
安いので、地味にHG版もオススメです。
シャア・アズナブルコレクションのシャア、HGIFのララァ、ジオングのソフビ貯金箱・エルメスのソフビ貯金箱とディスプレイ。
シャア搭乗機のRGシリーズでディスプレイ。
※「RGシャア専用ザク」「RGサザビー」
「私の同志になれ。ララァも喜ぶ」
RG ジオングの感想
ということでRG ジオングのご紹介でした。
色分けが完璧で、「オールレンジ攻撃展開ギミック」「胴体バーニア連動可動ギミック」「底面バーニア可動ギミック」が搭載されており組んでしまえば見えなくなるような装甲内部のモールドも再現されています。
変なポロリもないうえディスプレイベースも付属するので、非常に満足度の高いRGに仕上がっていました。
無理やり弱点を挙げるとすれば、腰を撚る動作がちょい苦手なぐらい。
ベタ褒めレビューになってしまいましたが、実際組み上げたあと変な笑いが出たぐらい出来が良かったので、ジオングファンのモデラーさんは十中八九満足するクオリティで立体化されていると思いますぞ。
補足ですが、エフェクトパーツなどがセットになったRGラストシューティング ジオングエフェクトセットも発売されています。
値段はかなり上がってしまいますが、RGガンダムと組み合わせて遊びたいモデラーさんはこちらをチョイスするのもアリだと思います↓
以上、「RG ジオング」のガンプラレビューでした!