今回は「HGUC ジョニー・ライデン専用 高機動型ゲルググ(U.C.0090仕様)」の改造ガンプラのご紹介です。
MSVおよび「機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還」に登場するジョニー・ライデン専用高機動型ゲルググ(MS-14B)を、HGUC基準で改造・塗装してみました。
プレミアム・バンダイ限定でHGUC高機動型ゲルググが発売されましたが、今回はHGUCシャア専用ゲルググに旧キットからバックパック、ロケットランチャー、ブレードアンテナをミキシングし、漫画版の宇宙世紀0090年アナハイム仕様を再現しました。※詳しくは後述
それではジョニー・ライデン専用高機動型ゲルググU.C.0090仕様の改造ガンプラをご紹介していきたいと思います!
HGUC ジョニー・ライデン専用 高機動型ゲルググ(U.C.0090)
早速ですが改造して作成したジョニー・ライデン専用ゲルググがこちら。
この前HGヘビーガンダム(イングリッド0専用機)を製作したというのもあり、それに合わせ今回は漫画「ジョニー・ライデンの帰還」に登場した中身がアナハイム製の高機動型ゲルググを再現する、というコンセプトで製作してみました。(コミック9巻のゲルググを再現)
という事で、劇中にあわせてデカールは左胸の「010」だけを使用しています。
キマイラ隊やライデンのパーソナルマーク(ユニコーンのマーク)を貼らず、カラーリングも漫画のカラーページを参考に塗装してみました。
その他の追加点は両肩側面にある台形のダクトなのですが、これはHGUCシャア専用ゲルググでは造形されていないのでモールドプレートで自作。
※ちなみにプレミアム・バンダイのジョニーゲルググでも造形されていません
ブレードアンテナの有無もそうですが、MSVの解釈は正解がないと思うのでどのように改造するか思案する時間含め、楽しかったりします……(*´ェ`*)
今回はフル塗装後、ウェザリングを少ししてフィニッシュ。
元キットがファーストの劇中に似ている形状をしている影響で、MSV風味をいかに足すのかが改造の肝かと思いました。
画像左はHGUCシャア専用ゲルググのブレードアンテナ。
画像の右は旧キットのブレードアンテナですが、旧キットの方が高機動型に近いイメージだったのでアンテナだけ交換しました。
サイズ感が丁度よいので、接着剤を使い無改造で差し込めました。
また、モノアイはクリアパーツに交換しています。
そして高機動型ゲルググのアイデンティティーである増速用ブースターパックのB型用バックパックを旧キットから移植。
これ塗装する前は形状がショボいのではないか……と心配していましたが、塗装してしまえば見事生まれ変わった印象です(>ω<)
アップで。B型用バックパックは細かく塗り分けようと思いましたが、劇中カラーページの資料がなかったので白黒ページのトーンを見て1色という判断を下しましたw
ユーマ・ライトニングの要望でアナハイムが作ったという設定ですが、レトロなB型用バックパックのカラーリング再現までしなさそうだという手抜き判断だよっ(*ノェノ)
ちなみにプレバンのHGUCジョニー・ライデン専用ゲルググではレッドとグレーが混じった配色になっていました。
底面から見た図。ゲルググは前から見えない箇所に多くのスラスターが搭載されています。
今回はスラスター内のレッド部分のみ、シタデルカラーのEVIL SUNZ SCARLETを使用してみました。
ダークグレーの上に筆による2度塗りだけでここまで隠蔽力があるので、かなり楽に塗装できたぞ……。
スラスター内の塗装っていつもめんどくさいので、どうにか楽な方法はないかと色々試していたのですが今回の製作で答えが出た気がします。シタデル最高。
両肩サイドにあるダクトはウェーブのモールドプレート2で適当に製作しました。
ゲルググマリーネのパーツを買ってきて使おうかと思ったのですが、サイズが全然違かったので仕方なく製作。
こういう改造、大の苦手なので「それらしく見えればいいやクオリティ」でチャチャッと済ませました。
ビーム・ナギナタの柄とハンドパーツ穴のサイズが合っていないので持たせづらいですw
ここは我慢しました。
漫画ではビーム刃が真っ直ぐなタイプだったので、他から通常サーベル刃を移植するのも手だと思いますぞ。
ベースキットが2006年発売のガンプラという事もあり、可動域は狭いです。
旧キットに付属するロケットランチャーを持たせてみます。
無改造では持たせる事ができなかったので、グリップを削って瞬着で固定しました。
一応両手で構える事もできます。
旧キットのボックスアートの影響か、ロケットランチャー持たせるとジョニー・ライデン専用B型臭が一気に強まる気がします。
うっ……カッコヨイ
スラスター強化によりメチャメチャ速そう。
まさに、
真紅の稲妻。
ウェザリングはしない予定でしたが、ベースキットがファーストのTV臭を放っているので汚してみたけど正解だったかもしれません。
※タミヤのウェザリングマスターBを使用しています
それではジョニー・ライデンの帰還9巻のワンシーンを再現してみます。
「紅い…ゲルググ!」
「ジョニー・ライデン!」
「間違いない、こいつは」
「幻獣だ」
「そのエンブレム!ジョニ子か!」
「気付くの遅い!」
※発売年に12年の開きがあるキットの図
この2機を並べたかったのだ……満足です……(涙
HGヘビーガンダム イングリッド0専用機(改造品)と比較。
HGUCジョニー・ライデン専用ザクとディスプレイ。
ベースキットとして使ったHGUCシャア専用ゲルググと比較。
プレバン版のHGUCジョニー・ライデン専用ゲルググと全身を比較。
今回は「HGUCシャア専用ゲルググ」と「旧キット1/144ジョニー・ライデン専用ゲルググ」をミキシングして作成しましたが、プレミアム・バンダイではHGUCジョニー・ライデン専用ゲルググも発売されています。
ロケット・ランチャーを比較。
HGUC版では、縦長なデザインに進化しています。
バックパックを比較。
プレバンで発売されているものも、HGUCシャア専用ゲルググのリデコキットとなります。
ロケットランチャーやバックパックの造形が進化しているものの、旧キットに付属したデカールは付属せずマーキングシール(テトロン素材)になってしまっている点はご注意を。
HGUCジョニー・ライデン専用 高機動型ゲルググ U.C.0090仕様の感想
という事で改造ガンプラ、ジョニー・ライデン専用高機動型ゲルググU.C.0090仕様のご紹介でした。
基本的に旧キットから「ブレードアンテナ(無しでも可)」「バックパック」「ロケットランチャー」をHGUCに移植し塗装するだけで高機動型ゲルググが再現可能なので、比較的楽に改造できる部類のモビルスーツではないでしょうか。
旧キットw↓
作っていて思ったのは、最近のプラモに慣れ過ぎていて旧キットの合わせ目消しに難航したという事でした↓
バックパック部分。プラの厚さも薄い部分があるので、光の透過を防ぐ為にサーフェイサーが必須でした。パーツ分割も細かいです。
こちらはロケットランチャー。
バックパックより楽に作れますが銃口あたりのパーツが薄いので、こちらもサーフェイサー必須といったところ。
昔のオコッサマはこんな高難易度のものを作ってたのか……。
ちなみに旧キットには「010」や「ジオン軍」のマーキングの他、パーソナルマークであるユニコーンやキマイラ隊のエンブレムが印字された水転写デカールが付属するので改造素材としては最強かと思います。
↑使わなかった水転写デカールの残骸
再販タイミングを逃すと少し高くなるので、改造予定のモデラーさんは価格をちょいちょいチェックしてみると良いかもしれません。
HGUC版ジョニー・ライデン専用ゲルググ(プレバン)には水転写デカールが付属しない(テトロンシール)ので、改造予定のないモデラーさんでもデカール目当てで旧キットをゲットしておくのもおすすめです。
余談ですが、実は今回のゲルググは前回の記事「HGヘビーガンダム イングリッド0専用機」と同じタミヤのラッカー塗料イタリアンレッドを使用しています↓
下地を変えて微妙な色合いを表現してみた次第であります↓
赤の下地にピンクサーフェイサーを使えば発色が良くなるという利点を活かし、漫画版のカラーページっぽいジョニ子ヘビーガンダムを表現。
逆に今回の高機動型ゲルググはグレーのサーフェイサーを使用し、発色を抑えて「血のような真紅」を表現しました。
下地が違うだけでここまでイメージが変わるので、塗装における下地の重要度を再確認しましたわ。
今回のジョニーゲルググのレッド塗装は結構イメージに近いものに仕上がった気がするぞ……(*´ェ`*)
以上、「HGUCジョニー・ライデン専用高機動型ゲルググ U.C.0090仕様」のご紹介でした!