今回は「HGUC リ・ガズィ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャアに登場し、ロンド・ベル隊が運用したリガズィ。
このHGUC版は2008年発売という事で、MGリ・ガズィより7年後発のキットになります。
定価3,024円とHGUCにしてはお高めでもあるHGUCリ・ガズィですが、BWS(バックウェポンシステム)の差し替えによりリ・ガズィの特徴であるスペースファイター形態へ変形可能なキットになっています。
という事でHGUCリ・ガズィを、今のガンプラ目線で見るとどうなのかじっくり見ていきたいと思います!
HGUC リ・ガズィ
ご存知アムロ・レイをはじめケーラ・スゥやチェーン・アギも搭乗。
という事で早速HGUCΖガンダム(GUNPLA EVOLUTION PROJECT版)と比較。
「2017年に発売されたゼータ」と「2008年に発売されたリ・ガズィ」なのでクオリティ差はあるものの、トリコロールのカラーリングがライトブルーを基調とする落ち着いた色になった事で量産臭を感じる見た目になっています……(*´ェ`*)
それでは内容物から見ていきます。組み立て書とシール、ビームエフェクトパーツに、
スペース・ファイター形態に変形するためのB.W.S.(バック・ウェポン・システム)差し替えパーツ、スタンド用のジョイントパーツ、ビームライフル、シールド、2本のビームサーベルに左の平手ハンドパーツが付属します。
そして完成したHGUCリ・ガズィがこちらになります。
今回は完全ストレート組みなので手を加える前の素体としてご覧くださいまし。
このリ・ガズィですが、10年前のキットとはいえ合わせ目が少なく色分けも優秀なガンプラに仕上がっていました。※細かくは後述
劇中再現度の高いプロポーションや、ライトブルーの成形色も非常にいい感じ。
可動域は「腕は水平以上に上がり」「膝立ち可能」「腰も360度回転」と劇中ポーズを取らせるのには十分な程動きます。
ただ最近のガンプラ基準で見てしまうと脚の横軸回転が弱いので、ハの字に立たせるのが精一杯といった感じ。
頭部の額パーツは別パーツになっていて、その上緑のセンサーはシールで補います。
アゴがあまり引けないので、バキバキのカトキ立ちをさせたいモデラーさんは要加工といったところ。
アンテナ部分はガンプラとしては珍しい「プラを手で曲げる」構造です。
曲げすぎると折れそうな箇所なので、ちょっとヒヤヒヤする部分だぞ……(*´ェ`*)
頭部は前後はめこみ構造なので合わせ目が出ます。
後頭部のセンサーはグリーンのシールが付属。
胴体の色分けは良好で、ブルー・レッド・イエローとパーツ分割されています。
ゼータガンダムの系譜を感じるデザインですね。
「胴体の上」「肩」に合わせ目が出ます。
ただ胴体側面は段落ちモールドのようになっており、合わせ目は発生しません。
バックパックもライトブルー、レッド、バーニアのグレーなどがしっかり色分けされています。
合わせ目も出ないので非常に優秀。
バックパックのサーベルラックは開閉します。
サーベルの柄は別パーツで色分けされていますが、実は引き抜く事ができずビームサーベルを装備させる時には別パーツの柄を持たせる仕様です。
※サーベルラックのカバーはかぶせるだけの仕様
引き抜きギミックがないにせよ細かな部分まで再現されており、色分けも完璧なので非常に好感が持てる部分だぞ……(*´ェ`*)
変形ギミックの恩恵で腕の上下可動は優秀。
肩も多少前後に角度が付けられます。
肩側面は合わせ目が出るものの、イエロー部は別パーツで色分けされています。
また、装甲カバー部分は可動。
二の腕は筒状の1パーツ、前腕部は基本的に段落ちモールドのようになっていますが、↑の部分は合わせ目が出ます。
また、この合わせ目部分は本来グレーなので要塗装です。※細かい塗り分け箇所は最後に記載
先端カバーは開閉し、腕部グレネードが露出します。
グレネードは要塗装です。
リアアーマーのバーニアはちゃんと別パーツになっています。
サイドアーマーの腰部グレネードは装甲色と同じライトグレーが設定色なので、このままでOK。
各アーマー内部も細かな形状が造形されています。芸が細かい。
ゼータ風の脚部は色分けがほぼ完璧で、足裏には肉抜きがありません。
このあたりは最近のキットより優秀ですね。
股下カバーを外せば、アクションベース用のポリキャップ穴が露出します。
前脚部レッドや側面のバーニア、カカト付近の外装レッドやバーニアもバッチリ色分けされています。
脚部は合わせ目も出ず、メチャメチャ作りやすくて優秀な部分になっています。
変形ギミックの恩恵でつま先可動も優秀。
それでは細かい説明は終了し、武装を見ていきます。
まずはビームサーベルから。※クリアイエローのビームエフェクトパーツが付属
ビームが発生する基部のデザインがリ・ガズィ特有の形状になっています。
リ・ガズィ、ビームサーベルを抜刀!
サーベルは2本付属し、二刀流も可能です。
ビーム・ライフルはモナカ構造なので合わせ目アリ。先端の銃口パーツと合わせ3パーツのシンプルな構成です。
銃持ち手は右手しか付属しませんが、ハンドパーツとライフルの凹凸を接続できるのでプラつく事もなくガッチリ保持できます。
逆シャアのHGUCはこういうところが堅実に出来ていてすごく良い……(>ω<)
左手の平手を添えて。(平手は左手のみ付属)
シールドは3パーツで色分けされており、マウントパーツを噛ませて装備させます。
基部で回転可能。
シンプルだけど形状がかっこいい!
ビームライフルとサーベルを装備。
それでは差し替えで、スペース・ファイター形態に変形させてみます。
差し替えパーツがこちら。
これだけで結構ボリュームがあります。
肩パーツごと腕を下げ、バックパックにB.W.S.パーツを装着。
シールド裏にライフルをマウントし、上下からジョイントパーツをはめ込み本体に接続すれば……
リ・ガズィ、スペース・ファイター形態へ変形完了!
結構重いので少し大きめスタンド推奨です。
ウイング前側のブルーだけシールで補います。
ビーム・キャノンは合わせ目が出ますが、各部パーツ分割による色分けは超優秀です。
スタンドは先程シールドに噛ませた差し替えパーツ下部に接続します。
「人が人に罰を与えるなどと!」
「エゴだよそれは!」
HGUCサザビーと比較。
「大佐!なんでファンネルを使わないんです!」
何気にリ・ガズィのアムロに一瞬で撃墜されそうになっていたギュネイと。
HGUCヤクト・ドーガ(ギュネイ機)と比較。
HGUCゼータガンダム(GUNPLA EVOLUTION PROJECT版)と比較。
リ・ガズィがモチーフのガンプラ、HGBFライトニングガンダムフルバーニアンと比較。流用はありません。
リ・ガズィモチーフのガンダイバー(SDガンダムフォース)と比較。
SD三国伝の孔明リ・ガズィと比較。
最後に、MG版のリ・ガズィと比較。
MG版は2001年発売ということで、今回のHGUC版の方が新しいガンプラになります。
HGUC リ・ガズィの感想
ということでHGUC リ・ガズィのご紹介でした。
合わせ目は「頭部、胴体上、肩、前腕部、ライフル」に出るものの段落ちモールド処理されている箇所が多く、2008年製HGUCとしてはかなり良く出来たガンプラだと思います。
主に色が足りない箇所は↓
↑の「胴体中央」「腰部中央」「前腕部(合わせ目もアリ)」「脚部」の他、「腕部グレネード」程度。
逆襲のシャア関連のHGUCって、ハズレがないような気がします……(*_*)
惜しむべきはこのリ・ガズィ、少し価格が高いことぐらいかな?オフ率が高い時にゲットしておく方がいいかもしれません。
総評としては、最近のガンプラ基準で言うと脚まわりの可動が少し弱いですが劇中再現度の高いプロポーション、色分け優秀・合わせ目少なめ、それに加え足裏の肉抜きがなかったりスペース・ファイター形態にも変形できたりリ・ガズィ好きなら満足するキットに仕上がっていると思いますぞ(>ω<)
以上、「HGUC リ・ガズィ」のガンプラレビューでした!