今回は「HGプロヴィデンスガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEEDに登場し、ラウ・ル・クルーゼが搭乗するプロヴィデンスガンダムをご紹介。
2004年発売。(リニューアル版は2012年)
迫力のある姿で立体化されており、ドラグーンシステムは分離可能です。
という事で、HGプロヴィデンスガンダムをガンダムSEEDカスタムキットを使用した作例を含めレビューしていきたいと思います!
HG プロヴィデンスガンダム
プロヴィデンスのボックスアート。
今回は「ガンダムSEED HDリマスター」にあわせ、2012年にリニューアル発売されたバージョンになります。
パッケージが一新され、成形色が変更されたほか「スタンド用ジョイントパーツ」「ドレスアップ用マーキングシール」が追加で付属する内容となっています。
組み立て書にはクルーゼが記載。
ホイルシールはツインアイとライフルのセンサー部を補うものが付属。
マーキングシールはリニューアル版で追加されたもので、「SEED2」表記のテトロンシールが付属します。
スタンド用ジョイントパーツも付属。という事で、リニューアル版の方がちょっぴりお得だぞ……(*´ェ`*)
付属品一覧がこちら。
※「MA-M221ユーディキウムビームライフル」「MA-MV05A複合兵装防盾システム」「大型ビームサーベルのエフェクトパーツ」「手首パーツ×2」
手首パーツは武器持ち手が左右分付属するものの、ライフル持ち手は付属しません。
そして完成したHGプロヴィデンスガンダムがこちら。
ご覧のように肉付きのよいスタイルで立体化されており、ラスボス感漂う見た目に仕上がっています。ライトグレーの装甲色が旧版よりも濃い目のグレーに変更され、関節パーツも黒鉄色の成形色になりました。
その黒鉄色のランナーのみABS樹脂が使われています。
この悪そうで強そうなデザインがタマリマセン……(>ω<)
ドラグーンはすべて着脱可能と凝った作りをしていますが、展示用のディスプレイスタンドは付属しません。
巨大なドラグーン・システムのプラットフォームを背負っていますが、自立は安定します。
それでは細かく見ていきます!
可動域から。腕は水平まで開きますが、当時ものキットという事もあり開脚範囲は広くありません。
肩は軸接続、足はボールジョイント接続です。
肘関節は90度・ヒザ関節は90度以上曲がり、ヒザ立ち可能です。
上半身を少し引き上げれば、360度回転します。
頭部をアップで。バルカン含めツインアイの外側部分は色分けされていないため、黒っぽいグレー(本キットでいう黒鉄色)で要塗装です。
色分けはちょい甘めですね。
頭部は前後はめ込み式で、側面に合わせ目が出ます。
胴体の色分けは良好で、ダクト内部のイエローは別パーツで色分けされています。
リニューアル版になり、量子通信システム(脇下のケーブル)部分が黒鉄色で再現され見栄えが向上しました。
ただ、合わせ目の量は多いです。「胴体」「ケーブル」「腰」「サイドアーマー」「ドラグーンのプラットフォーム」側面には全て合わせ目が出ます。
上から見た図。ショルダーアーマーは前後はめ込み式で、上面一直線に合わせ目が出ます。
肩は前後に可動せず。
肩の内部パーツは赤いパーツになっていますが、外側先端以外は装甲色グレーで要塗装です。
肘関節は90度曲がります。
腕は「肩内部ブロック」「前腕部」に合わせ目が出ます。
腰回りをアップで。フロント・サイドともに大きく開きます。
サイドアーマーにはドラグーンが2基(両側で4基)装備されていて、着脱可能です。
リア側もドラグーン2基が搭載されていて、後ろに可動するうえ着脱可能です。
腰回りのパーツは良く動きますが、足自体はそこまで動かない感じです。
脚部は前面一直線に合わせ目が出ます。関節パーツは1色1パーツ成形で合わせ目無しです。
後ろ側にも合わせ目。今のガンプラ基準で見るとパーツの合いがちょい悪です。
ふくらはぎのスラスターは可動します。ここも含め、スラスター内部のフチは全てレッドで要塗装となります。
足裏に肉抜きはありません。当時ものという事で、股下にスタンド穴は空いていません。フロントアーマー裏側のモールドも無しです。
ドラグーンのプラットフォームは軸接続でガッチリと固定されます。
装着すれば見えなくなる背中にもモールドがあるのがポイント高しです(*´ェ`*)
アップで。元々シンプルなカラデザですが、ドラグーンと
スラスター部分は一部レッドで要塗装です。
複合兵装防盾システムは、左手にそのままカポッとはめこみます。
装着完了。接続強度が丁度良く、抜け落ちる事はありませんでした。
センサー部グリーンこそホイルシールで色を補いますが、その他ビーム砲などは色分けが優秀です。
設定的には設計思想にブリッツのトリケロスの流れを汲んでいたり、シグー・ドレッドノート・ゲイツの専用シールドの系譜も含む武装だったりします。
HGドレッドノートガンダムの「MAーMV04複合兵装防盾システム」と比較。
ドレッドノートのシールド型式番号がMA-MV04、プロヴィデンスがMA-MV05Aという事で、同系統のシールドである事がうかがえますね。
ガンプラ的にも、今回のプロヴィデンスに付属するビームエフェクトパーツはドレッドノートのシールドと互換性があったりします。(ドレッドノートにサーベルエフェクトパーツは付属せず)
ユーディキウムビームライフルは4パーツ構造(銃口・機関部2・フォアグリップ)で、機関部に合わせ目が出ます。フォアグリップは可動。
グリップが動かないほか、手首パーツの穴サイズと合っていないので多少グラつきます(*´ェ`*)
それではアクションポーズいってみます!
リニューアル版ならではのスタンド用ジョイントパーツは、上半身と下半身の間に噛ませる形で取り付けます。
戦場に降り立つプロヴィデンス!
ユーディキウムビームライフルで攻撃!
ちょっとポーズつけただけでかっこよくなるな……!!(*_*;)
このにじみ出るラスボス臭よ……。
今のガンプラ目線で見ると可動域は狭いですが、動かすと非常にかっこいいです。メカデザの勝利?
「これが人の夢!人の望み!人の業ッ!!!」
上部2基のドラグーンは前方へ可動します。
全てのドラグーンは着脱可能なので、ディスプレイスタンドが付属したら嬉しかったかも。
大型ビームサーベルを展開させてみます。
特殊な形をしたビームエフェクトパーツが1本付属します。
襲いかかるプロヴィデンス!
「知らぬさ!所詮人は、己の知ることしか知らぬ!」
SEEDカスタムキットを使った作例
本キットは、微改造により別売りのHGガンダムSEEDカスタムキットに対応しています。
↑ヒザ関節のカスタムパーツは基本的に「ストライク(旧HG)」「デュエル」「ジン」にしか対応していませんが、
ご覧の通り手を加えればプロヴィデンス等にも応用可能です。
↑右がカスタムキットのヒザ関節を組み込んだ脚部です。(微塗装+合わせ目消し済・色が違うのは旧版を使用しているためです)
ご覧のように足が延長され、HGCEに近い全高になるのが特徴で
可動範囲も拡大します。小加工が必要でしたが、そんなに難しい改造ではありませんでした。
足が延長された状態がこちら。
足が延長されるだけではなくアクションの幅も広がるので、今から組まれるモデラーさんはSEEDカスタムキットとのあわせ買いがオススメだぞ!(>ω<)
HGCEフリーダムガンダムの全高と比較。
HGCEと比べ、違和感が軽減された気がします。
足を戻し、HGレジェンドガンダムと比較。
シルエットこそ似ていますが流用箇所はなく、結構違うデザインをしています。
キャラプッチのクルーゼフィギュアとディスプレイ。
ラウ・ル・クルーゼのモビルスーツでディスプレイ。
※「HGモビルシグー」
HG プロヴィデンスガンダムの感想
ということでHGプロヴィデンスガンダムのご紹介でした。
造形自体は2004年に発売された当時ものキットが使用されているため、合わせ目の量は多く細かな色も足りません。
ただこのプロヴィデンスガンダムの場合、非常に迫力のあるスタイルで立体化されていてちょっとポーズさせるだけで異常にかっこよくなると思います(*_*;)
それと、本キットに限りませんがHGCEシリーズと比べた場合足が短く感じてしまうためSEEDカスタムキットとのあわせ買いがオススメといった感じです。特にプロヴィデンスの場合は簡単な小加工で取り付け可能だったので、ちょっといじれるモデラーさんは是非活用してみてくださいまし。
以上、「HG プロヴィデンスガンダム」のガンプラレビューでした!