今回は「RGエールストライクガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEEDに登場し、キラ・ヤマトが搭乗するエールストライクガンダムのRG版をご紹介。
2011年発売。
RGらしい驚異的な色分けを実現しており、コンバットナイフ・アーマーシュナイダーを腰側面から取り出せるギミックを搭載。
別売りのRGスカイグラスパー ランチャー/ソードパックにも対応しています。
という事で、RGエールストライクガンダムをHGCE版との比較画像を含めてレビューしていきたいと思います!
RG エールストライクガンダム
2011年にRGシリーズ第3弾として発売されたキットという事で、今回のエールストライクはRGの初期ラインアップとなります。
※1/144スケールとしてはRGの3年後にHGCE版が発売されています
リアリスティックデカールがこちら。
RGらしく、多彩なマーキングや光沢感のあるシールが特徴です。
今回付属するアドヴァンスドMSジョイントは「3」です。
1にファーストガンダム、2にザクときて3番目にSEED系フレームがきました。が、こいつの股関節が厄介な出来になっていたので、そのあたりじっくり後述しますぞ……(*´ェ`*)
内容物がこちら。
ストライク本体、エールストライカーのほかは「57mm高エネルギービームライフル」「コンバットナイフ・アーマーシュナイダー×2」「ビームーサーベル×2(柄は2種類計4つ)」「対ビームシールド」「1/144キラ・ヤマト」「アクションベース用ジョイントパーツ」です。
エールストライクの装備する、一通りの武器が付属します。
手首パーツは左右の「握り手」「可動タイプ」の計4つが付属。ライフルやサーベル専用の持ち手は同梱せず、全て可動タイプの手首パーツに持たせる仕様です。
1/144キラ・ヤマトをアップで。
そして完成したRGエールストライクガンダムがこちら。
RGらしく驚異的なパーツ数による色分けとディテール、可動範囲が特徴です。
装甲色ホワイトだけでも2色使われており、立体感のある見た目を実現しています。
いかがでしょうか。色分けにおいては他1/144スケールのストライクの中でずば抜けて優秀です。
ただ自立性に難があり、エールストライカーの重さでキレイに立たせる事ができませんでした。
↑の状態は関節強度をいじった後にようやく自立するようになったため、そのあたり後半でじっくり解説しますね!(>ω<;)
頭部から。トサカ中央は無色のクリアパーツが使われています。(今回最低限のリアリスティックデカールしか貼っていませんが、青いシールが付属します)
アンテナはデフォルトで尖っており、
イーゲルシュテルン(左右のバルカン)やダクト部分などは、内部からパーツが露出する形で色分けされています。
超アップで。フェイスマスクのヘの字スリットは開口されています。
アップで見てもディテールがめちゃめちゃ細かいぞ……(*´ェ`*)
胴体も細かく色分けされているうえ、合わせ目もありません。
ショルダーアーマーは、胴体と肩の間のフレームにかぶせる形で取り付けます。
肩は前後に可動。特に前方向への可動に優れています。
腕部分。装甲ホワイトだけでも多色成形になっているため、豪華な見た目です。
関節には光沢感のあるリアリスティックデカールを貼ります。
肘関節は180度近く曲がります。
腰回り。前後のアーマーはボールジョイント接続で、左右独立して可動します。
また、サイドアーマーは開閉し、アーマーシュナイダーを取り出す事ができます。(左右とも)
1/144スケールのストライクキットでカバー開閉ギミックを搭載しているのは、このRGのみです。
また、サイドアーマー自体後ろへ倒す事ができるので、開脚可動の妨げにならない作りをしています。
顔を上げる動作も得意で、腕も水平以上上がります。
上半身は360度回転。アドヴァンスドMSジョイントの恩恵か、めちゃめちゃ動きます。
スタンドに展示する際は、↑枠の専用ジョイントパーツを取り付けます。
ガッチリと接続できますが、3mm軸スタンドには対応していないためアクションベースが必要となります。
脚部。こちらの表面装甲もホワイト・ライトグレーの2色成形です。
マルチリンクギミックが搭載されており、足を曲げると連動して装甲がスライドします。
ヒザ関節自体も90度以上大きく曲がります。
足裏に肉抜きはなく、色分け・モールド量ともに優秀です。
上半身が前後・左右に柔軟に可動するため、キレイにヒザ立ち可能です。
それではコンバットナイフ・アーマーシュナイダーを持たせてみます。
「武器…! あとは、アーマーシュナイダー…?」
アーマーシュナイダーは刃が展開します。
持たせる手は↑の可動タイプのものしか付属しないので、ガッチリと持たせる事ができません。
このあたりは古いRGナンバーの弱点と言えそうです。
「これだけかッ!!」
アーマーシュナイダーを構えるストライク!
攻撃!
エールストライカーを装着させてみます。
そのまま背中に取り付けるだけでOKです。
そして本キット最大の弱点がこちら。
エールストライカーの重みでキレイに自立させる事ができません。足を揃えるようにして少し前かがみにすれば自立しますが、ちょい残念なポーズになる感じですw(>ω<;)
また、可動タイプの手首パーツと高エネルギービームライフルの相性も悪く、手軽に持たせる事ができないのも弱点となります。
高エネルギービームライフルはグリップ内の凸軸と手の平にある凹穴に接続する形で持たせるのですが、難易度が非常に高いです。
3分ぐらい格闘すれば何とか持たせられますが、ぶつかるとすぐに外れますw
また、画像下の足付け根ジョイントがユルユルなため、下半身が安定しません。ここは半完成品のアドヴァンスドMSジョイント部分なので、組み方うんぬんで変わる部分ではない事から注意が必要です。
ここはアドヴァンスドMSジョイントの軸部分2箇所に、ニッパーで傷を入れるなどして改善しました。
武器の保持力問題の対処法として、↑別売りのビルダーズパーツMSハンド01(連邦系)に交換してみました。無改造でいけます。
若干グラつきがありますが、可動タイプのハンドパーツよりも圧倒的に持たせやすくなります。
塗装は必要になりますが、ここはライフル持ち手が入っているMSハンド01などと交換するのがオススメです。
エールストライカーは、後発のHGCE版と比べても色分けが超優秀です。
ここがRG版の売りと言えそうです。
各スラスターは柔軟に可動します。
スラスター内部も色分けが優秀なうえ、光沢感のあるリアリスティックデカールを貼るため隙間からキラリと見えてかっこいいです。
「ストライク、発進します!」
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
先述のとおり弱点はあるものの、高エネルギービームライフルの色分けは優秀です。
対ビームシールドの色分けも然り。
シールド自体肘に接続しますが、グリップが可動式になっていて手に持たせる事ができます。
決めポーズでパシャリ。
アクション!
動かすと一気にかっこよくなるな……!
シールドのグリップは握らなくても固定でき、
角度を変える事ができます。
高エネルギービームライフルのフォアグリップが可動するので、
両手撃ちのポーズも可能です。
カッケェ!
ビームサーベルを持たせてみます。
持たせる場合は、エールストライカーに収納されているグリップの先端パーツを「持たせる用のグリップ」に付け替えます。
「やらせるか!」
ストライク、ビームサーベル抜刀!
攻撃!
ライフルに比べ、サーベルの場合はそこそこ保持力が高いです。(ぶつかると外れやすいのは変わりませんが、多少は安定します)
二刀流で。サーベル刃はもちろん2本付属します。
細かな事をいえば、サーベル刃とグリップの凹凸部分の接続強度がキツめでした。破損にはご注意を。
今回のキット、股関節といい「パーツの接続強度」が色々と弱点になっているのかもしれません。
2014年発売のHGCEエールストライクガンダムと比較。
今回のRG版の3年後に発売されたため、KPSを使っているなどHGCE版の方が最新ガンプラを感じる内容になっています。
エールストライカーの羽も、↑のように折りたたむ事ができたりします。
アップで比較。HGCE版もRGに負けていませんね。
あなたはどちらがお好みかな……?
RG版の売りは「色分け」「アーマーシュナイダー収納ギミック」なのに対し、HGCE版の売りは「プロポーション」「組みやすさ」「RGの弱点(自立性・武器の保持力)が解消されている点」です。
これは好みがハッキリ分かれると思うぞ……(*´ェ`*)
ちなみにHGCE版は元々「HGBFビルドストライク系のランナーを使ったリデコキット」となるため、KPSを使用していて出来がかなり良いです。こちらのレビューもあわせてどうぞ↓
ENTRY GRADEストライクガンダムも混ぜて比較。
別売りのRG 1/144 スカイグラスパー[ランチャー・ソードパック]に同梱する各ストライカーパックにも対応しているので、RG版をチョイスする場合はスカイグラスパーセットとのあわせ買いがオススメだよ……(*´ェ`*)
詳しくは↓
↑ちなみにストライクルージュのRG版は一般では発売されていません。
「グランドスラム装備型」はガンダムベース限定、「I.W.S.P.とのセット品」はプレバン限定となります。
RG 1/144 エールストライクガンダムの感想
ということでRGエールストライクガンダムのご紹介でした。
繰り返しになりますが、弱点は「股間軸の緩さによる自立性の低さ」「武器持ち手が可動ハンドのみで保持力が弱い」2点です。
接続強度の調整や他ハンドへの交換などをすれば対処は可能ですが、ストレート組みでは不満のでるRGと言えそうです。
反面、長所は「圧倒的な色分け」「白い外装の多色成形やモールド・リアリスティックデカール量によるハイディテールな見た目」の2点。
かなりクセのあるガンプラになっているので、好みがハッキリ分かれそうです。ここは初期RGナンバーの宿命といったところ。
余談ですが、手首パーツを交換する際ビルダーズパーツMSハンド01(連邦系)はボール軸サイズがピッタリでしたが、次元ビルドナックルズ「角」はボール軸のサイズが合わなかったので無改造では取り付けできませんでした。ご注意を。
※MSハンド01には「サーベル持ち手」が付属せず、次元ビルドナックルズには「ライフル持ち手」が付属しない感じです
今回のRG、多少いじるモデラーさんにはオススメですが初心者モデラーさんの場合はHGCE版を選んだ方が不満は少ないと思いますぞ。
以上、「RGエールストライクガンダム」のガンプラレビューでした!