今回は「RG量産型ザク」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムに登場するザクII(F型)の、RG版をご紹介。
2011年発売。
頭部パーツは隊長機用アンテナ2種と一般兵用頭部が付属し、RGアレンジによりF型の装甲が緻密に再現されています。
先に発売されたRGシャア専用ザクからランドセルや脚部が変更されており、手首パーツなどもアップデートされているためただの色替えキットにはなっていませんでした。
という事で、RG量産型ザクをRGシャア専用ザクとの比較画像を含めてレビューしていきたいと思います!
RG 量産型ザク
RG第4段、量産型ザク(ザクII F型)のRG版。
RGの順番としては、RX-78-2ガンダム、シャア専用ザク、エールストライクガンダムときて量産型ザクが発売されています。
また、発売時期/ナンバーこそ近いものの、RGシャア専用ザクよりアップデートされている箇所があったので、じっくりと解説していきますね……(*´ェ`*)
リアリスティックデカールがこちら。
シャア専用ザクとは別の、量産型専用のものが付属します。
アドヴァンスドMSジョイントはザク共通の「2」が付属。
付属品一覧がこちら。
※「ザク・マシンガン」「ザク・バズーカ」「ヒート・ホーク(+マウント用パーツ)」「手首パーツ×6」「アクションベース2用ジョイントパーツ」「1/144ジオン兵」「切り替え用頭部パーツ(指揮官機用)」
↑の青字が本キットの特徴で、RGシャア専用ザクには同梱しないパーツとなります。(手首パーツは種類が増え、スタビライザータイプのアンテナ・および一般兵用頭部が付属)
1/144ジオン兵をアップで。
シャア専用ザクに同梱していた1/144シャア・アズナブルは付属しません。
そして完成したRG量産型ザクがこちら。
アドヴァンスMSジョイントや多くの外装はRGシャア専用ザクの色替えですが、今回は新規造形があるのが地味に嬉しいポイントです。
一般兵用のツノ無し頭部はシャア専用の方には同梱しないため、塗装派モデラーさんでも量産型を組む場合は本キットが必須となります。
RGらしく、グリーンだけでもグラデーション感のある多色成形になっています。
パーツ数も異常に多く、ここまで別パーツなのか……と思うほど細かくパーツ分割されています。
後ろ姿。ランドセルと脚部外装の一部が量産型ザクの新規造形パーツとなります。※詳しくは後述
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は広く、腕は水平まで上がり開脚範囲も広いです。
手足の関節は180度近く曲がり、かなりキレイにヒザ立ち可能です。
また、ザク系ながら腰を撚る動作も得意です。
頭部をアップで。モノアイ周辺には無色のクリアパーツが使われている、豪華な作り。
横、後ろから。動力パイプは中の線にアドヴァンスドMSジョイントを使い、すべてのパイプが別パーツ化されている徹底ぶりです。
顔を左右に振ると、連動してモノアイが可動します。
頭頂部のパーツは指揮官機/エース機向けのツノ有りパーツも付属します。
2種類入っており、↑画像左のスタビライザータイプはシャア専用ザクには同梱していなかったパーツです。
胴体をアップで。コクピットハッチは開閉します。
※中に乗せる1/144ジオン兵フィギュアは同梱せず
腰部の動力パイプをアップで。こちらも1/144スケールながら、すべて別パーツになっているのがスゴイです……(*´ェ`*)
ランドセルは新規造形で、シャア専用ザクとは形状が違うものが付属します。
アドヴァンスドMSジョイントの恩恵で、肩の可動域がエグい事になっていますw
最近のHGと比べても、ここまで動くザクはめずらしいですね。
右肩のL字シールドをアップで。
裏側(内部)も色分けされているうえ、基部でフレキシブルに可動します。
左肩のショルダースパイクアーマーも動き、可動の妨げにならない作り。
こちらもですが、グリーンだけでも多色成形で再現されています。
腕部をアップで。外装は、細かくパーツ分割されています。
ちょっと気になったのは肩の接続軸の強度がやや弱い点で、ポーズ付けをしていて腕が垂れ落ちてくる事がありました。
脚部をアップで。もちろん、足裏には肉抜きがありません。
マルチリンクギミックにより、足を曲げると一部の装甲がスライド可動します。
また、曲げ幅も180度近くあり色々なポーズ付けができます。
股下に↑枠のジョイントパーツを噛ませれば、アクションベース2に対応します。
量産型ザク、出撃!
ビコォン……!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ザク・マシンガンはスコープ・フォアグリップが可動します。
また、RGシャア専用ザクには付属しなかった武器持ち手が新規造形で付属するのが特徴です。
※シャアザクでは可動タイプのハンドパーツで武器を保持する影響で、ポロリ率が凄まじかったのが弱点でした
ザク・マシンガンで撃ちまくる量産型ザク!
左の平手が付属するのも本キットの特徴です。
指可動タイプの手を使えば、両手で構えるようなポーズも可能です。
ヒザを着いて射撃。
ザク・マシンガンのドラムマガジンは、着脱可能です。
また、「↑画像の上」のように組んでしまえば見えなくなるような場所も細かく造形されています(*_*;)
取り外したドラムマガジンは、腰部側面とリアスカートにマウントする事ができます。
こちらはザク・バズーカ。
意外な事にグリップ部は可動しませんが、スコープとフォアグリップは可動します。
こちらも武器持ち手を使う事により、ガッチリと保持できてストレスフリーです。
ザク・バズーカをぶっ放すザクII!
いい感じ……(*´ェ`*)
ザク・バズーカは、リアスカート中央のパーツを展開する事によりマウントできるようになります。
ヒート・ホークを装備!
こちらも今回の新規武器持ち手により、ガッチリと持たせる事ができます。
丸指の平手(左)もいい感じだぞ……(*ノェノ)
ガシュンガシュン……
攻撃!
ヒート・ホークは、↑枠のジョイントパーツを使う事により腰側面/リアスカートにマウント可能です。
かなり小さなパーツになっているので、紛失にはご注意を!
RGシャア専用ザクと全身を比較。
※シャアザクはすべてのリアリスティックデカールを貼った状態です
それでは、違いをスッキリさせていこうと思います。
変更ポイントその1、ランドセル。このように、形がかなり違います。
「ふくらはぎ」まわりの装甲パーツも異なるものになっています。
量産型になり、スラスターの数が減ったというRG的解釈のデザインになっているのが見て取れますね。
RGシャア専用ザクには付属しなかった、専用の武器持ち手が付属するのも本キットの特徴です。
シャアザクでは指可動タイプのハンドパーツに持たせていたため、武器のポロリが凄まじくてストレスが溜まりまくりでした。ここだけでも本キットのアップグレード具合いを感じます。
その他は、「同梱する1/144フィギュア」「リアリスティックデカール」「頭部パーツ数(アンテナ無し・アリ2種類の有無)」が違いです。
色々な量産型ザクでディスプレイ。
※左から「HGUC40 量産型ザク」「RG 量産型ザク(本キット)」「HG ザクII C-6/R6型(ファルメル隊のオリジン版ザク)」「HG 量産型ザク(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」
ファースト版のみならず、パラレルのオリジン版やサンボル版も出来がいいのでオススメだよ……(*´ェ`*)
1/144スケールのザクはその他もF2型(0083)やFZ型(バーニィのやつ)などを含めると、かなりの種類がリリースされています。
最後に、1/144スケールのファーストのザクIIに絞って比較してみます。
※左から「HGUC40量産型ザク」「RGザクII(本キット)」「HGUC241ザクII」。右へいくほど新しいガンプラになります
頭部、胴体、腰部を比較。
ショルダースパイクアーマーと腕を比較。
ランドセルとL字シールドを比較。
脚部を比較。
ザク・マシンガンを比較。
あなたはどの量産型ザクがお好みかな……?
RG 量産型ザクの感想
ということでRG量産型ザクのご紹介でした。
まず注意点からですが、RGシャアザクと同様に下半身を動かしまくっていると腰まわりの装甲がポロリするのが弱点と言えそうです。
その他は前述した「武器ポロリ問題」が改善されているうえ、2種のアンテナ有り状態に交換可能な点から、シャアザクとどちらか1体だけ買おうと検討しているモデラーさんには本キットの方がオススメだと思います。
パーツ数が多く驚異的な色分けを実現しているので、1/144スケールのザク立体物の中ではディテールの高さは断トツだよ!(*_*)
ただ、動力パイプまわりが組みにくかったり(実際落として無くしそうになりました)初期RGらしく組むのに難解なところがあるので、初心者モデラーさんはHGUC版やオリジン版などをチョイスする方がいいかもしれません。
以上、「RG 量産型ザク」のガンプラレビューでした!