今回は「HGUCガトー専用ゲルググ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYに登場し、アナベル・ガトーが搭乗していたガトー専用ゲルググをご紹介。
プレミアム・バンダイ限定品。
『ソロモンの悪夢』ことガトーの専用機ですが、一般販売されているHGUC量産型ゲルググ/ゲルググキャノンの成形色変更ランナーをベースに、新規造形として試作型ビーム・ライフルが付属する内容となっています。
という事でHGUCガトー専用ゲルググを、試作型ビーム・ライフルはもちろん別の再現方法なども含め、今回はディープに見ていこうと思います!
HGUC ガトー専用ゲルググ
まずはキットの内容から。
ホイルシールはガトー機専用のものが付属し、コクピットハッチのシール色が黄色に変更されています。
付属品一覧がこちら。
※「試作型ビーム・ライフル」「ビーム・ライフル」「ビーム・ナギナタ」「シールド」「ハンドパーツ×4」
試作型ビーム・ライフルのみが新規造形となります。
ベースキットにHGUC量産型ゲルググ/ゲルググキャノンが使用されていますが、ゲルググキャノンのパーツは入っていないのでご注意を。
ただ、ランナーの都合上ブレードアンテナのついたヘルメットも付属します。(選択式)
ブレードアンテナ有り・無しを選択するにあたっては、以下をご参考にどうぞ……(*´ェ`*)
・OVAのア・バオア・クー戦を再現するならブレードアンテナ無し
・漫画『ソロモンの悪夢』のソロモン撤退戦を再現するならブレードアンテナ有り
※ただし漫画版は試作型ビーム・ライフルのデザインが違うので、ツノ有りにした場合設定的には統一感が出なくなります
※パッケージや組み立て書基準ではアンテナ無しです
そして完成したHGUCガトー専用ゲルググがこちら。
ブルー・グリーンのパーソナルカラーが冴え渡るゲルググになっているぞ……(*´ェ`*)
試作型ビーム・ライフルが付属する以外は、成形色違いの量産型ゲルググ(一般機)といった感じです。
バリエーションキットとはいえ色分けは優秀で、ホイルシールもモノアイとお腹のコクピット部(黄色)しか使用しません。
シールド裏や、場合によっては各スラスター内部が要塗装といった感じです。
元を辿れば2006年製のHGUCシャア専用ゲルググが元となっているため、関節はもちろんシールド表面のグレー部分までABS樹脂になっている点はご愛嬌といった感じ。
ただ最近出荷されているHGUCゲルググ(量産含む)やHGUCリゲルグはKPS素材に変更されているので、今後プレバンで再販される事があればKPSに変わっている可能性があるかもしれません。
頭部をアップで。モノアイは可動します。
とても綺麗な成形色になっているのですが、OVAを見る限りもう少しくすんだ色だった気もするので気になるモデラーさんは要塗装といったところ。
コクピットハッチのみシールで補います。
胴体側面には合わせ目アリ。
本体の合わせ目と可動域はHGUCシャア専用ゲルググのレビューに画像付きで詳しく解説してありますので、こちらも併せて御覧ください↓(*´ェ`*)
という事でシャアゲルググのレビューとかぶる部分もありますが、まずは本体をザザっと見ていきます!
背中にはビーム・ナギナタとシールドをマウントできます。
腕部。ご覧のように、シールドは右腕側面の穴にも取り付け可能です。
脚部。接地性はそこそこといったところで、足首パーツは多少引き出し角度を変える事ができます。
足裏には肉抜きがありません。
アーマー内側には、地味にスラスターも造形されています。
ちなみに今回、ショルダーアーマー・脚・スカート内部だけ黒く塗ってみました。
立体感が出るからオススメだよ!
そしてこちらがガトー専用ゲルググの特徴、試作型ビーム・ライフルになります。
シンプルな5パーツ構造で、合わせ目が出ます。
下に伸びているフォアグリップは可動しません。
グリップのサイズがハンドパーツと微妙に合っていないため、少しグラつきます。
照準スコープは要塗装となります。
結構単純な構造をしていますが、ご覧のようにモールドは細かく非常にかっこいい見た目になっているぞ……!(>ω<)
それではアクションポーズいってみます!
ソロモンの悪夢、現る……。
試作型ビーム・ライフルで攻撃するガトー!
くそっ……新規造形これだけなのにかっこいいw
試作型ビーム・ライフルはABSではなく、通常プラ材質なので一応安心ポイントです。
通常のビーム・ライフルも付属します。
何気に0083劇中の回想シーンでは、試作型ではなくこちらのビーム・ライフルを装備しています。
「連邦の雑魚どもが!」
シールド裏(もしくは背部)にマウントされているビーム・ナギナタを装備させてみます。
細かい事ですが、このキットにはリアアーマーに接続するパーツが同梱しないためビーム・ナギナタのマウント箇所は背部とシールド裏のみとなります。
ビーム・ナギナタを構えるガトー!
……ハンドパーツ穴とサイズが合っていない(写真←)ため、グリップ中央にマステなどをかますと安定して保持できますw
うむ。これで良し……(>ω<)
試作型ビーム・ライフル+ビーム・ナギナタで。
古いキットベースになりますが、ガトー補正でめちゃめちゃかっこよく見えるわ……。
HGUCシャア専用ゲルググと比較。
HGUCシーマ・ガラハウ専用ゲルググ・マリーネ(塗装済)と比較。
マリーネは更に古いHGUCナンバーになるので、出来としてはガトー機の方が上だと思います。
※シーマ機は合わせ目の量や色分けが厄介な事になっていました
睨み合うガトーとシーマ様の図。
HGUCゲルググマリーネも混ぜ、0083に登場したゲルググバリエーションでディスプレイ。
アナベル・ガトー搭乗機でディスプレイ。
HGUC ガトー専用ゲルググの感想
ということでHGUC ガトー専用ゲルググのご紹介でした。
先述した通り、本体の可動域・全合わせ目箇所は↓のレビューでどうぞ。
とにもかくにも試作型ビーム・ライフルが売りのキットだと思います。
その肝心のライフルですが、5パーツ構造で合わせ目も出ますがプラ素材でできており造形も申し分無い出来になっていると思います。
ちなみにシステムウェポン002にも試作型ビーム・ライフルが同梱しますが、本キットとは別形状になっています。
システムウェポン002の方は多少合わせ目が出にくい構造になっており、フォアグリップが別パーツ化(非可動は同じ)されてはいますがぶっちゃけあまり見た目に違いは無いです。(金型自体は変更されています)
総評としてはガトー好きにはマストなアイテムになっていると思うので、安いものを見つけたらオススメといった感じです。
……という事で、ここからはちょっとコアな話題を。
一応このキットを使用せずともガトー機を作れる選択肢があるので、そのあたりをまとめてみました。
まず①と④(④は難易度高いw)は省略するとして、②の場合はビルダーズパーツのシステムウェポン002に同梱する試作型ビーム・ライフルを持たせる方法です。
ただ再販が全くかからず、プレミア価格になってしまっているためプレバンのガトゲルを買う方が安く済んじゃったりします。(記事執筆時点)
一方③ですが、そもそもOVAの回想シーンでは試作型ビーム・ライフルを装備していないので、通常のビーム・ライフルを持たせてフィニッシュというお手軽作成方法になります。
この場合『試作型ビーム・ライフル』というガトー機のアイデンティティが無くなる気もしますが、超劇中再現派モデラーさんは③の選択肢もアリかなとは思います……w
余談ですが、コトブキツカサ版の試作型ビーム・ライフルは「ガンダムビルドダイバーズ」でコーイチさんが作ったガンプラとして一瞬出てきました↓
「ガンダムビルドダイバーズ」第6話見ましたか!? あの、コストの関係かプラモではカトキさんデザインのオリジナルライフルに変更されてしまった試作型ビームライフル仕様ガトー専用ゲルググの勇姿を!。・゚・(ノ∀`)・゚・。 知らない人は「ことぶきつかさ短編集」でチェックや! #g_bd pic.twitter.com/jAMV4bPGXO
— ことぶきつかさ (@t_kotobuki) 2018年5月8日
ことぶきつかささんも喜んでおられましたが、往年のガトーゲルググファンの方も興奮したシーンではないでしょうか(>ω<)
長いビームライフル最高にかっこいいっす……(涙
更に余談になりますが、本キットの試作型ビーム・ライフルは『Lost War Chronicles』(PS2のガンダム戦記・漫画版ガンダム戦記)に登場する陸戦型ゲルググ(ケン・ビーダーシュタット機)が装備していたりもします。
陸戦型ゲルググはカラーリングのほか、陸戦用バックパックや専用シールドが通常ゲルググと違う形状をしているためお手軽改造はできませんが、改造派モデラーさんはチャレンジしてみても面白いと思いますぞ。
……あれ?今回のレビュー話逸れ過ぎかな?
とりあえず、わたしはこのキットのカトキハジメ氏版試作型ビーム・ライフルに満足しました。ガトーファンにはオススメだよ!(>ω<)
以上、「HGUC ガトー専用ゲルググ」のガンプラレビューでした!