今回は「HGUC ジム・クゥエル」のガンプラレビューです。
「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」「機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-」の他、小説・漫画系(ADVANCE OF Ζやジョニー・ライデンの帰還)にも登場するジムクゥエルのHGUCをご紹介。
ヘイズル系ランナーを流用した、2007年発売のHGUCになります。
色々な作品にちょいちょい登場するので意外と知名度の高いジム・クゥエルですが、今のガンプラ目線で見るとどんな感じか見ていきたいと思います!
HGUC ジム・クゥエル
「ADVANCED OF Z」のロゴ入りボックス。
ジム・クゥエルは「ティターンズで運用されたジム・カスタムの後継機」という位置付けになります。
シールは「グリーンのセンサー系」「小範囲のイエロー部分」を補うものが付属。
また、ティターンズおよびT3部隊のマーキングシールも付属します。
目の部分はクリアオレンジのパーツになっています。
付属品一覧がこちら。
※「ジム・ライフル」「シールド」「ハンドパーツ×4(右:銃持ち手とサーベル持ち手 左:平手と銃持ち手)」「短めのビームサーベルエフェクトパーツ×2」
HGとしては珍しく、左手の銃持ち手が付属します。
組み上がったHGUCジム・クゥエルがこちら。
後に「ティターンズの標準色」となる黒と濃紺のカラーリングは、このジム・クゥエルが発祥という設定です。
成形色も全体的に暗めのカラーリングになっており、今までのジムより悪そう感が増している気がするぞ……(*´ェ`*)
ADVANCE OF Z系列での立体化という事で、ヘイズル系のランナーが流用されています。
脚も同シリーズ同様、肉付きの良いマッシブな形で造形されていますね。
マーキングシールは濃い成形色の上に貼る影響で、フチが目立ちやすい気がします。
という事で、これから組むモデラーさんはティターンズのデカールも入っているHGUC汎用-地球連邦用1を使った方が綺麗に仕上がると思います。
※T3部隊仕様にするならA.O.Z用
可動範囲は肩の上げ具合は水平まで・開脚はそこそこ・膝立ち可能・上半身は回転します。
↑の開脚はかなり限界まで広げているので、実際はもう少し狭いと思ってもらった方がいいかもです。
イケメンフェイスなクゥエルさん。
クリアパーツの奥はこのようになっています。
今回は目の奥をシルバーで部分塗装しました。
光って見えるようになるのでオススメのお手軽加工です(*´ェ`*)
※他はストレート組み
胸のダクトはイエローパーツですが、その上肩付近の長細いイエローはシールで補います。
その他は色分け良好ですが、左胸センサー内はシールも付属しないので要塗装です。
肩と胴体上部は合わせ目あり。
胴体側面の合わせ目は段落ちモールドのようになっています。
が、超細かい事を言うとパーツの合い目が段落ちになっているわけではなく、凹の中央に合わせ目はあります。
スミ入れすれば全く目立たなくなりそうではありますが、最近のガンプラのような段落ちモールド処理ではないです。
肩側面とサイドアーマーには合わせ目あり。
肩は多少前後に可動します。
二の腕は筒状の1パーツですが、前腕部は合わせ目あり。
腕の関節はHGUCパワード・ジムと同じく二重関節になっており、ほぼ90度曲がります。
この時代のHGにしてはかなり優秀(*´ェ`*)
バックパックは合わせ目が出ず、ジムらしくサーベルが1本マウントされています。
バーニアも色分けされていますが、このグレー部分(主に関節)がこのキットのABS部分になるので塗装派モデラーさんはご注意。
V字のイエローはシール。
腰回りのヘリウムコア(■)は色分けされています。
脚の接続は最近主流の軸接続とは異なり、ボールジョイント接続になります。
股下もスタンド用の穴があいていないため、スタンドは未対応。
肉付きの良い脚部。
グリーン部分はシールになります。
アンクルガードは合わせ目あり。
モモとカカト付近に合わせ目が出ます。
側面やふくらはぎ上部分は段落ちモールドになっています。
足裏は肉抜きがないので、最近のHGに勝っている部分。
カカトは大きく前方に傾ける事ができます。
それでは細かい解説はここまで。ここからは武装を見ていきます!
まずはビームサーベル。
腕の二重関節構造のおかげでマウント状態でも掴む事ができます。
ジム・クゥエル、ビームサーベルを抜刀!
お次はシールド。裏面にもモールドあり。
このキットの弱点ですが、シールドのジョイントパーツがグラグラしているため位置が固定されません。
ポロリはありませんが、気になるモデラーさんはジョイントパーツの凸部分を太らす等の工夫が必要です。
※バリエキットのHGUCアドバンスド・ヘイズルではグラつかなかったため、個体差かもしれません
シールドを構えるジム・クゥエル!
お次はジム・ライフル。
ビームではなく実弾火器になります。
ここは安定のモナカ構造です。
ジム・ライフルを構えるジム・クゥエル!
手を添えて。
左手のハンドパーツは平手の他、
ライフル持ち手も付属します。
左手の銃持ち手が付属するのってかなり珍しいですよね。
それでは適当に何枚かいってみます。
ベースキットのHGUC ガンダム TR-1 ヘイズル2号機と比較。
共通パーツはかなり多いです。
T3部隊のモビルスーツと一緒にディスプレイ。
HGUC ジム・クゥエルの感想
ということでHGUC ジム・クゥエルのご紹介でした。
足まわりの肉付きが良く、黒・濃紺のティターンズカラーを表した成形色が綺麗なキットといった印象です。
ただ、今のガンプラ基準で見てしまうと「肩・腕・脚」の目立つ箇所に合わせ目が出るため素組み派モデラーさんは満足いかないかもしれません。
また、関節(グレーランナー部分)にABS樹脂が使われているため塗装派モデラーさんもご注意を。
腕は軸接続・脚はボールジョイントと一昔前の構造をしており、今のガンプラほど動きませんがプロポーション自体は非常にかっこよく立体化されていると思います。
少し手を加えられるモデラーさんにはオススメといった感じ。(合わせ目消しやシールド基部改善など)
以上、「HGUC ジム・クゥエル」のガンプラレビューでした!