今回は「HGUC ジムスナイパー2」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争に登場し、スカーレット隊が運用したジム・スナイパーIIをご紹介。
2012年発売。
頭部バイザーは開閉可能で、特徴的な狙撃用ライフルが付属。
膝を着いて射撃姿勢も再現可能です。
さらに、1/144ドラケンEが2体付属します。
という事で、HGUCジム・スナイパーIIを他スナイパータイプのジムやスカーレット隊のガンプラと並べた画像を含めじっくりレビューしていきたいと思います!
HGUC 1/144 ジム・スナイパーII
1年戦争時では連邦の最強クラスの強さを誇るモビルスーツ、ジム・スナイパーIIさん。
設定的にはジム・スナイパーカスタムのコンセプトをジム・コマンドベースで実現した機体で、系譜的にはジム・コマンドだったりします。(そのためビーム・サーベル収納場所も同じリアアーマー)
ホイルシールは付属せず、一部の色はテトロンシールのマーキングシールで補う仕様です。
多彩なマーキングが付属するほか、ドラケンE用のリーア軍マークまでついてくるぞ!(>ω<)
付属品一覧がこちら。
※「狙撃用ライフル」「ブルパップ・マシンガン」「ハンドパーツ×5」「ビーム・サーベル×2(エフェクトパーツ含む)」「シールド」
右手の銃持ち手は「狙撃用ライフル専用持ち手(角度付き)」「ブルパップ・マシンガン用持ち手」と2種類付属します。
写真以外だと、1/144ドラケンEが2種類ついてきます。(※後述)
プレイバリューが高い……!(>ω<;)
そして完成したHGUCジム・スナイパーIIがこちら。
12年前に発売されたガンプラながら、今のガンプラ目線で見ても見劣りしないプロポーションで立体化されているのではないでしょうか。
オリジンのHGほどの量はありませんが、マーキングシールが付属するおかげでこのキット単体で高品質なジムスナIIが出来上がります。
ただ、成形色は設定画と比べ少しブルーが明るいかな?
それでは細かく見ていきます!
可動域は良好です。
手脚は大きく広がり膝立ち可能、上半身は多少前後に可動するうえ360度回転します。
昨今のHGのように超絶可動するわけではありませんが、必要十分には動いてくれるイメージ。
頭部バイザー一部はシールで色を補います。
バイザー上部とメインカメラはクリアグリーンのパーツを使用、頬の赤いパーツも別パーツ化されており色分けは良好です。
アップで。クリアパーツの奥にあるメカニカルな形状が透けて見え、かっこいいっす(>ω<)
バイザーは開閉ギミックを搭載しています。
頭部側面には合わせ目が出ます。
顔の両サイドにある青いラインはシールで補いますが、少し剥がれやすいかもしれません。(実際↑写真右で剥がれかけてきてます(>ω<))
胴体の色分けも良好ですが、襟前部(首の前)のグレー部分はシールで補います。(ここも剥がれやすい)
胴体の脇から下は段落ちモールド化されていますが、上部には合わせ目が出ます。
↑上部の合わせ目。
肩のダクト内は赤で要塗装となります。
肩はボールジョイント接続で、前後に可動します。
腕は「肩側面」に少々、「前腕部の後ろ側」に合わせ目が出ます。
肘関節は90度強曲がります。
腰まわりの色分けは完璧です。
リアアーマーにはビーム・サーベルの柄が2本収納されており、引き抜けます。
フロントアーマーはかなり上に開き、サイドアーマーは少ししか可動しないものの可動の妨げになる事はありませんでした。
あまり目立ちませんが、アンクルガードの端の方に合わせ目が出ます。
また、膝を曲げると関節パーツに合わせ目あり。
そして横から見た脚部ですが、側面から見た合わせ目が多いです。
ちなみに※枠は「組み立て書の作例基準」ではモールド扱いでした。
ただ段落ちモールド化はされておらず(特に上)、設定画ではモールド形状はありません。
ふくらはぎのスラスター内は赤で要塗装です。
足先は大きく前後に可動します。
足裏には肉抜きがありません。
股下にはアクションベース用の3mmジョイント穴あり。
バックパックには2基のメインバーニアが搭載されています。(バーニア内は赤で要塗装)
「詳細は不明であるが、この技術は反ティターンズの連邦開発スタッフによりネモに引き継がれたと言われている」
との公式設定があるため、形状はネモのバックパックに繋がるようなデザインになっています。
↑ちなみにHGUCネモのバックパック。
キット的には別造形になっていて、メインスラスターのディテールや左右のスラスターが別パーツになっている点などネモの方が多少アップグレードされています。
シールド裏側にはマガジン造形やモールドがあります。
設定的には「ジム・コマンドの塗装違い」との事ですが、キット的にはHGUCジム・コマンドから流用はありません。
シールド表面の◎(突起部分)はグレーで要塗装となります。
それでは武器を持たせ、アクションポーズいってみます!
リアアーマーのサーベルはシンプルな凹凸接続で、引き抜く事ができます。
HGUCジム・コマンドでは触っているとポロリしがちでしたが、外れやすさは多少軽減されています。
ジム・スナイパーII、ビーム・サーベルを抜刀!
くぅッ…、いきなりかっこいいっす!(*´ェ`*;)
サーベル刃は2本付属し、二刀流も可能です。
斬りかかるジムスナ2!
ブルパップ・マシンガンを装備させてみます。
シンプルな3パーツ構造です。
ブルパップ・マシンガンで撃ちまくるジム・スナイパーII!
今のガンプラ基準で見るとそこまで動くわけではないのですが、かっこいいポーズはガンガン決まる感じ。
バイザーを下ろして射撃!
左手のみ平手が付属し、マシンガンに手を添える事ができます。
このキットの売り、狙撃用ライフルを持たせてみます。
銃口・スコープ・銃身×2のシンプルな4パーツ構造ですが、造形的に良くできている模様。
ただグレー1色成形になっているため、ここは要塗装となります。(本来半分ぐらいグリーン)
ちなみに、狙撃用ライフル専用の角度付きハンドパーツを使って持たせます。(右手のみ)
狙撃用ライフルを構えるジム・スナイパーII!
膝を着き、両手で構えるポーズも可能です。
狙い撃つジムスナイパーII!
ライフル+サーベルで。
そしてこのキット、1/144ドラケンEが2種類付属します。
選択式ではなく、リーア軍所属機と作業用のドラケンEが両方ついてくるのがタマラン!(>ω<)
ほとんど可能しませんが、腕のみ動きます。
アップで見ても造形が細かいですね。
こういうオマケがついてくるの、いいよね……。
ちなみにドラケンEは、ガンダムベース限定でHG版(右)も発売されています。
ガンダムベースに行く機械があれば、こちらもオススメだよ!
それではジムスナイパーIIのレビューに戻り、プチ劇中再現いってみます!
スカーレット隊、発進!
グレイファントムから出撃する連邦の最新鋭MS!
スカーレット隊、全滅!!
酔っぱらい運転のケンプファー1機にやられるスカーレット隊の図。
ミハイル・カミンスキー強過ぎかな?
スカーレット隊のHGUCジム・コマンド、HGUCガンキャノン量産型とディスプレイ。
このジムスナ2以外は結構古いナンバーのHGUCなのですが、並べると絵になりますね。
一緒に組むのがオススメだよ!
ジム・スナイパー繋がりでパシャリ。
※HGジム・スナイパーカスタム(左)、HGUCジム・スナイパー(中央)
スナイパーカスタムはRGM-79ジムの系譜、スナイパーは陸戦型ジムの系譜、スナイパーIIはジム・コマンドの系譜と、実は設定的にバラバラの機体がベースになっています。
HGUCジム・スナイパーII ホワイト・ディンゴ隊仕様と比較。
違いは↓のレビューでどうぞ。
ビルドファイターズに登場したHGBFジムスナイパーK9と比較。
このジム・スナイパーIIのリデコキットになります。
リド・ウォルフ機も混ぜ、ジムスナ2のリデコキットでディスプレイ。
HGUC 1/144 ジム・スナイパーIIの感想
ということでHGUC ジム・スナイパーIIのご紹介でした。
まずこのキットの注意点ですが、ゲート跡を綺麗にカットしないと組みにくい箇所が多いため、素組み派モデラーさんでもデザインナイフはあった方がいいと思います。
主に色が足りない箇所は各スラスター内とシールド表面一部のほか、狙撃用ライフルになります。
テトロンシールは剥がれやすいところもあるのでご注意を。
合わせ目はそれなりにありますが、前から見た場合「腕は後ろのみ」「脚部側面は組み立て書基準だとモールド扱い」「アンクルガードは端の方で目立たない」ため、目立つのは頭部側面・胴体上部・武器類ぐらいだと思います。
そしてこのキットの長所ですが、プロポーションの良さはもちろん変な肉抜きが一切無い点。(ドラケンEにはありますが)
足裏はもちろん隙間から見た関節パーツなど、至近距離で見ても肉抜きが無いのでスケールモデルとしては最近の一部ガンプラに勝っているのではないかと思います(>ω<)
ドラケンEが選択式ではなく2体も付属するサービス精神も評価を上げたい気分。
以上の点から、ジム・スナイパーII好きなら満足度は非常に高いガンプラに仕上がっていると思います。かなりオススメ!
以上、「HGUC ジム・スナイパーII」のガンプラレビューでした!