今回は「HGUC ガンキャノン」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムに登場し、カイ・シデンやハヤト・コバヤシ、アムロ・レイが搭乗したガンキャノンをご紹介。
2015年発売。
※リバイヴ表記はありませんが、新しい方のHGガンキャノンのレビューです
現代風のプロポーションで立体化されており、可動域が広いガンプラに仕上がっっています。
機体番号108、109、203のマーキングシールも付属。
という事で、旧版との違いが気になるモデラーさんも多いと思うので比較画像を含めてじっくりと見ていきたいと思います!
HGUC ガンキャノン
リニューアルされたガンキャノンの出来はいかほどか!?
今回は気合いを入れて徹底的に見ていこうと思いますぞ!(>ω<)
ホイルシールは付属しませんが、機体番号のマーキングシールが付属します。
108がカイ・シデン、109がハヤト・コバヤシの番号になります。
203は『めぐりあい宇宙』に登場し、後に『機動戦士ガンダム戦記』のアバンタイトル(7分ショートアニメ)にも登場した機体。
エリク・ブランケのゲルググを圧倒する強さを誇る名無しパイロット(現時点)でコアな人気があるのですが、今後外伝で登場するかもしれませんよね。
付属品はビーム・ライフルとハンドパーツ×4が付属します。
表情付き平手ハンドは普通に「平手」として使えるほか、ガンキャノン特有の「例のポージング」をさせる時に使用します。
※後述
そして完成したガンキャノンがこちら。
ホイルシールが付属しないほど色分けが優秀です(*´ェ`*)
素組み派モデラーさんにかなりオススメなガンプラになっているぞ……。
プロポーションは現代風にアレンジされており、小顔でスタイリッシュな体型になっています。
ガンキャノンは歴史が古いので様々な理想像があると思うのですが、このあたりのデザインが受け入れられるかどうかで評価が変わるキットになっていると思います。
昨今のゲーム基準で立体化されている感じですね。
それでは細かく見ていきます!
可動域は優秀です。
デザイン上、キャノンが干渉するためそこまで腕が上がりませんが水平まで開脚し、膝立ちも綺麗に決まります。
上半身も360度回転。
このあたりは文句のつけどころがないぞ!(>ω<)
イケメンフェイスになった頭部。
バルカンは黄色で要塗装となります。
目はクリアグリーンのパーツが使用されており、奥のメカニカルなモールドが透けて見えかっこいいっす……(>ω<;)
旧HG版ではシールだったので、今回の売りの一つだと思います。
頭部は前後はめ込み式で、側面に合わせ目が出ます。
実はこのガンキャノン、合わせ目が少ないと思っていたのですがそれなりにあるパーツ構造でした。
240mm低反動キャノン砲は上下に可動します。
胴体は側面が段落ちモールド化されており、合わせ目が出ない構造です。
側面でっぱった部分の一部はイエローで要塗装となります。
胴体はある程度前後に可動。
上からみた図。
頭部・肩のほか、キャノン部分やバックパックに合わせ目が出ます。
量は多いものの、肩以外はパーツの合いが良いのかそこまで目立たない印象でした。
肩はボールジョイント接続で前後に可動します。
二の腕・前腕部は筒型パーツになっているため合わせ目が出ませんが、肩と関節部分に合わせ目が出ます。
肘を曲げてみた図。このように目立たない箇所には合わせ目が出る模様。
ハンドパーツの甲はガンキャノン特有の形状になっているため、ビルドハンズ等に交換する際は甲パーツを移植する必要がありそうです。
腰部。可動しにくそうなデザインですが、
フロント・サイドアーマーともにそれなりに開きます。
股下にはアクションベース用の3mmジョイント穴あり。
フロントアーマーが開くため、脚の前後可動が優秀です。
脚部外装に合わせ目は出ませんが、ここも関節部分に合わせ目が出ます。
足首は合わせ目位置がモールドに見えるような構造になっているため、違和感が出ません。
※今回のキットはアレンジ強めという事で、設定画との比較はせずプラモ基準で見ていきますぞ(*´ェ`*)
このように脚を曲げると、関節の合わせ目が見えます。
細かな事を言えば、「脚の付け根球体部分」に合わせ目が出ます。
足裏には肉抜きなし、接地性も良好で大きく広げても接地します。
カカトも大きく開きます。
このあたりはさすが2015年クオリティのガンプラという感じですね。
バックパックは前後はめ込み式で合わせ目が出ます。
変に段落ちモールド化されていないだけ処理しやすいかもしれません。
それではアクションポーズいってみます!
240mm低反動キャノン砲を放つガンキャノン!
現代風スタイルになっていますが、ガンキャノン臭の濃度は濃いですね……w
ズチュゥゥン……(レトロな音)
ビーム・ライフルを装備させてみます。
設定的にはガンキャノン用として開発されたライフルで、30kmもの射程を誇るとか……(*´ェ`*;)
リバイヴあるある、トリガー形状省略の改悪はありませんでした。(デザイン的に省略しようがないためと思われ)
ただ、トリガーの造形はありますが人差し指を突き出したハンドパーツは付属しません。
ライフルデザイン変更に厳しいわたくしですが(そんなの知らんって?w)、ガンキャノンに限っては不満無しです(*´ェ`*)
「ガンキャノン、行くぜ!」
出撃ポーズで。
「なめるなぁ!」
ライフルで攻撃するカイ!
「これ以上好きにはさせねえぞ」
↑はスタンドを使用していませんが、接地面が広く重心バランスも良いため自由度の高いポーズが付けられます。
照準スコープは内側に引き出せます。
平手に交換すれば、
定番の射撃ポーズも再現可能です。
素晴らしい……。
それではガンキャノンにアムロが乗った劇中再現いってみます。
ズゥン……。アコースをぶち殺すアムロ……。
「ラ……ラル大尉ぃ!」
「こいつぅぅ!!!」
コズンのザクをぶん殴る天パ!
凄い蹴り方をする天パ!
ガシュンガシュン……
コズン捕獲終了。
アムロ強過ぎかな……?
カイ・シデンに戻して。
グフと交戦するガンキャノン!
ホワイトベース隊出撃!
ガンタンクだけリニューアルされないのは、この時点で完成されているからだと思われます……(24年前のガンプラなのに異常に出来が良いです)
HGUCで最初に発売されたNo.1、古い方のHGUCガンキャノンと比較。
※合わせ目だけ消してあります
16年の差があるキットになります。
ぶっちゃけ劇中再現度は古い方が勝っていますが、その他組みやすさ・可動域は圧倒的に今回の勝利といった感じです。
目がクリアパーツになったというのもでかいですね。
本キットのリデコキット、HGUCガンキャノン(21stCENTURY REAL TYPE Ver.)と比較。
違いは成形色のほか、「水転写デカール」「スプレーミサイル・ランチャー」の有無となります。
BB戦士ガンキャノンとパシャリ。
ビネットコレクションのミハル&カイとディスプレイ。
遠近法の構図が面白いフィギュアになっています。
最後に、HG 1/144 ガンキャノン(ククルス・ドアンの島版)と比較。
ククルス・ドアンの島版はオリジンベースのガンキャノンで立体化されていて、こちらも一般で入手可能です。
比較画像は↓のレビューでどうぞ。
「はいはい、セイラさんも気休めがお上手で」
HGUC ガンキャノンの感想
ということでHGUC ガンキャノンのご紹介でした。
超定番どころのガンキャノンという事でアレンジ具合いについては様々な好みがあると思いますが、少なくとも組みやすさ・可動域はトップクラスのガンプラに仕上がっていました。
そこそこ合わせ目があるもののパーツの合いが良くそこまで目立つ位置には出ないため、素組み派モデラーさんにこそオススメしたいです(>ω<)
ぶっちゃけるとわたくし原作再現派(しかもテレビ版が好き)なので旧版のプロポーションの方が好みなのですが、今回リニューアル版を組んでみて「めちゃめちゃかっこよくね……?」と思ってしまいました。
少なくとも人に勧める時はこっちのガンキャノンを勧めると思います。
やはりガンプラって、実際組んでみないとわからないものですな……。
とりあえずこのキット、短時間で高品質なガンキャノンが完成するので満足度は非常に高いガンプラに仕上がっていると思います。
スタイリッシュ気に入らん!という古参モデラーさんは、旧版の出来も素晴らしい(HGUCナンバー1番だけどw)ですが今の時代「ククルス・ドアンの島版」も発売されているので、そちらがオススメです!
以上、「HGUC ガンキャノン」のガンプラレビューでした!