今回は「HGUC 陸戦型ガンダム」のガンプラレビューです。
※こちら2018年に発売された最新バージョン(リニューアル版)になります
定価1,836円。
実に11年の時を得てリニューアルされた陸戦型ガンダムですが、「機動戦士ガンダム 第08小隊」マニアにはたまらない出来になっていました。
最新技術で進化した陸戦型ガンダムをガッツリと!レビューしていきたいと思います。
HGUC 陸戦型ガンダム
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」に登場し、シロー・アマダをはじめとして08MS小隊が搭乗する陸戦型ガンダム。
今回は素組み+付属のシールを使ってササッと組んでみました。
なんだこのかっこいいボックスアート。
これはむせるわ……。
構成的には2017年に発売された「HGUC陸戦型ジム」の関節パーツに、今回の新しい「陸戦型ガンダム」のランナーが追加されたガンプラになっています。
陸戦型ジムのランナーはほぼ関節まわりだけだったので新規キットと言っても過言ではないかと思います。
ごく少量のシールから分かる通り、パーツ分割による色分けはかなり優秀でした。
マーキングシールは数字一式が印字されているので、一応08小隊以外としても組めます。
組んでいる感覚としては「HGUCブルーディスティニーEXAM系」とほぼ同じで驚くほど短時間で組み上がりました。
目立つ合わせ目や色が足りないところが少ないので素組みでも非常に見栄えが良いです。
陸戦型ガンダムの特徴であるでかいコンテナを背負っても自立します。
が、EXAM系と同様足の接地性はあまり良くないのでそこまで脚を広げて立たせる事はできませんでした。
そのかわり関節部分は驚くほど可動します。※後述
シンプルなところがすごくカッコヨイ……。
可動域は膝立ちが楽にでき、開脚範囲が驚くほど広いです。
ふむ……確かにこの超可動を持ってしないと輝き撃ちできないもんね……(*´ェ`*)
頭部は前後で合わせ目が出ます。
旧バージョンの頭部よりも劇中再現度が飛躍的に上がっていると思います。※旧版との比較は後述
これぞ陸戦型ガンダム!という頭部になっているのではないでしょうか。
胸部分は旧版と比べてイエロー部分が別パーツ化され、素組み派・塗装派どちらにも優しい仕様になりました。
※逆三角のホワイト部はシールで補います
肩はかなり前方へ持っていけるのでポーズの自由度が高いです。
左手のみ平手のハンドパーツが付属します。
フロントアーマーのV字マーク(イエロー部分)はシールが付属。
ランドセルは左右にスラスター。
また、コンテナを背負うグミックあり。※コンテナギミックについては後述
左右のサイドアーマーには100mmマシンガン用のマガジンを着脱可能です。
マガジンは合計3つ付属するので特に取り外しする部分ではないかもしれません。
脚部ですが、ふとももが1パーツなので合わせ目が出ない作りになっています。
膝のスパイクは別パーツ化されているのでパーツ分割による色分けが優秀です。
近頃のガンプラは組みやすさがドンドン上がっている気がする。
一体どこまで進化するのだろうか……(*´ェ`*)
足先はかなり動きます。
ただ左右方面は苦手なので、最近のガンプラ基準で見てしまうと接地性はあまり良くないです。
足裏にはガッツリと肉抜きあり。
シールドは上のグリップのような部分が要塗装箇所となっています。※色が足りない箇所については後述
もちろんマーキングシールは「08」を貼りました。
基部でロール回転します。
シールド接続が緩い気がしたのですが実はこの部分、
ちょうど合わせ目位置にポリキャップが来るのでパーツがちゃんとハマっていないとシールドが落ちやすい、というオチでした。
シールドを動かしていると自然にパーツが緩んでくるので、腕に関しては合わせ目消しをするか接着してしまった方が良さげです。
陸ガンのシールドは近接戦闘用にも使えます。
シールドは伸びるギミックがあります。
お次は100mmマシンガン。
連邦軍の陸戦タイプおなじみの武器ですね。
振動を抑え射撃精度を上げるストックは、後方へ倒せます。
100mmマシンガンをぶっぱなす陸戦型ガンダム!
フォアグリップは可動するので両手持ちが可能です。
が、肩可動が優秀な割にけっこうキツキツな感じです。
最近のガンプラに付属する100mmマシンガンはトリガー形状が省略されている事が多いのですが、案の定このキットでもトリガー形状は省略されていました。
現状1/144では↑の「HGUC ガンダムEz-8」に付属する100mmマシンガンが一番良い形状をしています。※地上戦セットでもOK
ビーム・ライフルを装備。
こちらも最近のキットではトリガー形状が省略されている事が多かったのですが、驚く事に今回ビームライフルはトリガー形状・銃持ち手ともに復活していました。
EXAM2号3号にも同型のライフルが付属するのですが、そちらはトリガー形状が無かったので不評だったのかもしれません。
何はともあれこれは良い流れだぞ……!!
あっ……浮かれてアナザーガンダムみたいなポーズを付けてしまったぞ!
フォアグリップによる両手持ちはビームライフルでも可能です。
今回ポーズを付けていて思ったのが、銃持ち手が外れやすかった点。
個体差かもしれませんが本当にポロポロ落ちるので、塗装派のモデラーさんは
↑のビルダーズパーツのMSハンド01(連邦系)に交換した方がいいかもしれません。
別売りなだけあり、付属のハンドパーツとは比べ物にならないほど情報量が多い形状。
軸付近をいじる必要があるので無改造では付きませんが、小加工でどうにかなる感じでした。
両脚サイドのサーベル・ラックにはビームサーベルの柄が収納されています。
ビームサーベル抜刀!
ビームサーベルのエフェクトパーツは2本付属するので二刀流が可能です。
陸ガンのイメージからは遠い?w
それではお待ちかね、180mmキャノンを装備させてみます。
こちらも左手でグリップ持ちが可能。
それではシールドの上に180mmキャノンを乗せて撃ち込む、有名な「輝き撃ち」をやらせてみます。
ドキドキ……(*´ェ`*)
まずはシールド裏のバイポッド(二脚架)を倒し、
シールドを立てます。
輝き撃ちで180mmキャノンをぶっ放す陸戦型ガンダム!
OPでは一切こんなシーンがない事で有名ですが、公式でついに「シールドを立てた劇中OPの印象的なポーズも再現可能となっている!」と説明されましたw
劇中OPはシールド乗せてない上に膝もついてないんだけどね
ブライトさんが「弾幕薄いぞ、何やってんの!」と劇中で一度も言った事がないぐらいの誤認性。
でも、かっこよければいいのです。
この撃ち方、やっぱり超かっこいいですw
劇中OPを再現。
ふぅ……。
陸ガンと180mmキャノン、相性良過ぎか
180mmキャノンをコンテナに収納してみます。
バラバラに分解し、
台座に各パーツを立ててコンテナに収納します。
そんなに重くならないのでコンテナの影響で後ろに転倒する影響は少ないだろうと思います。
ランドセルまわりのギミックはこんな感じ。
ウェポン・コンテナはポロリする事もなく丁度よいテンションで支える事ができました。
一休みする陸ガンさん。
2013年に発売された「HGUC ガンダムEz8」(塗装・ウェザリング済)と比較。

せっかく2体揃ったので、「三次元との戦い」を再現してみようと思います。
密林地帯を抜け、最終決戦の地へ向かう08小隊……。
突如撃たれる陸ガン(カレン機)!
「カレン!」
「2対1じゃ……、ないっ!借りるぞカレン!」
「うぉぉぉぉぁぁぁ!!!」
無双するシロー・アマダさん。
※大人の事情で気絶したままのカレン・ジョシュア曹長の図
チョイスするシーン間違えた(確信犯
2007年に発売された旧HGUCの陸戦型ガンダムと比較してみます。
遠目で見るとあまり変化を感じないかもしれませんが、可動域は段違いです。
そしてアップで見ると頭部の形状変化が大きいです。
自分は旧版の頭部も好きなのですが、新しい方は劇中の陸ガン再現度が高くなっているのではないでしょうか。
180mmキャノンは気持ち銃身が伸びたような気がします。
同じ「HGUC陸戦型ジム」フォーマットの「HGUCブルーディスティニー3号機EXAM」と比較。
頭の中ではほぼ同じだと思っていたのですが、実際に比べてみると形状のみならず成形色からして違いますね。

08小隊グッズでディスプレイ。
シロー・アマダは「MG ガンダムEz8」に付属していたフィギュアをシタデルカラーで塗ってみました。
最後に、別売りのHG陸戦型ガンダム地上戦セットに付属しているジム頭を取り付けてみます。
接続が多少きつめなものの、無改造で取り付け出来たのでHG陸戦型ガンダム地上戦セットを買えば陸戦型ガンダム(ジムヘッド・カレン機)も再現可能です。
HGUC 陸戦型ガンダム(新)の感想
という事で新フォーマットでリニューアルされた「HGUC 陸戦型ガンダム」のご紹介でした。
前作の陸戦型ガンダムからさすがに11年経ってのリリースというだけあり、ABSレスなのはもちろん合わせ目が少なく、可動域も広く仕上がっています。
何より一番良かった点は頭部の形状が劇中にとても似ている点。
合わせ目は↓
本体は「頭部」「両肩」「両腕」「ランドセル」のみ。
武器は全て合わせ目がありますが、目立ちにくい位置に配置されている印象です。
色分けが足りない箇所は↓
3箇所になります。
どこも筆塗りでパパッと処理できる部分なので、色分けに関してはほぼ完璧といってもいいのではないでしょうか。
そして先述した通り、陸戦型ガンダム地上戦セットに同梱するジム頭を持ってくればカレン機も再現可能です。
陸戦型ガンダム地上戦セットに入っているのはジムヘッドだけではなく、
・M353A4ブラッドハウンド(ホバートラック)×2
・地球連邦軍一般兵士×4(2種類×2)
・レールキャノン×2
が付属します。
特にエレドアとミケルが搭乗したホバートラックが手に入るので、08小隊コンプには必須ガンプラになっているのではないでしょうか。
他にも08小隊やMSイグルーで使える水転写デカールも付属。
それ以外にも多彩なハンドパーツや旧版の陸戦型ガンダムが1体入っているのでかなりオススメだよ!
ちなみにジムヘッドはプレミアム・バンダイ限定のHGUC陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)にも同梱します。
個人的にはプレバンのジム頭がおすすめです。
HGUC陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)のレビューは↓

今回の陸戦型ガンダムの総評として、「100mmマシンガンのトリガー形状が省略」「接地性が悪い」と弱点はあるものの「合わせ目」「色が足りない部分」が少なく非常に組みやすい、初心者から塗装派まで誰にでもオススメできるガンプラに仕上がっていると思います。
陸ガン好きなら間違いなくオススメ!
以上、「HGUC 陸戦型ガンダム」のガンプラレビューでした!
『新品 1/144 HGUC RX-79[G] 陸戦型ガンダム』の在庫を見る
『中古 1/144 HGUC RX-79[G] 陸戦型ガンダム』の在庫を見る