今回は「HGBFガンダムX魔王」のガンプラレビューです。
ガンダムビルドファイターズに登場し、ヤサカ・マオが使用するガンダムX魔王をご紹介。
2013年発売。
ビルド系らしくHGAWガンダムXをベースキットに使用しており、頭部・外装一部・武器などが新規造形で立体化されています。
という事で、HGBFガンダムX魔王をガンダムXとの違いを比較しつつレビューしていきたいと思います!
HGBF ガンダムX魔王
単機で戦局を左右する「戦術兵器」を備えたガンプラ、ガンダムX魔王。
ガンプラ的には、2010年に発売されたHGAWガンダムXのリデコキットとなります。
ファイターはヤサカ・マオが記載。
ガンプラ心形流造形術を学ぶ京都出身のガンプラビルダーです(*´ェ`*)
ホイルシールの量は多く、外装のライトブルー部分やリフレクター表面を補うものが中心です。
付属品一覧がこちら。
※「ハイパーサテライトキャノン」「シールドバスターライフル×2(ライフル状モード・シールドモード)」「大型ビームソード」「ビームサーベル」「ミサイルポッド」「バルカンポッド」「手首パーツ×4」
ガンダムXが装備する武器に魔王で追加された分が加わり、武器の量はXより多いです。
手首パーツは左右の「武器持ち手」、左の「サテライトキャノン用持ち手」「平手」が付属します。
また、アンテナなどHGAWガンダムXの余剰パーツが出ます。
そして完成したHGBFガンダムX魔王がこちら。
主に「頭部」「肩」「脚部外装」などが変更され、イメージが変わっているのが見て取れます。(ガンダムXとの細かな比較は後述)
元キットは11年前に発売されたものですが、この時代のガンプラは今の目線で見ても通用するものが多いので古さを感じない作りだと思います。
ただ、本キットにライトブルー色のランナーは付属しないため、このあたりは全てシールで補う仕様となります。
リフレクターの形状や取り付け方も変更されています。
それでは細かく見ていきます!
可動域から。手足ともボールジョイント接続です。腕は大きく上がり、開脚範囲も広いです。
手足の関節も90度以上曲がり、キレイに立ち膝できます。
上半身は360度回転します。胴体・腰まわりはボールジョイント接続で、柔軟な可動を実現しています。
頭部をアップで。ガンダムXとは違う顔つき・アンテナになりました。
アンテナ中央のライトブルー、トサカのセンサー、ツインアイはシールで色を補います。
頭部は前後はめ込み式で、頭頂部・側面に合わせ目が出ます。
後頭部緑のセンサーと顔を覆うようなライトブルーのラインはシールです。
胸部ガイドレーザー受信部は光沢感のあるシルバーのシールの上にクリアグリーンのパーツをかぶせるため、豪華な見た目。このあたりはガンダムXの成形色違いです。
胴体の上部にある左右の突起部分とブレストバルカンは要塗装です。
胴体は上下はめ込み式で、側面に合わせ目が出ます。
上半身は前後・左右と柔軟に動きます。
肩はある程度前後に可動します。
ショルダーアーマーは前後はめ込み式で、上部に合わせ目アリです。
肘関節は90度強曲がります。
腕の合わせ目は前腕部のみです。二の腕は筒状のパーツになっていて、関節パーツにも合わせ目が出ない構造。
腰回りはフロント・リア・サイドアーマーが変更されています。
このあたりの「薄い青のライン」は全てシールで色を補います。
ガンダムXよりごてついた脚部。関節パーツを含め、前側には合わせ目が出ない構造です。
ふくらはぎ付近には合わせ目が出ます。(ここはガンダムXと同じパーツ)
モモはモールド位置に合わせ目がくるため、非常に組みやすいです。
足裏には肉抜きがありません。股下にはスタンド穴が空いており、角度をつける事ができます。
バックパックは一部新規造形で、リフレクターは上側左右に取り付けます。
右側にはハイパーサテライトキャノンのアームを、左側にはビームサーベルの柄を接続します。
ハイパーサテライトキャノンはアームで接続されており、アームはフレキシブルに可動。
画像では見えないですが、アーム内側には肉抜きアリです。
シールドバスターライフルを装備させてみます。
ここはガンダムXからの変更は無しで、先端の銃身は引き出す事ができます。黒いフチはホイルシールで色を補います。
シールドバスターライフルを構えるガンダムX魔王!
左のみ表情付き平手パーツが付属し、ライフルを支える事ができます。
ジャキッ!
シールドバスターライフルのシールドモードは、丸々別パーツとして付属します。
肩の外側パーツを引き出せば、バルカンポッドを装着できます。(左右どちらでもOK)
ガンダムXでいうショルダーバルカンと同じものが付属しますが、取り付け位置が変わる感じです。
脚部にはミサイルポッドを装着できます。こちらも左右どちらでもOKです。
バルカンポッド/ミサイルポッドともに、各1個しか付属しません。
バルカンポッド/ミサイルポッドを展開!
ハイパーサテライトキャノンの先端にある「大型ビームソードの柄」、バックパック左下の「ビームサーベルの柄」は引き抜く事ができます。
それぞれに対応したクリアグリーンのエフェクトパーツが付属します。
ガンダムXならではのビームエフェクトパーツになっているぞ!(>ω<)
ガンダムX魔王、大型ビームソードとビームサーベルを抜刀!
飛びかかるガンダムX魔王!
美しい……(*_*)
それではハイパーサテライトキャノンを展開させてみます。
まずはリフレクターを展開。ガンダムXでは鏡面部分にホログラムシールが使用されていましたが、魔王の場合は普通のシルバーシールに変更されています。
ハイパーサテライトキャノンを前方へ。
アームの接続強度は丁度よく、止めたい位置で止まってくれる感じです。
左手は専用の角度付き手首パーツに交換します。両手で構えさせたあと、先端パーツを展開させれば……
ハイパーサテライトキャノン発射状態が再現できます。ガンダムXでは肩の上から展開させましたが、魔王では下側に構える事により差別化が図られていて面白いです(*´ェ`*)
ハイパーサテライトキャノン、発射!!!
HGAWガンダムXとの違いを比較
ここからはHGAWガンダムXとどこが変わったのか、画像で比較しながら確認していこうと思います!
まずは頭部。こう比べると全然違う顔つきです。内部の赤いパーツからして新規造形になっていたりします。
肩と前腕部外側を比較。形のみならず、魔王になりブルーの成形色が明るい色に変わりました。
腰部を比較。最初サイドアーマーは一緒だと思っていたのですが、Xでは前方に尖っている形が魔王では後ろ方向へ尖った形に変更されています。
左右逆に取り付けるわけではなく、別造形になっています。
脚部は「ヒザパーツ」「外側パーツ」「足首パーツの甲」が変更されています。
背部まわりも。リフレクターは形自体も変わっています。
HGAWガンダムXをベースにしたガンダムX系バリエーションで比較。
※左から「HGAWガンダムX」「HGAWガンダムXディバイダー(微塗装済)」「本キット」「HGBFガンダムX十魔王」
背部シルエットがそれぞれで特徴的ですね。
これは良いリデコキットだ……。
マオの「魔王系」ガンプラ勢揃いで。
※「HGBFクロスボーンガンダム魔王」「HGBFガンダムX十魔王」
HGBF ガンダムX魔王の感想
ということでHGBFガンダムX魔王のご紹介でした。
HGAWガンダムXと胴体こそ同じものの、頭部をはじめ各外装部分が結構変わっているためリデコキットにしては新規造形が多いガンプラになっています。
外装のライトブルー部分は全てシールで色を補うので、部分塗装派モデラーさんはこのあたりを塗装すれば見栄えアップになると思われ。どこも白いパーツなので、非常に塗りやすいキットにもなっている模様。
元デザインと魔王部分のバランス感覚が丁度よく、サテライトキャノン展開ギミックも変更されているのでXを組んだモデラーさんでも新鮮な気持ちで組む事ができると思うぞ!
以上、「HG ガンダムX魔王」のガンプラレビューでした!