今回は「HGユニオンフラッグ」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム00に登場し、グラハム・エーカーが搭乗するユニオンフラッグをご紹介。
2007年発売。
背部の翼は、設定通り折り畳み機構が再現されており、フライトポジションへ変形可能です。
という事で、HGユニオンフラッグをレビューしていきたいと思います!
HG ユニオンフラッグ
という事で、早速完成したHGユニオンフラッグがこちら。
ライトブルーを主体とした爽やかな成形色で再現されており、細身のプロポーションが冴えるガンプラに仕上がっています。
※今回は少しあわせ目を消し部分塗装をして、つや消しスプレー済みの状態です
ご覧の通り劇中再現度は高いのですが、関節フレームにABS樹脂が使われているため関節強度がキツめに設計されています。
ポリキャップレス構造で組みやすくはあるのですが、動かす際の破損には要注意といったところです。
パーツ数も多くなく、細身なシルエットなおかげでプラモ自体が非常に軽いです。
という事で自立はするのですが、ちょっとした振動で転倒する恐れがあるためスタンド推奨キットだと思います。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域から。手足は大きく広がります。
変形ギミックの恩恵で、特に開脚範囲はとんでもなく広いです。
上半身は前後に可動します。
デザイン的にヒザ立ちはできませんが、手足の関節は90度ほど曲がります。
上半身は360度回転。腰部ウイングが腕とぶつかるため、腰を撚る場合はどかしながら動かす感じになります。
頭部には、クリアオレンジのパーツが使われています。
奥にシルバーのシールを貼り、その上にクリアパーツをかぶせる構造です。
左右パーツの長さが違うのが量産型の特徴です。(グラハム専用フラッグカスタムやオーバーフラッグは同じ長さ)
上半身をアップで。
胸部の白いパーツは色分けされていますが、各ダクト内などは要塗装です。
胴体は前後はめ込み式で、側面に合わせ目が出ます。(今回消しましたが、↑うっすら見えるところです……w)
肩はボールジョイント接続ですが、肩部分は動かしまくっていると緩くなってきます。今回はボール側を瞬間接着剤で少し太らせてみました。
結構すぐヘタってきたので、ポーズを決めて展示したらあまり動かさない方がいいかもしれません。
後ろ側。エンジンブロック部は左右はめ込み式で、合わせ目が出ます。(こちらも微妙に消えていない点はツッコミ無しで……w)
翼は上下とも大きく可動し、折りたたむこともできます。
ハンドパーツをアップで。
ライトブルー1色成形で、グレー部分は要塗装です。
ボールジョイント接続になっており、ハンドパーツ単体でも自由に動きます。
足首パーツをアップで。スリッパ部分が小さく接地面が狭いため転倒しやすいですが、接地性は良好です。
ただ、前述したとおりスタンドは必須だと思います。
下から。足裏には多少肉抜きがあります。
股下のカバーを外せば、スタンド用の3mm穴が露出します。
ユニオンフラッグ、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
リニアライフルは、中央に合わせ目が出ます。
小さな銃口部分とライフル上部のカバーパーツは、グレーで要塗装です。
ちなみに、後発された「HGグラハム専用ユニオンフラッグカスタム」や「HGオーバーフラッグ」とは違うリニアライフルになっているため、今回のユニオンフラッグの特徴の一つと言える部分です。
ここの保持力が弱点で、手首パーツの穴サイズと合っていないためプラプラします。
また、サイズが合わないからといってグリップを瞬着などで太らせてしまうと変形ギミックの際に「腰部に差し込む行程」に支障が出るため、モヤモヤする箇所となっています(*´ェ`*)
今回は↑のように、マスキングテープで太らせ対処してみました。
「はみ出ているマステ」部分は、脳内補正で見なかった事にするように(*_*;)
リニアライフルを構えるユニオンフラッグ!
ディフェンスロッドは、基部で360度ロール回転します。
両側先端の白い部分はシールが付属しますが、裏側には肉抜きが多数あります
攻撃を弾くユニオンフラッグ!
「ディフェンスロッドの回転で弾を逸らす」っていう設定が激アツです……。
※設定によると、当たる角度によりぶっ壊れる可能性があるとの事です
ガンダムに一瞬でやられそうな、この量産臭がたまらないです。ヴァーチェあたりに消し炭にされそう。
武器はプラズマソードも付属しますが、ご覧のようにホワイト1色1パーツ成形になっていて刃やグリップは要塗装です。
プラズマソードを構えるフラッグ!
それでは飛行形態に変形させてみます。
胴体や脚部などを動かし、頭部を押し込む事で姿勢がロックされます。
上から。肘を曲げ、肘と脚部の凹凸を接続します。
最後にリニアライフルを腰部だった部分に差し込めば、フライトポジションの完成です。
※↑画像だと頭部が押し込みきれてないかもしれないです、スミマセン(*ノェノ)
前から。
下から。もちろんフライトポジションでもスタンドに対応します。
低価格プラモとは思えないギミックです。
ただABS関節がキツめに設計されているため、切り替え時の破損には注意してね!
中途半端形態も再現できるぞ!
グラハムスペシャル!
バリエーションキットの「HGグラハム専用ユニオンフラッグカスタム(中央)」「HGオーバーフラッグ(右)」と比較。
本キットとオーバーフラッグを買えば、HGのフラッグ系パーツは全て手に入ります。(グラハム専用ユニオンフラッグカスタムの試作リニアライフルはオーバーフラッグにも付属するため)
グラハム・エーカー(およびミスター・ブシドー)のガンプラ勢揃いでパシャリ。
※左から「本キット」「HGグラハム専用ユニオンフラッグカスタム」「HGオーバーフラッグ」「HGミスター・ブシドー専用アヘッド」「HGマスラオ」「HGスサノオ」「HGブレイヴ指揮官用試験機」
グラハムのフィギュアも混ぜてパシャリ。
HG ユニオンフラッグの感想
という事でHGユニオンフラッグのご紹介でした。
主な合わせ目は、以下になります。
「前腕部」「胴体側面」「背部」「脚部(ふくらはぎとモモ側面)」
なんか消えていないので、合わせ目部分をご確認いただくには絶好の作例と言えるのではないでしょうか(自虐
長所としてはパーツ数が少ないながら良プロポーションで可動域が広い点。変形もできる上、素組みなら驚くほど早く組み上がります。
HGイナクトのように劇中色とまるで違う成形色にはなっていないので、パチ組み派モデラーさんにはオススメです。
ただ、リニアライフルの保持に難がある点とキツめのABS関節による破損にはご注意を。
地味な部分ですが「ダクト内部」「銃口」「手の甲」など色分けされていない部分も多いので、部分塗装してあげれば情報量が増え驚くほどクオリティが上がるのでオススメです。
プラズマソードはホワイト1色成形でクリアパーツではありません。ご注意を。
弱点はそれなりに多いですが、非常にコスパに優れているため再販タイミングが合えば即買い推奨だよ!
以上、「HG ユニオンフラッグ」のガンプラレビューでした!