今回は「HGUC ゼクアイン」のガンプラレビューです。
ガンダム・センチネルに登場し、ニューディサイズのトッシュ・クレイ等が搭乗するゼクアインをご紹介。
2001年発売。HGUC初期ナンバーのキットとなります。
HGUCラインナップの中ではトップを争うマイナー機体(対抗馬はギャンクリーガー?)となるゼクアインですが、今のガンプラ基準で見るとどんな出来栄えになっているのかを中心にじっくりとレビューしていきたいと思います!
HGUC ゼクアイン
HGUCナンバー24番のゼクアイン。
ボックスアートでは、専用マシンガンを構えるゼクアインが描かれています。
組み立て書とシールがこちら。
ホイルシールの量は少なく、モノアイまわりとバックパックの一部を補うものが付属します。どこも小範囲です。
モノアイは予備分も用意されています。
付属品一覧がこちら。
※「専用マシンガン+給弾ベルト」「サーベル刃・柄一体型ビーム・サーベル×2」「左の平手」
ビーム・ライフルやスマートガンは付属しないため、このキットはゼクアインの第三種兵装(重攻撃仕様)を再現する内容になっています。
そして完成したHGUCゼクアインがこちら。
今のガンプラ目線で見るとパーツは少なめで分割構造も大味ですが、色分けは非常に良好です。
組んでいる感覚的には、ボリューム的にもナンバーの近いHGUCザクIIIに近いです。
接地面が広いため自立性が高く、脚部スラスターなどは別パーツで色分けされています。時代を考えればかなり良く出来ている印象です。
この給弾ベルトがかっこいいのだ……(*´ェ`*)
頭部をアップで。キュベレイとマラサイをブレンドしたようなデザインですね。
モノアイとそのまわりはシールで色を補います。
意外といっては失礼ですが、合わせ目は出ません。
額パーツの凹んでいる部分を黒で塗る程度で完結します。
胸部は「コクピットハッチ(レッド)」「胸のダクト(イエロー)」「腰部動力パイプ(グレー)」と別パーツで色分けされています。
黄色いパーツの凹んだ黒い部分はシールが付属、コクピットハッチの上のみグレーで要塗装です。
胴体は合わせ目が出ません。ただ、ショルダーアーマーと
その上に乗っている弾倉タンク(ライトグレー)には合わせ目が出ます。
弾倉タンクは前後はめ込み式でのモナカ構造です。
バックパックは合わせ目ありです。各スラスターは細かく別パーツで色分け済。
このあたりセンチネル系は色々な色解釈があると思うので、MSV感覚で好きに塗り分けても良いと思います。
両肩側面には専用シールドを装備。多少可動します。
専用シールドの側面に合わせ目が出ます。
また、左側の専用シールドの内側にのみビーム・サーベル(サーベルラック)が搭載されています。引き出しギミックは無しです。
前腕部は左右はめ込み式で、前後に合わせ目が出ます。二の腕は筒状パーツです。
手首パーツですが、右手は人差し指が可動するライフル持ち手しか同梱せず。
左手は「握り手」「平手」の2種類が付属します。
この頃のガンプラは手首パーツの出来が悪いので、可能ならMSハンド等に交換するなどしてアップデートした方がいいかもしれませんね。
フロントアーマーは左右独立して可動。
サイドアーマー、リアアーマーのスラスターはライトグレーで色分けされています。
よく見ていくと、発売された時代を考えた場合かなり出来が良いのではなかろうか(*_*)
古いガンプラながら、モモ前面は段落ちモールド風になっています。
脚の付け根は合わせ目が出ますが、フロントアーマーでほとんど見えなくなります。
その他脚装甲部分は合わせ目が出ませんが、後ろに4基搭載されたプロペラントタンクには合わせ目ありです。
足裏に肉抜きはありません。
ただ古いHGシリーズのため、股下にスタンド穴は空いていません。
それでは武装を見ていきます。
専用マシンガンは安定のモナカ分割ですが、銃口は別パーツです。
給弾ベルトは軟質プラになっていて、折り曲げて形を固定できます。
ただ、ベルトは非常に外れやすいため接着推奨です。
弾倉タンク側の接続はまあまあといったところですが、無茶な動かし方をすれば外れます。ここも接着してしまった方がいいかもしれません。
専用マシンガンで攻撃!
浮かせてみます。
後ろから見ても足裏の肉抜きが無いのは高得点。
スラスターの色分けも良く、ディテールが細かくて見栄えがいいです。
ゼクアイン、降下!
パイロットが教導団という事で、量産機とは言えめちゃめちゃ強そうです。
正直かなり昔のキットなので全然期待していなかったのですが(失言)、素組みでここまでのクオリティになるのに驚きました。
塗装とかしたらかなり化けそうです。
ただ、給弾ベルトがマシンガンと肩上に接続されているので、ポーズパターンは限られます。
時代を考えれば可動域は悪くないのですが、今のガンプラ目線で見た場合はやはり狭いと思った方がいいです。
号令をかけるゼクアイン!
Ex-Sガンダムと遭遇するゼクアイン!
HGUC Ex-Sガンダム(イクスェスガンダム・塗装済)と比較。
設定20.05mという事で、1年戦争時の標準モビルスーツよりは大きいですが、Ex-Sガンダムより少し小さいです。
HGUC Ex-Sガンダムに比べ、ゼクアインは圧倒的に合わせ目が少なく色分けも良いので、かなり組みやすいと思います。(比べるとだけどw)
ガンダム・センチネル、およびZ-MSVのガンプラでディスプレイ。
HGUC ゼクアインの感想
ということでHGUC ゼクアインのご紹介でした。
驚いたのはプロポーション自体に古さを感じない点。
そこそこ合わせ目は出ますが、頭部・胴体は合わせ目が無く脚部も一部段落ちモールド処理されているなど、時代を考えるとかなり優秀な作りをしています。
ただ、手首パーツの作りが古いのでMSハンド等に交換するのがオススメです。
「今だったらここのパーツ分割はこうするだろうな」、と思うような改善点はいくつか見られるのですが、当時の開発スタッフがより造りやすくしようと考案して設計されたのが伝わってくる良キットだと思いました。
この積み重ねが今のガンプラに繋がったのか……ということで、今のガンプラもこのゼクアインに習い足裏の肉抜き無くしてくれたら嬉しいっす(*´ェ`*)
以上、「HGUC ゼクアイン」のガンプラレビューでした!