今回は「HG ガンダムGP-羅刹天」のガンプラレビューです。
ガンダムビルドダイバーズに登場し、オーガが使用するガンダムGP-羅刹天(らせつ・てん)をご紹介。
2020年発売。
簡単な切り替えで、「GP-羅刹」「GP-羅刹天」両形態が再現可能。
HGUCガンダムGP02Aサイサリスをベースに新規造形の頭部・バインダーなどが付属し、「GNオーガソード弐式」「GNリボルバーバズーカ」「羅刹金砕棒」といった多彩な武装が付属します。
という事で、HGBD:RガンダムGP-羅刹天をいつもより画像数多めでレビューしていきたいと思います!
HGBD:R ガンダムGP-羅刹天
宇宙世紀系のベース機でありながら太陽炉を組み込み、GN粒子を主体とするカスタムスタイルで作られたガンプラ、ガンダムGP-羅刹天。
「天」部分の読み方はてっきり「アマツ」だと思っていたのですが、「テン」読みとなっています(*´ェ`*)
組み立て書にはフォース・百鬼のリーダー、戦闘狂のオーガが記載。
ホイルシールの量は少なく、「ツインアイ」「頭部センサー」「ヒザ」などの色を補うもののみ付属します。
今回のGP-羅刹、色分けが非常に優秀です。
付属品一覧がこちら。
※「GNオーガソード弐式×2」「GNリボルバーバズーカ×2」「羅刹金砕棒」「サーベル刃×2」「オーガクロー(およびオーガクロー天)×2」
大ボリュームの武器が付属するのが特徴で、ボックスも少し大きめになっています。
「HGUCガンダムGP02Aサイサリス」の余剰パーツがこちら。「アンテナ」「手首パーツ」「関節パーツ」などかなりの量が余ります。
手首パーツは左右分組めますが、グレーのランナー自体ABS樹脂でできているので今の時代あまり使い所はないかも。
ただ、サイサリスのフレキシブルスラスターバインダー(FTB)に使用するバーニア(画像右端)はパーツ取りとして使えそうです。
※バーニアは大が4、小が2つ付属。一応サイズを解説しておくと、大は外側広い面の直径が約13mm・小が約9mm。接続側の穴は2つとも約4mm
サイサリスに組む事はできません。
本キットは「GP-羅刹」「GP-羅刹天」両形態が再現できます。
本格的な組み換えではなく、「GNオーガソード弐式のマウント位置」「フレキシブルオーガバインダー先端のオーガクロー」を切り替えるだけでOKなので、いつでも切り替えできます。※詳しい違いは後述
ガンダムGP-羅刹天
まずは商品名にもなっているHGBD:RガンダムGP-羅刹天から。
ベースに使われているのが18年前(2006年)に発売された「HGUCガンダムGP02Aサイサリス」という事で、関節パーツにABS樹脂が使用されています。
ただ腰フレームなどは羅刹用に新造されており、頭部をはじめバインダーなどが最新フォーマットかつKPSによる新規造形になっているのが特徴です。
血のようなレッドを主体としたオーガらしい成形色で立体化されています。
元キットの長所を引き継いでおり、造形・スタイルは今のガンプラ目線で見ても非常に良くできています(*´ェ`*)
それでは細かく見ていきます!
基本的な可動域はHGUCサイサリスと同じですが、肘関節は90度まで曲がらなくなりました。
古いガンプラベースなだけあり、今のガンプラ目線で見ると可動域は狭いです。(特に肩まわり)
ただ、上半身は360度回転します。
頭部は新規造形で、サイサリスとは大きく変わったツノやセンサー類が特徴です。
額には黄色い軟質クリアパーツが細かく使われています。
バイザーを下げれば鬼ノ目モードに変化させる事ができます。差し替えはせず、スライドさせるだけでOKです。
頭部は前後はめ込み式ですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。
ただ、ツノの裏側には肉抜きアリです。
胴体はサイサリスの色違いです。前後はめ込み式で側面に合わせ目が出ますが、組み立て書のイラストなどではモールド扱いでした。
ただ、ショルダーアーマーと胴体上部は普通に合わせ目だと思います。
肩の外装部分(赤いパーツ)は外側へ引き出す事ができ、腕を開く動作に一役買っています。
腕部はオーガ刃-Xの雰囲気を継承していて、ジンクス系+鬼のようなデザインに。ここはサイサリスから大きく変わった部分です。
手首は地味にスナップ可能。合わせ目は前腕部後ろ側に出ます。(もしかしたらモールド扱いでOKかもしれないです)
組み立て書に記載はありませんが、オーガ刃-X同様に手首パーツ周辺にはGNビームスパイクを取り付けられる穴が空いています。
本キットにスパイクは付属しないためご注意を。
※「HGBDオーガ刃-X」「HGガンダムAGE-1タイタス」に同梱するエフェクトパーツに対応
GNビームスパイクを放出!
攻撃!オーガ刃-X風味が残っている部分です(*´ェ`*)
腰回りは外装とフレームが新規になっており、股下は可動するうえ3mmスタンド穴に対応するようになりました。
リアアーマーも新規で、GNオーガソード弐式を重ねるようにマウントする事ができます。
脚部は基本膝アーマーが新規造形で、黄色い部分はホイルシールで色を補います。
合わせ目は関節パーツのみです。
余剰パーツでサイサリスの膝アーマーがまるごと付属するので、一応交換する事もできます。
つま先には多少肉抜きあり。足裏に肉抜きはありません。
GP-羅刹天の特徴、GNリボルバーバズーカがこちら。砲口の穴は浅いです。
バックパックにはコーン型スラスターを搭載。GNリボルバーバズーカとバインダーを繋ぐジョイントパーツには合わせ目が出ます。(画像上)
リボルバーバズーカは前後にある程度スイングします。
フレキシブルオーガバインダー天がこちら。
本キット最大の売りといっても過言ではなく、ここだけ作りが2020年フォーマットでできていますw
GNリボルバーバズーカのグリップを引き出せば、手に持たせる事ができます。
「肩部に接続したままでも砲撃できるが、保持して射撃する事により命中率が飛躍的に高まる」との事。
ガンダムGP-羅刹天、ミッションスタート!
それでは多彩な武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
GNリボルバーバズーカをぶっ放すGP-羅刹天!
フレキシブルオーガバインダー天にはGNアイズブラスターが搭載されており、カバーを開けば砲口が顔を出します。
この砲口が本キットの数少ない要塗装ポイントで、砲口内のイエローは色が足りません。
GNアイズブラスター+GNリボルバーバズーカで攻撃!
可動域こそ広くはないものの、バインダーが大きく広がるので迫力のあるポーズで展示できます。
バインダー先端のオーガクロー天は外側に引き出す事ができ、3本のクローは開く事ができます。
そして専用のジョイントパーツ(↑青枠)を差し込みめば、GNオーガソード弐式を持たせる事ができます。
ここが羅刹天ならではの特徴です。
アームは前方へ動きます。このあたりの作り・構造が最新ガンプラっぽさを感じる部分になっています。
GNオーガソード弐式の刃部分には、クリアオレンジのパーツが使われています。
襲いかかるGP-羅刹天!
斬!
めちゃめちゃ強そう……!(>ω<)
GNオーガソード弐式は手に持たせる事もできます。
オーガ刃-XのGNオーガソードと比較。刃が細長くなりました。
こちらは羅刹金砕棒。ここは普通に合わせ目があり、砲口の穴も浅いです。
グリップを引き出せば、ビームバズーカモードとして持たせる事ができます。
羅刹金砕棒で攻撃!
HGFCデスアーミーの金棒型ビームライフルと比較。
ガンダムGP-羅刹
そしてこちらがガンダムGP-羅刹。
ガンダムビルドダイバーズに登場した時の姿も再現できます。
羅刹天からの変更点は、GNリボルバーバズーカのかわりにGNオーガソード弐式をマウントしている点と
オーガクローが変化している点の2箇所です。
大幅な組み合えは必要ないので、いつでも気軽に切り替えできます(*´ェ`*)
GNオーガソード弐式を構えるGP-羅刹!
アクション!
2本のGNオーガソード弐式を組み合わせれば、巨大なツインソード「GNオーガツインソード弐式」に変化します。
オーガ刃-X同様、両手で構える事はできませんでした。(やり方が悪いだけかもですが)
ここは天ではないGP-羅刹部分の特徴ですが、オーガクローにビーム刃を取り付ける事ができます。
クリアイエローのビームエフェクトパーツは左右分2本付属します。
展開!
有線式の遠隔操作武器という設定ではあるのですが、本キットにリード線は付属しません。
羅刹金砕棒で攻撃!
立ちふさがるチャンピオン!
「世界の一つや二つ、救ってやるよ!」
HGBDガンダムダブルオースカイHWS(トランザムインフィニティモード)、HGBDガンダムAGEIIマグナム SVver. (FXプロージョン)と比較。
HGBDオーガ刃-Xと比較。
ベースキットのHGUCガンダムGP02Aサイサリス(塗装済)と比較。
共通パーツは多いですが、成形色変更と多彩な武器・バインダー・頭部・一部外装によりイメージがガラリと変わりました。
アトミックバズーカとGNリボルバーバズーカを比較。
アトミックバズーカはABS材質+合わせ目が出る構造だったので、本キットのリボルバーバズーカの方が格段に組みやすいです。ただ、砲口の穴は浅くなりました。
HGBD:R ガンダムGP-羅刹天の感想
ということでHGガンダムGP-羅刹天のご紹介でした。
デザイン的に「GP-羅刹」「GP-羅刹天」の切り替えが簡単なため、どちらの形態も手軽に楽しめるのが長所だと思います。
短所ですが、関節フレームを中心に古いHGUCを使用しているため、可動域に関してはあまり期待しない方がいいです。
ただ、フレキシブルオーガバインダーは最新フォーマットでできており、GNアイズブラスターの展開ギミックやオーガクローまわりの出来が良いので、遊びの幅は広いです。
フレキシブルオーガバインダーの完成度+迫力のあるプロポーション・デザインが長所だと思うので、アクション性を重視しないモデラーさんには満足度が高いと思いますぞ!
以上、「HGBD:R ガンダムGP-羅刹天」のガンプラレビューでした!