今回は「MG トールギス EW」のガンプラレビューです。
新機動戦記ガンダムWに登場し、ゼクス・マーキスが搭乗するトールギスのMG/エンドレスワルツ版をご紹介。
2013年発売。
カトキハジメ氏によりリニューアルデザインされた姿が再現されており、マーキングシールもカトキ氏による描き起こしのものが付属。
背部スラスターと脚部スラスターの展開ギミックも搭載しています。
という事で、MG 1/100 トールギスEWをレビューしていきたいと思います!
MG 1/100 トールギス EW
2013年に発売のMGトールギスEWさん。
価格は4,180円(税10%込)で、MGの中では比較的手に取りやすいかな?という価格で一般販売されています。
ホイルシールとマーキングシールのほか、ガンダムデカール(ドライデカール)も付属。
ホイルシールで色を補うところは少なく、背部スラスターの一部ウイングが中心。マーキングの方はコーションマーク中心で、カトキハジメ氏によりデザインされているのが特徴です。
1/100 ゼクス・マーキスのフィギュアがこちら。
↑の立ち姿のほか、コックピット内部に乗せるものも付属します。(後述)
そして完成したMG 1/100 トールギスEWがこちら。
ガンプラ構造的には「ABS関節とポリキャップを使った従来のスタイル」で、KPSは不使用のためABS塗装による破損には注意です。
いかがでしょうか。
MG版らしく重厚な装甲が多くのパーツで再現されていて、手に持つとズシリとパーツが詰まっているような重さを感じます。所有欲が満たされる……(*_*)
自立性、接地性にも優れています。
この背部まわりが大迫力ですね。EW版という事で、両肩部ではなく背部のアームを介して接続されているのが特徴です。
それでは各部細かく見ていきます!
今のガンプラ目線で見た場合、可動域はそこまで広くありません。
デザイン的な問題もありますが、腕はそこまで広がらず。足はそこそこ開きます。
手足の関節はそれなりに曲がり、ヒザ立ち可能です。
腰を捻る動作は、ちょっと苦手です。
特徴的な頭部をアップで。
目の部分には無色のクリアパーツが使用されています。
横、後ろから。
頭部内部には、リーオータイプのセンサーが内蔵されています。
ちなみにこのリーオーのパーツを使わず、マスクパーツを奥まった位置に取り付けることもできます。(選択式)
胴体をアップで。細かな赤い部分はホイルシールで色を補いますが、その他は細かく色分け済み。
胴体は前後はめ込み式で、上部と側面に合わせ目が出ます。腰部側面はモールドになっています。
コックピットハッチは開閉します。あまり見えなくなりますが、中は↑右画像のように座った状態の1/100ゼクス・マーキスを乗せます。(ゼクスを塗る場合は組む前に要塗装)
肩部装甲は「ホワイト」「イエロー」「グレー」とレイヤー構造になっています。一部イエロー部には合わせ目あり。
肩側面の懸架モジュール部分はパーツが開閉し、ドーバーガンやシールドを取り付けることができます。(アームには可動ポイントあり)
肩は引き出すことにより、可動範囲がアップします。
胴体上部には合わせ目あり。
右肩のドーバーガンをアップで。可動ポイントのあるアームに接続されています。
左肩にはシールドを接続。表面のマーキングシールがかっこいいっす……(>ω<;)
裏側もかなり細かく造形されており、グリップのほか2本のビームサーベルがマウントされています。
ちなみに、グリップを動かして手で持つこともできます。
腕部に合わせ目はありません。
デフォルト状態で少し曲がっている、トールギスらしい形状。
ボリューミーな腰部。ここの細かな赤も、ホイルシールで色を補います。
↑枠のジョイントパーツを使えば、アクションベース系に対応します。
ただ、接続強度はちょい弱な気がします。(角度を前に倒したりするとすぐ外れる感じ)
リア側のスラスターカバーは、左右独立して開閉します。
中のスラスターもしっかりと造形。
サイドスカートは内部にボール軸がついており、太もも側面と接続します。
接続しても、足可動にはそれほどの影響はありません。
脚部。合わせ目はありません。
脚部のパーツはこんな構造になっていて、細かく色分けされています。
ヒザを曲げると、装甲が細かく分割されるような細かな作り。
MGという事で、足裏に肉抜きはなく色分けとモールドが細かいです。
背部スラスターをアップで。この側面のウイング部分イエローは、シールです。
このあたりはフレキシブルに可動します。
また、外側のウイングを広げれば連動してスラスターが展開されます。
「殺人的な加速だ!」
トールギス、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ドーバーガンがこちら。内部にスプリングを使うことにより、ブローバックを再現できます。(後方パーツを引き上げれば銃身が連動して可動)
なんかスゴイ地味なギミックですが、MGならではのコダワリを感じる……w(>ω<)
合わせ目は砲身下部にありますが、基本見えない位置になっているのでそれほど目立ちません。
「トールギスの性能は、ガンダムに劣らんはずだ!」
ドーバーガンをぶっ放すトールギス!
ドーバーガンは肩と接続されているためポージング幅が限られますが、一応かっこいいポーズは決まります。
フォアグリップは可動し、両手で構えることもできます。
ただ、少し無理やり感は出てしまいます。(やり方が悪いだけかもですが)
ビームサーベルを持たせてパシャリ。
グリップ、サーベル刃とも2本ずつ付属します。
「死んでも勝利する、その決意こそが大切なのだ!」
かっこいい……。
アクション!
実際今のガンプラ目線で見ると可動域は狭いと思うのですが、ご覧のようにポージングさせるとメチャメチャ様になります……!(>ω<;)
挑発するゼクス!ちなみに、↑のように平手パーツも左右分付属します。
RG 1/144 トールギスEW(左)と比較。
RG版のトールギスEWは2018年発売で、本キットの約5年後に発売されました。
MG 1/100 トールギスIIと比較。
トールギスIIは本キットのリデコキットで、プレミアム・バンダイ限定品になります。
成形色の他、主な違いは頭部です。
本キットのリデコキット、MG 1/100 トールギスF EWと比較。
トールギスFは敗栄に登場する機体で、プレミアム・バンダイ限定品になります。詳しくは↓
MG 1/100 ガンダムエピオンEWとディスプレイ。
「トールギスを甘く見ていたが、乗り手のことなどは完璧に無視している」
MG 1/100 トールギス EWの感想
ということでMGトールギスEWのご紹介でした。
2013年製のMGという事もあるのか、今のガンプラ目線で見た場合は可動域が狭いのが目立つ印象です。(トールギス自体のデザイン的問題もあるかもですが)
長所はその重厚な装甲がパーツ数たっぷりで再現されていたり、カトキハジメ氏のリニューアルデザインによる良プロポーションのトールギスが完成する点。組み上げたあとの満足度は、かなり高かったよ……(*´ェ`*)
この2013年クオリティで立体化されてしまうと、1/100スケールでは当分(とうかもう)リニューアル版は発売されないと思うので、トールギスの1/100スケールが欲しいモデラーさんはマストアイテムで間違いないでしょう。
スケールにコダワリがなければ、より新しいRG版もオススメです。
以上、「MG 1/100 トールギス EW」のガンプラレビューでした!