今回は「MG ゼータガンダム Ver.2.0」のガンプラレビューです。
機動戦士Zガンダムに登場し、カミーユ・ビダンが搭乗するゼータガンダムのマスターグレード版・Ver.2.0をご紹介。
2005年発売。
ウェイブライダー形態に変形できるほか、両形態でディスプレイ可能なカタパルト型ディスプレイスタンドが付属します。
※より最新のMG 1/100 ゼータガンダムVer.Kaは↓のレビューで御覧ください
という事で、MG Zガンダム Ver.2.0をレビューしていきたいと思います!
MG ゼータガンダム Ver.2.0
MGゼータガンダムVer.2.0のボックスアート。
Ver.2.0と言えど、もはや19年前の2005年に発売された古めのキットとなっています。
デカールは「ホイルシール」「マーキングシール(テトロン素材)」「ドライデカール」の3種類が付属します。
内容物がこちら。ゼータガンダムと武器類、カタパルト型ディスプレイスタンド、パイロット・整備クルーなどが同梱します。
武器は「ビーム・ライフル」「ビーム・サーベル×2」「グレネード・ランチャー×2」「ハイパー・メガ・ランチャー」が付属します。
カタパルト型ディスプレイスタンドの裏側には、グレネード・ランチャーのマガジン×2や支柱を収納しておく事ができます。
1/144パイロットと整備クルーがこちら。
整備クルーは2パーツ構造ですが、接着剤は必要ありません(*´ェ`*)
そして完成したMGゼータガンダムVer.2.0がこちら。
1/100スケールの迫力あるプロポーションで立体化されていますが、自立性・接地性が苦手です。
↑は、なんとか立たせてある状態です……w(*´ェ`*)
自立性の低さが弱点になりますが、ご覧のように良プロポーションで立体化されているのが長所といえそうです。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域から。手足はそこそこ広がります。
腕関節は180度近く曲がります。
ヒザ関節も90度曲がるためヒザ立ち可能ですが、腰を撚る動作はちょい苦手です。
頭部をアップで。黄色いアンテナ部分は柔らかめのプラ素材でできているため、WR形態への変形の際に折れにくい作りになっています。
トサカ中央のセンサーは無色クリアパーツですが、上にホイルシールを貼る仕様です。
横、後ろから。後頭部は段落ちモールド化されており、合わせ目はありません。
胴体をアップで。MGらしく色分けが優秀です。
コクピットハッチは開閉し、開くと中のパイロットがチラっと見えます。
コクピット内部はこんな感じで、塗装する場合は組み上げる前に塗る必要アリです。
また、WR形態への変形ギミックを搭載しているため内部が複雑な構造になっているのが特徴です。
ショルダーアーマーのサブアーマーは可動します。
細かなイエロー部は別パーツにより色分けされていますが、一部はシールです。
肩は前方向へ可動します。
腕部をアップで。前腕部の黄色い部分はシールで色を補います。
合わせ目はありません。
フロント・サイドアーマーのみならず、リアアーマーも動きます。
各内側にはモールド有り。
脚部をアップで。モモ側面の合わせ目はモールド扱いでOKでした。(組み立て書作例準拠。設定画にはモールドがありません)
足裏に肉抜きは無しです。
リアアーマーアとふくらはぎのスラスターはレッド1色成形になっているため、気になるモデラーさんは周囲をグレーで要塗装です。
フライング・アーマーはある程度可動します。
ただ、このあたりは普通に合わせ目が出ます。
カタパルト型ディスプレイスタンドを見ていきます。
カタパルトユニットと整備クルーにより、アーガマデッキが再現できるのがMG版の売りの一つです(*´ェ`*)
カタパルトは可動します。アップで見てもモールドが細かいですね。
ゼータガンダム用の支柱は4段階で角度を調節できます。(画像左)
また、MGガンダムMk-II Ver.2.0用の支柱も付属します。(画像右)
という事で別売りのMGガンダムMk-II Ver.2.0を持っていれば、ディスプレイする事ができます。
また、ガンダムMk-II Ver.2.0の方に入っているMSカタパルトと連結させる事ができるぞ!(>ω<)
ティターンズカラーの方には同梱しないので、↑の状態を再現したい場合はエゥーゴカラーのVer.2.0を購入する必要があります。
カタパルトデッキに立つゼータガンダムの図。
整備クルーがいい感じです……(*´ェ`*)
「カミーユ出ます、出撃準備お願いします!」
ゼータガンダム、出撃!
ビーム・ライフルは、銃身が伸縮します。
手首パーツは↑の指可動タイプのみ付属。
武器を持たせる場合は、画像右のように凹凸を合わせて持たせますが保持力はそれほど高くありません。
ジャキッ……。
ビーム・ライフルで攻撃!
「お前等がいなければ、こんなことにはならなかったんだ!」
銃口にビーム・サーベルの刃を取り付ける事もできます。
シールドは差し替え無しで伸縮します。
このあたりはさすがMGクオリティといったところですね。
グレネード・ランチャーのマガジンは2つ付属し、両手に取り付け可能です。
取り付けたあと、前に動かせば先端のハッチが連動して開きます。
グレネード・ランチャーで攻撃!
ビーム・サーベルのグリップはサイドアーマーに収納されています。
カバーを開き、引き抜くことが可能。このあたりもMGならではのギミックです。
ビーム・サーベルを抜刀!
こちらがハイパー・メガ・ランチャー。
1/100スケールで再現されているので、めちゃめちゃでかいです。
装備させても、手が垂れ落ちてくる事はありませんでした。
ちなみに、ビーム・ライフルは前腕部にマウントする事ができます。
フル装備で射撃!
それではウェイブライダー形態に変形させてみます。
ちょっと言葉では全て説明できないような複雑な変形ギミックになっているので、画像でガガーっと紹介しますw
まずはアンテナを折りたたみ、頭部を胴体内部に収納。
胴体前側の装甲を上げ、腰部パーツを上へ折りたたみます。
脚部を広げます。……すごい状態だw(*_*)
腕部を折りたたみ、
フライング・アーマーなどを動かし、シールドを取り付けます。
羽を広げ、足を動かし下部にハイパー・メガ・ランチャーを取り付ければウェイブライダー形態の完成です。
横から。
カタパルト型ディスプレイスタンドは、WR形態にも対応します。
突撃!
変形難易度は非常に高く、組み立て書の解説とにらめっこしながら30分はかかったと思います。
また、間違えるとガンガン破損しそうな感じだったので、自信がなくMS形態限定でいい方は、ぶっちゃけ切り替えない方がオススメです……←身も蓋も無い話ですがw
実際、WR形態からMS形態に戻した時に2箇所破損しました(*ノェノ)
キュベレイ現る!
MGキュベレイと全身を比較。
キュベレイも今の時代古いMGに分類されますが、個人的にプロポーションは現段階でも最も優れているキュベレイに仕上がっていると思います。
詳しくは↓
HGUCゼータガンダム(GUNPLA EVOLUTION PROJECT)と比較。
↑の新しいHGゼータは2017年発売という事で、本キットより12年も新しく最新ガンプラを感じる内容になっています。
スケールにこだわらない方は、HGUCの方がオススメです。
ただ、MGのような変形ギミックは搭載されておらず、WR形態への変形は差し替えパーツを使用する形になります。
RGゼータガンダム(左)とも比較。
2023年に発売された、MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka(右)と比較。
Ver.Ka版は、テレビ版を意識したデザインで立体化されているのが特徴です。
「戦場ではしゃぐから、はしゃいじゃうから、そういう風になっちゃうんでしょ!」
↑Gレコでも同じような台詞があったような。富野節は普遍です……(*´ェ`*)
MG ゼータガンダム Ver.2.0の感想
ということでMG ゼータガンダム Ver.2.0のご紹介でした。
まずVer.2.0と銘打っているものの、もはや19年前に発売されたMGのため、自立性・接地性が低かったり武器の保持力が弱かったりします。
今の時代、最新ガンプラ感を感じる事ができないキットになっている点はご注意を。
もちろんKPS不使用で、関節にはABS樹脂が多用されており、変形の際に破損する確率は結構高いと思います。←わたしが不器用なだけかもしれませんが(*´ェ`*)
また、ゼータガンダムの完全変形系キットという事でWR形態への変形難易度が非常に高いです。このあたりはゼータガンダムの宿命といったところ。
長所は今のガンプラ目線で見ても優れた1/100スケールとしてのプロポーションと、カタパルト型ディスプレイスタンドが同梱する2点です。
カタパルトスタンドを使い浮かせて飾る場合は自立性・接地性が低いという弱点がカバーできるので、一度かっこいいポーズを決めて固定で飾る分には問題ないです。
今の時代より新しいVer.Ka版も発売されているので、ハイパー・メガ・ランチャーとカタパルト型ディスプレイ目当てではない場合Ver.Ka版の方がオススメです。(Ver.Kaにはどちらも付属せず)
以上、「MG ゼータガンダム Ver.2.0」のガンプラレビューでした!