今回は「HGUC ガンダムTR-6 ウーンドウォート」のガンプラレビューです。
『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場し、エリアルド・ハンターが搭乗したガンダムTR-6[ウーンドウォート]をご紹介。
プレミアム・バンダイ限定品になります。
記念すべきTR-6最初のキット化で、流用一切なしの完全新規造形です。
特徴的なコンポジット・シールドブースター(ライフル)の全長は225mmと本体より長く、ライフルモードとクローモードに変形可能。
その他、差し替えによりモビルアーマー形態に変形可能。
という事で、HGUCウーンドウォートを徹底的にレビューしていきたいと思います!
HGUC ガンダムTR-6 ウーンドウォート
まずはウーンドウォートの機体設定を簡単におさらいしてみます。
ティターンズが予算度返しで開発していたTR計画の最終型「TR-6」の基本形態であり、コアとなる量産型可変MS。
つまり、このウーンドウォートを媒体にして様々なバリエーション展開ができるという、バンダイさんティターンズ、消費者アースノイドにとってはたまらないモビルスーツになっているのだ……(*ノェノ)
ボックスアートがこちら。
アドバンスオブゼータ作品のHGUCは2006年に発売されたフライルー以来なので、実に10年以上の刻(とき)を越えてキット化されたことになります。
組み立て書はプレバンらしい白黒の組み立て書が付属。ホイルシールのほか、T3部隊のマークが印刷されたマーキングシール(テトロン素材)も付属します。
パイロットはエリアルド・ハンターさん。気になる方はコミックアドバンス・オブ・Z~ティターンズの旗のもとに~をチェック!
※エリアルドの画像はHGUCヘイズル改初回特典についてきたブックレットの画像です
そして完成したHGUCガンダムTR-6[ウーンドウォート]がこちら。
今回は基本素組みですが、ネイルなどの色が足りない箇所を部分塗装してみました。また、別売りの水転写デカールを貼ってあります。※詳しくは後述
プロポーションの再現度が高く、メカニックデザイナーの藤岡建機氏が描き起こしたウーンドウォートが忠実に立体化されています。
先述したようにランナーは全て新規造形で、細かなパーツが多く既存MSのガンプラとは全く違う作りをしています。
まずはぐるりと見ていきます。
カカトのパーツを展開することにより、一応自立は可能です。
コンポジット・シールド・ブースターがウーンドウォート本体より長いぞ……(*´ェ`*)
それでは細かく見ていきます!
可動域から。モビルアーマー形態に変形できる副産物で、手足とも中々良く動きます。
腰はフロントパーツが干渉するものの、よけながら動かせば360度回転します。
薄いプラパーツが多いのと、構造自体が特殊なので動かす際は力の入れ具合いに注意した方がいい感じです。
頭部はバイザーのようなパーツを前からかぶせる構造で、合わせ目が出ません。
アンテナ2本も別パーツで色分け済み。バルカンも内部からパーツが露出する構造で色分けされています。
※アンテナ先端には安全フラッグがありましたが、今回はカットしています
後頭部。アップを見てみると、頭頂部裏側の細かな場所にもモールドが刻まれています。
頭部を分解してみた図。奥まっていて目が見えなくなりますが、中身はちゃんとガンダム顔のツインアイになっています。
バイザーパーツは各所開口されていて、細かなディテールを実現しています。
胴体まわりの色分けも優秀で、胸部イエローは色分けされています。ダクト内をスミ入れペンで塗る程度でOKです。
かなり小さいパーツなので、可能ならガンダムマーカーではなく0.02のコピックモデラーブラックでスミ入れするのがオススメです。
上から見た図。肩は前後にスイング可動します。
ウイングのようなパーツの先端は、紺のシールで色を補います。
胴体と肩の間に噛ませる構造ですが、プラつく事もなくカッチリ接続されます。
この部分は前後に可動。モビルアーマー形態への変形ギミックの恩恵で動く感じです。
ちなみに今回、肩部分にガンダムホビーライフ 009付録のT3部隊の水転写デカールを貼ってみました。
A.O.Z用水転写デカールを使いたかったのですが、しばらく再販されていないせいかとんでもないプレミア価格になっていて入手できなかったのだ……(*_*)
使用したガンダムホビーライフ 009の付録デカールは、1/144・1/100用のみならず「ヘビーガンダム イングリッド0(ジョニ子)専用機」のデカールが唯一付属するので超絶オススメです。
腕の可動域が面白く、前後可動のほか
横方向にも動きます。
ハンドパーツの赤いネイル部分は色分けされていないので、今回はシタデルカラーのEVIL SUNZ SCARLETでチャチャっと筆塗りしてみました。
平手のハンドパーツも両手分付属します。こちらもネイルを塗ってみました。
このシタデルカラーですが、Mr.カラーより高いものの2度塗りだけで下地が透けずに塗装できるので超オススメです。
水性なので臭わないのも最高だよ……。
手首はスイング可動します。
取り付け軸が腕にカッチリとはまるので、ポロリする事もありません。ストレスフリーです。
腰部中央のV字マークはシールです。(シール下のパーツはレッド1色1パーツ成形)
脚部の色分けもおおまかには再現されています。
股間の先端にあるアームは展開可能です。
このキットには持たせるものが付属しないので、追加パーツやバリエキットを見越したギミックになっていると思われます。
脚部の↑部分4箇所は、イエローで要塗装となります。
結構目立つ部分なので、可能なら部分塗装推奨です。
脚部の関節は外側に開きます。足回りの可動域は広いです。
ただ、脚の先端部分は目立つ合わせ目が発生します。
数少ないウーンドウォートの合わせ目箇所です。
カカトのパーツは展開可能で、
自立させる事ができます。
ただ安定して立たせることはできないので、「一応自立はできる」程度に思った方がいいです。
ブーストポッドは上下に可動します。
グリーン部分はホイルシールで色を補います。
紺色の細かいパーツは色分けされていて、モールドも細かいです。
コンポジット・シールド・ブースターの色分けは優秀ですが、一部シールを使います。
また、↑画像のイエロー部分は色分けされていないので要塗装です。
グリップを引き出して持たせます。
一度甲パーツを外して持たせますが、動かしまくると外れやすい部分なのでご注意を。
ガンダムTR-6[ウーンドウォート]、コンポジット・シールド・ブースター(ライフルモード)を装備!
それではアクションポーズいってみます!
ライフルモードで射撃!
カッコカワイイです(*´ェ`*)
ウーンドウォートって、独特の魅力があるよね……。
射撃ポーズにすると銃の先端が垂れ落ちてくるので、少しポーズを取らせづらいです。
ネイルの塗装だけでも印象が変わるので、オススメだよ!
それではクローモードを再現してみます。
コンポジット・シールド・ブースターの一部パーツをバラし、サソリの手のような蛇腹状のアームパーツを肩の上に接続します。
グラつく事もなくしっかり装着されます。
差し替えパーツを使い、一部のパーツを移植します。
虫のようなクローモードに変形完了です。
本キットには黒いランナーレススタンドが2つ付属するので、
このように「ウーンドウォート本体」と「コンポジット・シールド・ブースターのクローモード」を設置します。
↑ちなみにウーンドウォートを展示させる際は、↑のアタッチメントパーツを使います。
ウーンドウォート、クローモードで攻撃!
モビルアーマー形態に変形させてみます。
差し替えパーツを使って再現するのですが、本体は本格的にバラす事になります。
腕部を差し替えパーツに接続し、ブーストポッドを接続。
ドラムフレームを動かし、折りたたんだ脚部を後ろにつければ……
MA形態へ変形完了です。
MS形態時の頭部は使用せず、差し替えパーツの方で収納した状態が再現されている感じです。頭部の色分けはされていないので、このあたりは要塗装です。
前後、横から。
全て新規造形なのもそうですが、今までにない手足胴体の構造だけではなくクローモード・モビルアーマー形態への変形ギミックが搭載されていて、ここ最近のHGで一番凝った作りをしているのではないでしょうか。
2005年に発売されたHGUCガンダムTR-1ヘイズル改と比較。
意外な事に、ウーンドウォートはヘイズル改より全高が少し高いです。
同じ系統のモビルスーツらしくデザイン・カラーリングともに統一感があります。並べて飾ると凄い映える気がする……(*´ェ`*)
T3部隊の紅一点、オードリー・エイプリルのフィギュアとディスプレイ。
本キットのリデコキット、HGUC 1/144 ガンダムTR-6 [ウーンドウォート] サイコブレードカスタム(A.O.Z RE-BOOT版)を、ブラックヘアーズ・レジオン仕様で組んだ状態のものと比較。(選択式)
アップで比較。ブラックヘアーズ・レジオン仕様のMS状態と比べた場合、成形色以外変更はありませんがこちらではサイコブレードカスタムが組める内容になっています。
↑サイコミュ送受信用ブレード・アンテナ、フィギュアヘッドが特徴的なサイコブレードカスタム。
また、このキットにはMA形態時の新規ジョイントパーツも入っているので、ちょっぴり進化した内容になっているのも特徴です。
もう一つ、リデコキットのHGUC 1/144 ガンダムTR-6 ヘイズルIIと比較。
ヘイズルIIはコンポジット・シールド・ブースターが2個も付属するぞ!(新ライフル・シールドも然り)
ウーンドウォートのみ中の人が男ですが、ロボ女子っぽいガンプラでディスプレイ。
これってファルシアも作れって事かな?(謎の使命感
T3部隊+HGUCジム・クゥエルでディスプレイ。
満足だ……。
HGUC ガンダムTR-6 ウーンドウォートの感想
という事でHGUC ガンダムTR-6 ウーンドウォートのご紹介でした。
まず、プレミアム・バンダイ限定品ながら完全新規キットというのがポイント高いです。
他のガンプラと大きくかけ離れた構造をしており、かなり新鮮な気持ちで組めました。※はじめてRGを組んだ時みたいな
色が足りない箇所はちょこちょこあり、「ネイル」「脚部ダクト」「コンポジット・シールド・ブースター」は要塗装となります。
注意点ですが、
↑このように小さいパーツが多いので、ランナーから切り離す際↑のでっぱり部分をカットしないようご注意を(>ω<)
何度か切りかけて冷や汗が出たので、みんなは注意してね……(*´ェ`*)
お手軽改造ポイントですが、先述したガンダムホビーライフPremiumに付属する水転写デカールの使用がオススメです。
サイズがぴったりで、雑誌の付録とは思えないほど綺麗にプリントされています。
デカール貼っただけで印象変わります。オススメだよ!
ちなみにティターンズ系は1/100用サイズのも入っているぞ!付属する巻数は↓
総評として、脚部に合わせ目があり多少色が足りない箇所があるものの、完全新規造形でスタンド2個まで付属。
KPS関節がぐにゃつく弱点はありますが、変形もできプレイバリューの高いキットに仕上がっているのでオススメです!
以上、「HGUC ガンダムTR-6 ウーンドウォート」のガンプラレビューでした!