今回は「HG ジム・スナイパーカスタム」のガンプラレビューです。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD』にて設定されたジム・スナイパーカスタムがプレミアム・バンダイ限定で発売されました。
特徴的な「R-4ビーム・ライフル」はもちろん「ビーム・スプレーガン」「ビーム・サーベル」が付属し、「頭部・腕部・脚部・ランドセル」が新規造形になっています。
という事で、MSV時代からのファンも多いであろうHGジム・スナイパーカスタムMSD版をジム・ガードカスタムやMSV版との形状違いを含めて解説していきたいと思います!
HG ジム・スナイパーカスタム
待望のHG化となるジム・スナイパーカスタムですが、1/144スケールとしては1983年に発売されたMSV版の旧キット以来なので実に35年ぶりのキット化となります。
プレバンおなじみの白黒組み立て書とホイルシール、そしてマーキングシールが付属します。
付属武器はこちら。
※「R-4ビームライフル」「ビームスプレーガン」「ビームサーベルの柄×1」「サーベルエフェクトパーツ×2」
サーベルエフェクト1つは余剰パーツとなります。
そして完成したHGジム・スナイパーカスタムがこちら。
一般発売のHGジム・ガードカスタムのランナーを流用したバリエーションキットになり、成形色の他「頭部・腕部・脚部・ランドセル」を中心に新規パーツが付属します。
成形色がMSV版のスナイパーカスタムにかなり近いため、素組みでもMSV臭ただようスナイパーカスタムが出来上がります。
このミリタリー感溢れるカラーリングがたまらないのだ……(*´ェ`*)
基本的な色分けは良好ですが、主にバックパックのグレー部分をシールで補います。※後述
可動域はベースキットのHGジム・ガードカスタムと同じで、メチャメチャ可動します。
腕は水平以上上がり、肘関節も90度曲がります。
脚は真横まで開脚、上半身も360度回転。
ここ最近のガンプラの中では間違いなくトップクラスの可動域を誇ります。
特徴的な開閉式増加装甲バイザーはその名の通り開閉ギミックあり。
目はクリアレッドのパーツが使用され、頭頂部には安全加工されたアンテナが造形されています。
このアンテナですが、かなり細いパーツになっていて落とすと高確率で折れるのでご用心。
頭部は前後はめこみ形式で合わせ目が出ます。
とさかの前後センサー部は赤いシールで、後頭部には細かなマーキングシールを貼る仕様です。
バイザーを閉じた状態がこちら。
接続テンションも丁度良く無理なく開閉できます。
ちなみにバイザーを取っ払うとジムの顔になります。
という事で、中身も地味にジム・ガードカスタムと違う新規造形部分です。
丸みのあるジム顔もいいよね……。
是非オリジン版ノーマルジムも出して頂きたい!(>ω<)
胴体はジム・ガードカスタムと同じ形状の成形色違いです。
胸中央部分のグレーはシールで補います。
その他、スナイパーカスタムの「92」マーキングシール等が付属します。
可動域もジム・ガードカスタムと同様、上半身前後の可動域が半端ないことになっています。
……後ろから見ちゃ駄目よっ(*´ェ`*)
胴体側面、上部の合わせ目はジム・ガードカスタムと同じく、合わせ目のようにも段落ちモールドのようにも見えます。
※至近距離で見てもよくわからずw
※大河原先生の原画(MSV版)では側面はモールド
こちらの大推力パワーロケットパックは新規造形。
グレー部分をシールで補います。
下部にはMSV版ではなかったバーニアが4基(2パーツ)造形されており、MSD版独自のアレンジ部分になります。
各バーニアは可動せず固定式。
※ちなみに側面のフタを外せば3.0mm穴が露出するので、カスタム派モデラーさんはFSDのキャノン等を取り付ける事もできます
肩はジム・ガードカスタムと同じ形状で合わせ目が出ない作り。
地球連邦軍やホワイトのラインはマーキングシールが付属します。
肩は前方面へここまで可動。
二の腕は左右分割・前腕部は前後はめ込み式ですが、合わせ目が段落ちモールド化されています。
前腕部側面(右腕のみ)のビームサーベルラックは新規造形です。
サーベルの柄1本をマウントできます。
MSV版ではボックスタイプだったので、MSD独自のデザインとなります。
MSV版パッケに寄せたい場合はユニットを左手に装備させ、ハンドパーツ(指含む)を装甲色と同じオリーブグリーンで塗装すれば雰囲気が出そうです。
※ユニットは取り外し可能で左腕側面にも装着可能
フロントアーマーの予備冷却ユニット、サイドアーマーの各種装備用共通マウントはジム・ガードカスタムと同じ形状。
脚部には合わせ目なし。
膝ガード・アンクルガード・左脚の外側が新規造形となり、グレーのラインはマーキングシールで補います。
配色やモールドなどがMSV版と一番違う箇所になっています。
※「MSV版のアンクルガードはグレー」「前脚部のグレーラインの長さが違う」等
特にこのアンクルガードはガードカスタムとほぼ同じ形状なのに、ちょっとしたでっぱりのために新規パーツにするというこだわりぶり。
MSV版のデザインを極力意識しているという姿勢を感じました。
ただ、アンクルガード左右の◎パーツは外れやすいので接着推奨です。
脚前後の可動性もバツグン!
オリジン特有の股がスイングするギミックも搭載しています。
足首の可動域も優秀で、特に左右方向へめちゃめちゃ傾きます。
接地性に優れているため自立も安定します。
オリジン系HGらしく、足裏には肉抜きなし。
素晴らしい(*´ェ`*)
それでは武器を装備させポージングいってみます!
ビームサーベルはマウント状態でもビーム・トンファーのような状態で展開可能。
ジム・スナイパーカスタム、ビームサーベルを抜刀!
カッケェ!
お次はビームスプレーガン。
モナカ構造で合わせ目が出ます。
銃持ち手は右手のみ付属。
ちなみに、HGジム・ガードカスタムと同形状の成形色違いになります。
脚部左側面の外装は新規造形となり、ビームスプレーガンをマウントできます。
ガッチリと接続されるのでポロリはしません。
※HGジム・ガードカスタムではマウント不可
※この部分のみガードカスタムの脚パーツが余ります
ビームスプレーガンを構えるジム・スナイパーカスタム!
こいつ……動くぞ!
そしてこのキットの売りの一つ、R-4ビームライフルがこちら。
左右挟み込み式ですが上下は地味に段落ちモールド化されています。
R-4ライフルを構えるジム・スナイパーカスタム!
装備させると長いストックが肩に干渉するため、脇に挟み込んだりしてポージングする必要あり。
R-4ビームライフルは組み換えて収納状態にもなります。
先端の銃身部分は取り外して収納、後方のストックは↑のように折り曲げる感じ。
専用のマウントパーツを使い、リアアーマーにマウント可能です。
ただ、接続強度が緩めなのでガッチリ安定してマウントできませんでした。
ジムのスナイパータイプでディスプレイ。
※HGUCジム・スナイパー(中央)、HGUCジム・スナイパーII(右)
ジム・スナイパーは陸戦型ジムベース、スナイパーIIはジム・コマンドベースの機体なので、同じスナイパーを冠するジムでも全く別の機体になっているのが面白いです。
ジム・ガードカスタムと共闘するジム・スナイパーカスタム!
ベースキットが同じながら攻撃役、防御役と違う印象を受けますね。
見た目で役割がわかるのがかっこいいです。
ジム・インターセプトカスタムも加えて。
更にHGジム・キャノン(空間突撃仕様)も加えて。
HGのオリジンジムバリエーションでディスプレイ。
最後に、HGジム・スナイパーカスタム(ミサイル・ランチャー装備)と比較。
本キットのリデコキットとなります。違いは↓のレビューでどうぞ。多少値は上がりますが、今から買うならミサイル・ランチャー装備の方がオススメだよ……(*´ェ`*)
HG ジム・スナイパーカスタムの感想
という事でHG ジム・スナイパーカスタムのご紹介でした。
MSD版としてスリムなプロポーションになり、驚異的な可動域を誇るキットに仕上がっています。
MSV版との形状違いは主に脚部・サーベルラック・バックパックですが、他の点も極力MSV版デザインに寄せようとする姿勢がうかがえうまくまとめられているなと感じました。(先述したアンクルガードの細かな部分を新規造形にした部分など)
色の違いはハンドパーツとアンクルガードぐらいになります。
「原典が古いモビルスーツのリファイン」は相当気を使うと思うのですが、スタイリッシュ過ぎずやぼった過ぎず丁度良いバランスで仕上がっているのではないでしょうか。
弱点は収納状態のR4ビームライフルがリアアーマーからポロリしやすい点と、ハンドパーツの甲部分の穴が浅いので持たせた武器が多少外れやすい点。
両方ともそこまで気にはならないかもしれませんが一応ご注意。
補足ですが、このキットのマーキングシールはテトロンシールなので、こだわり派は↓
旧キットに付属の水転写デカールを使用するのがオススメです。
※特に⑤のマークは今回のMSD版には付属せず
再販タイミングさえ合えば、実売価格だとかなり安いのでお得だよ……(*´ェ`*)
また前述したように、コダワリ派は成形色が変更され武器のランナーが追加されたミサイル・ランチャー装備版も発売されているので、こちらも要チェックだぞ!
以上、「HG ジム・スナイパーカスタム」のガンプラレビューでした!