今回は「HGUC リックディアス(一般機)」のガンプラレビューです。

機動戦士Zガンダムに登場し、エゥーゴが運用したリックディアス(一般機)をご紹介。
25年前の2000年に発売され、HGUCナンバーは10番という初期のキットになります。(ちなみにクワトロ・バジーナカラーは2002年発売)
「クレイ・バズーカ」「ビーム・ピストル×2」「ビーム・サーベル」と一通りの武装が付属。
クワトロ機との違いや、今のガンプラ基準で見るとどんな出来かを中心にじっくり見ていきたいと思います!
HGUC リックディアス

初期HGUCって今から組もうと思うとドキドキしますよね……(*´ェ`*)

まずは簡単に設定のおさらいを。
他にはガンダムMk-II・マラサイとほぼ同性能だったりドムの系譜だったりGP02サイサリスの技術が使われていたり、設定だけでも非常にマニア心をくすぐるモビルスーツになってます……(*´ェ`*)

付属する武装は「クレイ・バズーカ」「ビーム・ピストル×2」「ビームサーベル+クリアグリーンのサーベルエフェクトパーツ×1」です。

25年前のガンプラながら成形色のグレー・ブルーがとても綺麗で、パーツ分割による色分けはかなり優秀です。
そのためシールは付属しません。

ただ今のガンプラ基準で見た場合、「目立つ合わせ目の多さ」「可動域の狭さ」「接地性の悪さ」が弱点になります。
※このあたりはじっくり後述

カトキハジメ氏がリニューアルデザインを手がけていますが、リックディアスの劇中再現度が半端ないですね。
この違和感を出さない仕事にプロフェッショナルさを感じます(*´ェ`*)

腕は水平まで上がりますが、膝があまり曲がらず。
上半身は少し引き上げれば360度回転しますが、デフォ状態ではそこまで動きません。
可動域はかなり狭いので、このあたりいじれるモデラーさんは要加工といったところです。

頭部の色分けは完璧で、モノアイにはクリアグリーンのパーツが使用されています。

後頭部動力パイプは色分けされているものの、周辺には合わせ目有り。
作ってみてはじめて気付いたのですが、顔の左側にだけ丸い膨らみがあります(*´ェ`*)
実はリックディアスの頭部はコクピットになっているため、搭乗口の形状になっているものと思われます。

頭頂部は開き、バルカンファランクスが露出するギミックが搭載されています。
こういうのいいよね……。

胴体のパーツ分割による色分けは超優秀です。

胴体側面とショルダーアーマー上部に合わせ目が出ます。

胴体・肩・腕の取り付けが特殊で、間にジョイントパーツを噛ませる今ではなかなか見ない構造になっています。
前後の可動には弱いものの基本的な可動域は確保されている模様。

ショルダーアーマーはかなり上の方まで可動します。(サブアーマーも地味に可動)
側面の合わせ目は目立ちます。

腕部は前腕部の後ろに合わせ目が出ます。
また、その前面の平らな部分(動力パイプに挟まれたスペース・写真上)は色分けされていないため、装甲色ブルーで要塗装です。

先程の肩のジョイントパーツにも動力パイプの造形。
ハンドパーツは左右とも人差し指が可動するタイプになります。
今の目で見ると作りが古い気がしますが、リックディアスの甲パーツは特殊な形をしているため交換には手がかかりそうです。

フロントアーマーは左右で独立可動します。
そしてこのキットの素晴らしいところですが、リアアーマー内側が別パーツになっていてバッチリ赤で色分けされている点。
モールドも入っています。

そしてバックパックを背負わすとほぼ見えなくなる↑部分の動力パイプまで再現されています。
細かなバーニアも色分け済み。
当時の設計者の気合いが見て取れます。

脚は左右分割式でガッツリと合わせ目あり。

膝下の前面には合わせ目が出ません。
側面のスラスター(レッド部)は色分けされています。

後ろ側は真ん中から合わせ目あり。
膝裏の動力パイプは色分けされています。

足裏は肉抜きがなく、メカニカルな造形が確認できます。
素晴らしい部分だぞ……。

バックパックには「ビーム・ピストル×2」「ビームサーベルの柄」「バインダー×2」を搭載。
ビーム・ピストルとバインダーは2パーツ構造で合わせ目が出ます。

ビーム・ピストルを装備させてみます。
バックパックに引っかかっているだけで簡単に取り外し可能。

このHGUCリックディアス、浮かすといきなりかっこよくなる気がする(*´ェ`*)

ビーム・ピストルを構えるリックディアス!
やはり接地性は悪いですね。

浮かせてビーム・ピストルの2丁拳銃!

足裏に肉抜きがないため見栄えがいいです。
※股下にはアクションベース用の穴がないのでご注意を

次はビームサーベルを装備させてみます。
バックパック下部の柄を引き抜くだけですが、この部分接続テンションがユルユルなので気になるモデラーさんは要加工といった感じ。

リックディアス、ビームサーベル抜刀!
クリアグリーンのエフェクトパーツは1本付属します。
ぶっちゃけこのリックディアス、あまり動かないのでポージングに困るのですが……

頑張って動かしてみるぞ!

形状は完璧じゃないかなこれ……。

次はクレイ・バズーカを装備させてみます。
シンプルな2パーツ構造で合わせ目あり。

やはりリックディアスはクレイ・バズーカが似合うな……。

ちなみにクレイ・バズーカもバックパックにマウント可能です。

クワトロ・バジーナカラーとツーショット。

この一般機カラー、並べてこそ威力を発揮するかもしれん……。

HGUCリックディアス クワトロ・バジーナカラー(塗装済)と比較。
クワトロ・バジーナカラーとの違いは、成形色だけです。


リデコキットのHGBDビルドガンマガンダムも加えてパシャリ。


グリーン・ノアにてジムIIと交戦するリックディアス!



ガンダムMk-II鹵獲作戦開始!

カクリコンを取り囲むクワトロとアポリー。


エゥーゴのモビルスーツでディスプレイ。
やはりリックディアスは2機あった方が絵になるぞ!(>ω<)

最後に、2021年にプレミアム・バンダイにてリニューアル発売されたHGUCリック・ディアスと比較。


パカッ!
バルカンファランクスで〆。
HGUC リックディアスの感想
ということでHGUC リックディアスのご紹介でした。
HGUC初期ナンバーという事で「目立つ箇所に合わせ目多数」「可動域が狭い」「接地性が悪い」と、今のガンプラ基準で見ると弱点は多いです。
ただ、合わせ目を消し、可動範囲を広げるか浮かせてディスプレイ限定にした場合は極めて劇中再現度の高いリックディアスになると思います。
手を加えたら加えるだけ見た目にフィードバックされる良ガンプラで間違いないでしょう……(*´ェ`*)
完全ストレート組みの場合は、今回写真のように合わせ目が目立ちまくるので今のガンプラ基準で見てしまうと満足いかない可能性大です。ご注意を!
以上、「HGUC リックディアス」のガンプラレビューでした!









