今回は「HGイージスガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEEDに登場し、アスラン・ザラが搭乗するイージスガンダムをご紹介。
2002年発売。
かなり古めのHGながら、MA形態に変形可能です。
という事で、HGイージスガンダムの「合わせ目の位置」を中心にレビューしていきたいと思います!
HG イージスガンダム
SEED放映当時の22年前に発売されたイージスガンダムのHG版。
HDリマスターに合わせリニューアル版も発売されていますが、本体の造形自体は今回の旧版と変わりありません(*´ェ`*)
ただ、今から組もうと思っているモデラーさんは「成形色変更」「アクションベース用ジョイントパーツ」が追加されてお値段据え置きなリニューアル版の方がオススメだぞ!
ホイルシールの量は少なく、「トサカのセンサー部」「ツインアイ」を補うもののみが付属します。
色は少し足りませんが、メカデザ的にもシンプルな色合いをしているというのもあり同シリーズの中では色分けが優秀なキットになっています。
付属品はシンプルで、「60mm高エネルギービームライフル」「シールド」のみです。
そして完成したHGイージスガンダムがこちら。
今回は微妙に合わせ目を消していますが、合わせ目部分は画像付きで解説していくぞ!(>ω<)
ご覧の通り、当時のHG GUNDAM SEEDシリーズの中では一つ抜き出た劇中再現度のプロポーションを誇っていると思います。
素立ち状態なら今のガンプラ目線でも通用するので、当時ものとしてはかなりクオリティが高いのではないでしょうか。
ただ、他の当時物キットと比べても合わせ目の量は多いです。クセが強いキットになっているので、そのあたり解説していきます。
可動域ですが、MA形態への変形ギミックの恩恵で手足が大きく広がります。
腕は水平以上まで広がり、足も水平まで開脚してしまうというトンデモ可動域を誇ります。
各関節は90度ほど曲がり、ヒザ立ちも可能。
ただ、腰は全く回転しません。動く部分と動かない部分がハッキリしている模様。
頭部は非常にイケメンフェイスで造形されています。
「アンテナ中央」「イーゲルシュテルン(バルカン)」は色分けされていません。特に「アンテナ中央」は丸々イエロー成形になっているため、装甲色のピンクとブルーで要塗装となります。
アップで。頭部の造形は後発のデスティニーシリーズよりも良くできている気がします。めちゃめちゃイケメンフェイスではなかろうか。
頭部は前後はめ込み式で、頭頂部と側面に合わせ目が出ます。
胴体は合わせ目が少なく色分けも良好ですが、肩を取り付ける基部パーツに合わせ目が出ます。
上から。ショルダーアーマーは前後はめ込み式で、ここにも合わせ目あり。
肩は軸接続で、前後に可動しません。
肩のグレー部分は別パーツで色分け済みです。
腕部は「肩内部ブロック」「前腕部」に合わせ目が出ます。
特に前腕部は独特な形をしているため、少し消しづらかったです。
肘関節は90度弱曲がります。関節パーツは合わせ目が出ませんが、1パーツのシンプルな構造です。
腰部。画像では見えづらいですが、左右のバインダーを支える基部パーツ(グレー部)に合わせ目が出ます。
変形ギミックの恩恵で、フロントアーマーが大きく上がります。
ただ、フロントアーマー一部にも合わせ目が出ます。
バインダー自体も側面ほぼ全てに合わせ目が出ます。
背部もちょこちょこと合わせ目あり。バックパックまわりの色分けは甘く、グレーや紺色が足りません。
脚部の合わせ目がこちら。足首パーツの甲部分にも合わせ目が出ます。
ヒザの関節パーツは1パーツ成形です。
横、後ろから。「足の基部パーツ」「ふくらはぎ」に合わせ目アリ。
股下にアクションベース用の穴は空いていません。
つま先のツメには安全フラッグがついています。足裏は肉抜きこそないものの、ポリキャップがむき出しになります。
本体を見てきましたが、ご覧のようにSEEDの当時ものキットの中でも合わせ目の量はかなり多いです(*´ェ`*)
60mm高エネルギービームライフルもモナカ構造で合わせ目が出ます。
ライフル持ち手は付属せず、ガッチリと保持できません。今から組もうと思われているモデラーさんは、いっそMSハンドなどに交換した方がいいかもしれません。
シールドはプラ同士の凹凸接続で、360度ロール回転します。
ホワイト・イエローと、当時ものとしては細かく色分けされています。
X303イージス、出撃!
それではアクションポーズいってみます!
高エネルギービームライフルで攻撃!
蹴りを放つイージス!
腰を撚る事ができないためハッタリの効いたポーズはできませんが、手足はぐりぐり動きます。
特定のポーズならかっこいい展示ができるといった感じです。
ライフルとシールドはバインダーにマウント可能です。
それではMA形態に変形させてみます。
このイージス、手首パーツこそ外すものの差し替え無しでの変形ギミックを実現しているのも特徴です。
こちらがMA形態(巡航形態)。
切り替え方さえ覚えてしまえば難しくはないのですが、組み立て書の指示がわかりづらく変形難易度は非常に高かったですw
アーム(手足)の角度を変えれば、攻撃形態も再現できます。
中央には580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」が造形されています。
襲いかかるイージス(MA形態)!
グワシッ……ストライクを捕獲!
……これは満足度高いわ(*´ェ`*;)
手首パーツを外すためポリキャップがむき出しになるのが弱点ですが、見た目・ギミックともに非常に良くできています。
EFコレクション5のアスラン・サラとディスプレイ。
GAT-Xシリーズのガンプラとディスプレイ。
※左から「HGブリッツガンダム」「本キット」「HGCEエールストライクガンダム」「HGデュエルガンダム アサルトシュラウド」「HGバスターガンダム」
ジャスティス系、セイバーと一緒にディスプレイ。
※「RG 1/144 ジャスティスガンダム(塗装済)」「HGCE 1/144 イモータルジャスティスガンダム」「HG 1/144 セイバーガンダム」「HGCE 1/144 インフィニットジャスティスガンダム」
最後に、2012年発売のMG 1/100 イージスガンダムと比較。
HG イージスガンダムの感想
ということでHGイージスガンダムのご紹介でした。
まとめるとクセの強いガンプラで、長所は「手足の可動域が広い(関節は普通)」「アゴが引けるイケメンフェイス」「プロポーションの良さ」だと思います。
反面、合わせ目の量は同シリーズの中でも多く、腰を撚る事ができないなど弱点もあり。
素立ち限定なら「ストライク(HGCEじゃない方)」「デュエル」「バスター」「ブリッツ」の中では一番のスタイルを誇っていると思います。組み終えたあと、とても2002年製ガンプラとは思えない満足度がありました。
変形ギミックは複雑なものの、MA形態でストライクと絡めて展示すると非常に絵になります。
全箇所合わせ目を消して塗装するとなると中々手間がかかりますが、ABSレスでいじりやすいガンプラになっています。
ちなみに「本体の造形」こそ同じですが、今から買うなら値段が同じでスタンド用ジョイントパーツが同梱するリニューアル版の方がオススメです!
以上、「HG イージスガンダム」のガンプラレビューでした!