今回は「HGUC ブルーディスティニー2号機”EXAM”」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINYに登場し、ニムバス・シュターゼンが搭乗するブルーディスティニー2号機の“EXAM”版をご紹介。
2017年発売。
旧HG版から一新され、HG最新フォーマットにて立体化されています。
新規造形として「ガンダムタイプの頭部」「宇宙用バックパック」「ビーム・ライフル」「シールド」が付属。
肩アーマーは青と赤の2種類が付属し、連邦軍仕様とニムバス機を選択式で再現できます。
という事で、HGUCブルーディスティニー2号機”EXAM”を旧版との違い・比較画像を含めてレビューしていきたいと思います!
HGUC ブルーディスティニー2号機”EXAM”
HGUCナンバー208番のブルーディスティニー2号機”EXAM”さん。
2号機は2007年に発売されたHGUC77以来なので、実に10年ぶりにリニューアルされた形となります。
ガンプラ的には先に発売された1号機EXAMの色替えランナーを使用しつつ、2号機特有の新規造形が付属する形となります。
(1、3号機特有のパーツは付属せず)
最新フォーマットなだけあり、良プロポーションかつ色分け良好・高可動な最新ガンプラ感溢れる内容になっています。
意外にも、接地性はそこまで良くありません(*´ェ`*)
まずは、旧版のHGUC77ブルーディスティニー2号機(左)と比較していきます。
パッと見でプロポーションが変化しており、成形色のブルーが大幅に変更されているのが見て取れます。
合わせ目の量や可動域は、今回のEXAM版の圧勝です。
ニムバスカラーの肩パーツが付属するのも、今回の売り部分と言えそうです。
頭部を比較。
鋭い顔付きから、やや優しめな印象に変わりました。
ビーム・ライフルを比較。
↑のように今回のEXAM版では「ビーム・ライフルのトリガー形状が省略されている」「ライフル持ち手が同梱しない」と劣化している部分があります。
宇宙用バックパックを比較。
旧版では合わせ目の量が多かったので、組み安さの面ではEXAM版の圧勝です。
ただスラスターの白い部分はお互いシールで、EXAM版ではバックパック自体が外れやすいのが弱点といったところ。
どちらも一長一短ではありますが、さすがに作りやすさ・可動域の広さの面で今回のEXAM版の方がクオリティは上です。
プロポーションや顔付きは大幅に変更されているので、どちらか迷われているモデラーさんは造形の面で選んでもいいと思いますぞ……(*´ェ`*)
※旧版のレビューは↓でどうぞ
EXAM版のレビューを続けます。
可動域はめちゃめちゃ広く、腕は水平以上上がり開脚範囲も広いです。
手足が90度以上大きく曲がるうえ、上半身が柔軟に動くためキレイにヒザ立ち可能です。
腰はここまで撚る事ができます。
全体的に見て、可動域はかなり優秀です。
頭部は、貼る「ツインアイのシール」を選択する事により「通常時」「EXAM起動時」が再現できます。
※1号機EXAMのように、頭部が2つ付属するわけではありませんのでご注意を
ちなみにツインアイのパーツは2個入っていて、シールを貼らない場合でも「クリアグリーン」「クリアレッド」になっています。
頭部バルカン砲は要塗装です。
頭部は前後はめ込み式で、側面に合わせ目のようなものが出ますが設定画でもモールドがある部分だったりします。
胴体と腰をアップで。
色分けが旧HG版から大幅に進化していますが、腹部有線式ミサイルランチャー(左右の黒○部分)のミサイル先端は色分けされていないため、ホワイトで要塗装です。
胴体は前後はめ込み式で側面に少しだけ合わせ目が出ますが、脇の下のラインは段落ちモールド化されています。(設定画でもラインがある部分)
今回の売り部分になりますが、ショルダーアーマーが2タイプ付属します。
強奪された後のニムバス機仕様にする場合は、↑の赤い肩パーツを選択してジオン軍のマーキングシールを貼ります。
ガンダムタイプなのにジオンのマークが入っているというのが、最高に熱いよね……(*´ェ`*)
↑こちらが奪われる前の「連邦軍機の肩アーマー」。
簡単な組み換えは必要ですが、2パターン選べるのが2号機EXAMの特徴部分です。
ちなみに、↑のように肩側面のパーツを引き出す事によりEXAM起動状態を再現できます。
こちらも旧HG版にはなかったギミックです。
上から見た場合、ショルダーアーマーに合わせ目が出ます。
ここを消すと連邦/ジオン仕様の切り替えができなくなる点はご注意を。
肩は前後に多少動きます。
腕は、前腕部に合わせ目が出ます。
手首は、上下にスナップ可動します。
付け根の基部パーツが引き出るので、腕を上げる動作が得意です。
腰部分の色分けは良好です。旧版ではシールだった黒い部分も、別パーツにて色分け済みです。
股間軸は可動式で、股下にはスタンド用の3mm穴が空いています。
脚部は、側面とアンクルガードに合わせ目が出ます。
側面は気にならない程度なので、超原作(設定画)再現派モデラーさん以外はこのままでいいかもしれません。
ちょっと残念なのは、↑アンクルガード側面の白い部分が旧キットと同じくシールになっている点。
接地性もあまり良くないので、足首パーツまわりが弱点と言えそうです。
ヒザを曲げた際に露出するフレームに、合わせ目はありません。
ただ、足裏は埋めにくそうな部分に大きな肉抜きがあります。
重力下用のランドセルは1号機と同じで、差し替えにより
EXAMシステム起動時に展開する追加スラスターが再現できます。
宇宙空間用バックパックは、重力下用のランドセルにかぶせる形で装着します。
接続強度が弱いので、外さない場合は接着してしまうのも手だぞ!
スラスター先端の白い部分は、旧HG版と同じくホイルシールで色を補います。
角張った面に貼るため、経年で剥がれてきます。ここは塗装推奨といった感じ。
スラスターは色分けされており、旧版より大型化されています。
「ジオンの騎士たるこの私の力、見せてやろう」
ブルーディスティニー2号機、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
1号機には付属しなかったビーム・ライフルがこちら。
上下には少しだけ合わせ目あり。センサーはホイルシールが付属します。
前述した通り、トリガー形状が省略されておりライフル持ち手も付属しません。
ここが本キットの弱点部分で間違いないです。
シールドは湾曲したタイプが付属。
基部を軸にロール回転します。
前腕部の合わせ目位置にシールドを取り付けるため、腕パーツをパチッというまではめないとプラプラになるのでご注意を。
……なんか模型戦士ビギニングGみたいな台詞を言ってしまった(*´ェ`*;)
「すべてのものに裁きを。それがEXAMの力だ」
「終わりなのだよ!」
ビーム・ライフルをぶっ放すニムバス!
フォアグリップは可動し、
両手で構える事ができます。
ランナーの都合上、1号機EXAMに付属する100mmマシンガンも付属します。
100mmマシンガンのストックは後方に可動します。
左手のみ平手が付属するため、ポーズ幅が広がります。
100mmマシンガンのフォアグリップも可動し、両手持ち可能。
ただ、こちらもトリガー形状が省略されています。
二丁持ちでパシャリ。
ヒザを着いて射撃!
「ジオンの騎士たるニムバス・シュターゼンが相手をしてやろう」
ビーム・サーベルは、
脚部の側面に収納されています。(左右とも)
ビーム・サーベルを抜刀!
「マリオンよ、貴様の出る幕などもはやどこにもありはしない!」
攻撃!
二刀流で。ビーム刃も2本付属します。
アクション!
「ユウ・カジマ!!!」
旧HGUCブルーディスティニー3号機とディスプレイ。
HGUCブルーディスティニーのEXAM版を比較。
※左から1号機、2号機、3号機EXAM
色替えの共通ランナーを使用しつつ、それぞれにしか付属しない新規造形が付属します。
2号機の特徴は色違いの肩パーツが同梱する点と、湾曲したシールドです。新規造形的には、1号機(頭部が2種類付属)か3号機(ジム・ドミナンスの2連ビーム・キャノンが付属)の方が変化が大きいかな?といった感じです。
HGUC ブルーディスティニー2号機”EXAM”の感想
ということでHGUCブルーディスティニー2号機”EXAM”のご紹介でした。
連邦仕様とニムバスカラーの肩が二種類付属するのが本キットのアイデンティティと言えそうです。(ライフル/宇宙用バックパックは色違いが3号機にも付属するので)
肩を塗装する方は公式カラーのガンダムカラー ニムバスレッドが発売されているので、こちらもオススメです。イフリート改でも使えるので、調色めんどくさい方は公式カラー買っちゃうのが楽チンだと思います。
また、本キットをフル塗装すれば機動戦士ガンダム カタナに登場するブルーディスティニー2号機 オメガカラーを再現する事もできるので、コアなモデラーさんはオメガカラーを作ってみるのも面白いと思います。
旧HG版の方が好みなんだよね……というモデラーさんは、合わせ目が多いもののこちらをチョイスするのも手ですぞ↓
以上、「HGUC ブルーディスティニー2号機 EXAM」のガンプラレビューでした!