今回は「HGUC メッサーラ」のガンプラレビューです。
機動戦士Zガンダムに登場し、パプテマス・シロッコが搭乗した試作可変MAメッサーラをご紹介。
HGUCナンバーは157番、2013年に発売。
パーツの差し替えによりMS形態⇔MA形態に変形可能で、1/144スケールでありながら全高153mmのデカさを誇るHGUCに仕上がっています。
角度がつけられ、未使用パーツを収納できる専用スタンドまで付属。
という事でHGUCメッサーラを、今のガンプラ基準で見るとどんな出来になっているかじっくり見ていこうと思います!
HGUC メッサーラ
ZガンダムシリーズのHGUCとしては比較的新しい部類のメッサーラ。
ジ・Oやリックディアスのような主要MSが先にリリースされ、発売が遅くなった恩恵で他のZ系HGUCよりも高クオリティに仕上がっています。
HGUCガルバルディβもしかり、こういう逆転現象面白いですよね。
メッサーラはシロッコがジュピトリス艦内で開発したPMXシリーズ最初の機体になります。
設定的にも描写的にもZガンダム作品の中で圧倒的な強さを誇ったMAで、登場回数が少ないながらかなり印象に残っております。
……後半しれっといなくなったのは寂しいけど(*´ェ`*)
シールはモノアイ周辺や、主にイエロー部を補うものが付属します。
※イエロー成形のランナーは付属せず
HGUCメッサーラ専用の台座が付属するのですが、こいつの出来がめちゃめちゃいいので最初にご紹介。
このように装着していないパーツを収納しておける便利スタンドになっています。
台座の裏にはハンドパーツを収納できます。
※ビームサーベルの柄を掴んだ状態で収納可能
・付属品一覧
「ビーム・サーベル×2(クリアイエローのビームエフェクトパーツ×2)」「腕部クロー×2」「変形要差し替えジョイントパーツ×2」
そして完成したHGUCメッサーラがこちら。
ご覧のようにプロポーションの再現性が非常に高く、一部シールで補うものの基本的な色分けは優秀です。
独特のデザイン。
全高153mmで背部に大型スラスターを背負っているにもかかわらず自立は安定します。
接地性も悪くないので素立ち状態でも見栄えが良いです。
今のガンプラ基準で見ると合わせ目はそこそこあります。
※細かくは後述
手脚は↑まで開き、肘・膝関節もそれなりに曲がります。
ただこのメッサーラ、構造的にかなり特殊なため顔・上半身は非可動です。
額の黄色い部分はシールで補いますが、↑をご覧の通り何回貼ってもうまくいきませんでした。←シール貼る技術低い人
という事で、
額だけシタデルカラーで塗装してみました。(他はシール+完全ストレート組み)
モノアイは突起の上にピンクシール、周辺の黒い凹んだ部分もシールが付属します。
頭部側面には一部合わせ目あり。
モールドっぽくも見えるので、元デザインにこだわりがなければそのままでいいかもしれません。
胴体自体は合わせ目がありませんが、中央イエロー部はシールで補います。
その他の色分けは良好。
上から。関節等に使われているホワイトグレーのパーツはABS樹脂のため、塗装派モデラーさんはご注意。
腕は間にジョイントパーツを噛ませる構造です。
脚の取り付け位置が高く、特殊なデザインをしています。
胴体と腕を繋ぐジョイントパーツは裏側にびっしり肉抜きあり。
細かい事を言えば赤い動力パイプ裏側にも一部肉抜きがあります。
ショルダーユニットのカバーを開くとミサイル・ポッドが露出します。
ミサイル自体は別パーツで色分けされています。
前腕部には一部合わせ目が出ます。
赤い動力パイプやグレネード・ランチャー外装部分はしっかり色分けされています。
ハンドパーツはメッサーラ特有の形状。
このメッサーラ、構造的にも形状的にも珍しい作りをしているため、最近ガンプラにマンネリしている人でも楽しく組めると思うぞ……(*_*)
脚部は前面に目立つ合わせ目が出ます。
膝と甲の前面に合わせ目。
側面下部の赤い部分はシールで補います。
側面と後ろ側は目立つ合わせ目が出ません。
ただ、膝関節は↑部分に合わせ目が出ます。
※ABS部分なので合わせ目消しはABS樹脂用タミヤセメント推奨
膝裏の動力パイプ(レッド部)は別パーツでしっかり色分けされています。
足裏に肉抜きはありませんが、写真右のように内側にはガッツリと肉抜きがあります。
連装スラスターは各バーニアが別パーツ化されていて迫力のある見た目になっています。
ただ、バーニア内部はレッドで要塗装となります。
スラスターはABSによりガッチリ固定されます。(可動します)
中央ブルー部とその下のピンク部はシールで補います。
メガ粒子砲の銃口内部はレッドで要塗装。
その下の黄色い突起はシールで補います。
それではアクションポーズいってみます!
メッサーラ現る。
専用スタンドにより、安定したディスプレイが可能です。
腕部クローはカバーを外し、差し替えで再現。
クローは両手分(形状違い)付属します。
ビーム・サーベルを持たせてみます。
クリアイエローの長いエフェクトパーツが付属します。
斬りかかるメッサーラ!
二刀流!
MA形態への変形は差し替えで再現します。
腕を外しジョイントパーツを交換する必要がありますが、その他はほぼ角度や位置を変えるだけで簡単に変形可能でした。
ゼータガンダムやアッシマーのような複雑な変形構造ではないです。
MS形態時に股間だった部分が、顔のようにも見えます(*´ェ`*)
脚部クローは倒すだけでOK。
MA形態ではスタンド用ジョイントパーツを前後反対にして接続します。
保持力が高いので安定して展示できます。
テンプテーションを強襲するメッサーラ!
HGUCガンダムMk-II(エゥーゴ仕様REVIVE)、HGUC百式(REVIVE)と大きさ比較。
メッサーラ、デケェ……(>ω<)
ジュピトリス開発のガンプラでディスプレイ。
※「HGUC ジ・O」「HGUC パラス・アテネ(塗装済)」
バンダイさん、HGUCボリノーク・サマーンまだですかね?(>ω<)
ハロカプのパプテマス・シロッコとディスプレイ。
HGUC メッサーラの感想
ということでHGUC メッサーラのご紹介でした。
まず付属する専用スタンドですが、こいつだけでも評価を上げたい気分。
ガンプラってたまにいらない汎用的な簡易スタンドが付属しますが、この専用スタンドは「未使用パーツを全て収納」でき「角度が付けられる市販のアクションベースクオリティで展示可能」なため嬉しい付属品になっていると思います。
本体は今のガンプラ基準で見ると合わせ目がそこそこ多いですが、処理はしやすい箇所かと思います。
色分けも細かなイエロー・レッド部などはシールで補いますが、基本部分は良好な模様。
※ただし先述した頭部の額イエロー部のみ、シールだとしょぼくなる可能性があるので部分塗装推奨です
弱点としては頭部・上半身が非可動のためポージング幅は狭いですが、それを覆すほどの秀逸なプロポーション・自立性・形状的見栄えの良さを誇るキットに仕上がっていると思います。
メッサーラファンなら高確率で満足すると思うぞ!(>ω<)
以上、「HGUC メッサーラ」のガンプラレビューでした!
HGUC 1/144 PMX-000 メッサーラ (機動戦士Zガンダム)