今回は「HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」のガンプラレビューです。
ガンプラ40周年を記念して発売された、RX-78-2ガンダム[BEYOND GLOBAL]をご紹介。
2020年発売。
HGシリーズでこれまで培ってきた技術を集約し、「美しいポージング」「可動性能とプロポーション」を極限まで追求したギミック多彩なガンプラに仕上がっています。
という事で、HG RX-78-2 ガンダム[BEYOND GLOBAL]を徹底的にレビューしていきたいと思います!
HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]
オサレなボックスアートから。ガンプラ40周年を記念するロゴが印刷されています。
今回のガンダムは「大河原邦男氏デザインのファーストガンダム」を再検証し、「可動」に特化した内容になっていました。色分けも超優秀で、
ホイルシールはツインアイのみです。
そのツインアイ部分にはもイエロー成形のパーツが使われているので、スミ入れペンさえあればシールもいらなかったりします(*´ェ`*)
付属武器の数は少なく、「ビーム・ライフル」「ビーム・サーベル×2」「シールド」のみとシンプルな内容になっています。
コア・ファイターやハイパー・バズーカなどは付属しません。
手首パーツは左右の「武器持ち手」、右の「ライフル持ち手」、左の「平手」の計4つが同梱します。
そして完成したHG RX-78-2 ガンダム[BEYOND GLOBAL]がこちら。
今回のガンダムは成形色が淡い色合いになっているのが特徴で、装甲のホワイト部分はクリーム色に、赤・青・黄のトリコロール色も落ち着いたカラーリングになっています。
プロポーションは現代風の洗練されたデザインで立体化されているものの、成形色のおかげでレトロ感を感じる見た目に仕上がっていますね。
モモが長めにデザインされていて、やり過ぎ感が出ないアレンジ度合いになっている模様。
ちなみにポリキャップレス仕様で、全てKPS関節になっています。
それでは各部細かく見ていきます!
頭部から。バルカンは開口されていて、内部の黄色いパーツが露出する構造です。
左右のくぼみ部分をスミ入れする程度で色分けは完結します(*´ェ`*)
中身はこんな感じ。「トサカ・くまどり・口のレッド」「ツインアイ・バルカンのイエロー」が細かく色分けされていて、ヘルメットをスライドさせるだけでOKです。合わせ目も出ません。
本キット唯一のシール部分であるツインアイですが、ご覧のようにフチ部分を黒く塗りつぶせばシールなしでも色分けが完結します。
横、後ろから。後頭部のレッドも内部のパーツにより色分けされています。
胴体の色分けも完璧です。本体の合わせ目は、すべてモールド位置にくるよう設計されています。
腰パーツを胸部パーツに引っ掛けるようにして組み上げるため、
前後・左右と柔軟に動きます。
ただ、腰は360度回転しません。(少し引き上げれば無理やり真横を向かせたりは可能)
肩周りはスイング可動構造になっていて、
無理なく前方へ動きます。
肘は180度近く曲がり、腕は真上へ上げることができます。
めちゃめちゃ動くな……(*_*;)
腕はところどころ内部のグレーパーツが露出する構造になっています。
画像では少し見えづらいですが、関節近くの丸い部分は開口されています。
内部のグレーパーツが露出し、細かな色分けを実現しています。
バラしてみた図。手首ブロックはボールジョイント接続で、独立可動します。
手首ブロックを引き出す事ができ、ロール回転するうえ細かく表情付けができます。
他の1/144RX-78-2でも高可動を実現していますが、ここの構造がBEYOND GLOBALの特徴と言えそうです。
腰回りはV字も色分け済みです。フロント・サイドアーマーだけではなく、リアアーマーも動きます。
リアアーマーを分解してみた図。組み上げれば見えなくなるグレーの腰パーツにもモールドが刻まれているぞ……(*´ェ`*)
リアアーマーが動く事により、足を真後ろへ倒すことができます。
また、股関節軸がスイングし、前方へ大きく可動できるのも特徴です。
スタンド穴は後方に配置されています。
色々な方向へ変態可動するよ!
脚部の合わせ目も、すべてモールド位置になるよう設計されています。
ただ、足裏には肉抜きアリ。本キット唯一の弱点と言っていい部分です。
ヒザ関節は180度曲がり、
キレイに立ちヒザ可能です。股関節軸が可動することにより、一般的なHGよりも無理なくポージングさせることができます。
開脚範囲も広く、水平以上広がりますw
接地性はそこそこ優秀といったところ。鉄血系のようなエグい接地はできませんが、必要十分には接地してくれます。
アクション!Gガンみたいなポージングも可能だよ!
ビーム・ライフルを持たせてみます。
銃持ち手は右のみ付属。サイトとフォアグリップは可動しますが、銃身に合わせ目が出ます。本キットの数少ない合わせ目ポイントです。
シールドの装着方法が面白く、手首ブロックを引き出して挟み込むように持たせます。
更にグリップを掴んで保持するため、ガッチリと持たせる事ができます。
表面はデザインが多少アレンジされていて、グレーの裏打ちパーツが露出する構造です。
内側のディテールもHGクラスとしてはかなり細かく造形されています。
それでは、アクションポーズいってみます!
ビーム・ライフルで攻撃!
モモ周りの可動域が広く内股のようなポーズもできるので、人間に近い動きをつけることができます。
ヒザを着いて。
振り返り撃ち!
フォアグリップを動かし、両手で構えてみます。
美しい……。
シールドとビーム・ライフルは背部にマウント可能です。
シールドはジョイントパーツを外してランドセルに接続、ビーム・ライフルは凸軸をお尻に差し込むだけでOKです。
肘関節が大きく曲がるので、収納状態のサーベル柄をつかむ事ができます。
ビーム・サーベル抜刀!
飛びかかるガンダム!
ビーム・エフェクトパーツは2本付属し、二刀流で飾ることもできます。
イベント限定品のHG RX-78-2ガンダム BEYOND GLOBAL[クリアカラー]と比較。
クリアカラーもいい感じですね。
beyond globalの、G3ガンダムと比較。
G3は、ガンダムベースで入手しました。
あなたはどのタイプがお好み?
HGUC234シャア専用ザクIIと比較。
発売時期が近い2体となります。
それではここから、色々な1/144スケールのガンダムと比較してみます。
RG RX-78-2ガンダム、HGUC191 RX-78-2ガンダム(REVIVE版)と比較。
RGは2010年発売、リバイヴ版は2015年発売、今回は2020年発売と5年ずつの開きがあるガンプラになります。
アップで比較。
RG版は今のガンプラ目線で見た場合可動域が狭いですが、ディテールが細かい工芸品なような見た目で立体化されています。
REVIVE版はテレビのファーストガンダムを思い出すような少し緑がかった成形色になっていますが、小顔でスタイリッシュ体型にアレンジされています。
今回のBEYOND GLOBALは可動に特化したモデルといったところです。
他シリーズのガンダムと比較。
※左から「HG ガンダムG40 (Industrial Design Ver.)」「HG RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)」
地味にオリジン版は「RX-78-02」と、2ではなく02になっていたりします。
G40はガンダム40周年を記念して発売されたガンダム。(今回はガンプラ40周年記念作品)こちらもめちゃめちゃ動きます。
オリジン版は肩と前腕部の形がファースト版と異なるデザインになっていて、選択式で2種類のガンダム(前期型・中期型)を組む事ができるのが特徴です。また、2種類のビーム・ライフルとハイパー・バズーカも付属し付属武器が多い内容となっています。こちらもオススメだよ!
最後に、初代ガンプラ旧キット1/144 RX-78-2ガンダムと比較。
40年であぐらをかけるようになりましたw(*´ェ`*)
V作戦のガンプラでディスプレイ。
※「HGUCガンキャノン(REVIVE 版)」「HGUCガンタンク」
……ガンダンクだけ中々リニューアル版が出ないぞ!w(*ノェノ)
2000年に発売された古いHGですが、出来が良過ぎるのが原因かもしれません。
BEYOND GLOBALのお供に並べると映えるよ!
HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]の感想
ということでHG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]のご紹介でした。
高可動なのはもちろん、成形色が「クリームがかった白」「トリコロールが淡い色合い」と落ち着いた配色になっているのも大きな変化の一つです。
弱点は足裏の肉抜き程度。
ビーム・ライフル以外の基本的な部分に合わせ目が無いため、素組みでもキレイなRX-78-2が組めるのが特徴です。
現代風プロポーションになり、肩やシールドに色が足されたりしているもののG40やオリジン版よりアレンジ部分が少ないRX-78-2になっているので、TV版や劇場版のファーストガンダムに思い入れのあるモデラーさんは今回のBEYOND GLOBAL版がかなりオススメだと思いますぞ!
以上、「HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]」のガンプラレビューでした!