今回は「HGUC サザビー」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャアに登場し、おなじみシャア・アズナブルが最後に搭乗したサザビーのHGUC版のレビューになります。
2008年に発売という事で10年前のキットになりますが、合わせ目がほぼ無いという驚異的なガンプラに仕上がっています。
RGサザビー購入予定のモデラーさんは比較用にでもどうぞ。
また、これから敢えてHGUC版を組むモデラーさんもいると思いますので「今のガンプラ目線で見るとどんな出来か!?」という視点を重点に置き、徹底解説してみようと思います!
HGUC サザビー
前々からサザビーのHG版は出来が異常に良いという噂は聞いていたものの、箱がでかいせいもあり数年間積んでおりました←箱がでかいと怯む人
RGも発売することだし、「思い切って作ってみるか!」と組んでみた次第であります。
組み立て書とシール。
シールは「シールドとフロントアーマーのマーク」「モノアイグリーン」部分が付属します。
かなり少ないので色分けが良い予感しかしませんでした……(*´ェ`*)
まずは付属品一覧から。
※「左の平手」「ビームショットライフル」「シールド」「ビームサーベル×2」「ビームトマホーク」「ビームエフェクトパーツ×4」「展開状態のファンネル×6」
ヤクト・ドーガに入っていたファンネル展開状態の軟質クリア棒は同梱しませんが、ヤクト・ドーガのものと互換性があります。
そして完成したHGUCサザビーがこちらになります。
まず驚いたのが、箱のでかさに反比例し組み上がるのに時間がかからなかった事です。
一つ一つのパーツが大きいので、立体パズルをパコパコ組む感覚で即完成しました。
それでいて必要最低限にはパーツ分割されており、細かい色が足りないもののHGとしては色分けがかなり優秀になっています。
という事で、塗装派モデラーさんにはかなり塗りやすいキットといった印象。
10年前のキットとは思えないぞ……もっと早く組んどきゃ良かった(*_*)
プロポーションの劇中再現度が高いですね。
レッドだけで地味に2色使われているのも見栄えを左右していると思う。
可動域は今のガンプラ基準で見ると標準のちょっと下といったところ。
腕は水平以上上がり、肘関節も45度以上、膝も良く曲がりますがデザイン上上半身の回転はそこそこ。(写真→)
頭部に合わせ目は無し。
アンテナはかなり細く、折れやすいのでご注意。
首は大きく可動し、かなり上を向くことができます。
モノアイ可動ギミックを搭載、モノアイ周辺もディテールが細かく情報量多め。
動力パイプはHGUCの逆襲のシャアシリーズ共通のガンメタル調ABSパーツになります。
メタリック表現の見栄えが良く素組み派モデラーさんには嬉しいポイントですが、逆に塗装派モデラーさんはABS部分の塗装には注意です。
※ABSはガンメタル部分(主にフレーム)のみ
胴体のパーツ分割が良く考えられており、前後左右から赤い外装を取り付ける仕様上合わせ目が発生しません。
こりゃすごいな(*_*)
背面のファンネルコンテナは可動します。
ここも合わせ目無し。
プロペラントタンクも筒状パーツを組み合わせるだけで合わせ目無し、基部はポリキャップ接続で可動します。
バックパック自体の合わせ目も無く、下部にはバーニアのディテールあり。
色分けが優秀なHGUCサザビーですが、この部分に限らずバーニア内部のイエローは要塗装です。
肩は大きく前方へ可動します。
肩まわりも合わせ目は無し。
肩側面の装甲も可動。バーニアも別パーツ化されています。
肩の小さいイエロー部も別パーツ。
腕部は二の腕が筒状パーツ、前腕部の合わせ目に見える箇所も段落ちモールドになっているので合わせ目無し……。
突っ込みどころがないぞ……(*´ェ`*)
股間先端のダクト(四角いくぼみ)はイエローで要塗装。
左のフロントアーマーには、付属のキャスバルのイニシャルシールを貼ります。
腰回りの動力パイプ周辺はすべて別パーツ化されていて色分け良好です。
サイドアーマー内部には別パーツのバーニア、リアアーマー中央上の黒い部分も別パーツになっています。
リアアーマーは後方へ可動。
HGだとリアアーマーが動かないことが多いので、可動の妨げにならず地味に嬉しいポイント。
股下のアクションベース用の穴のカバーはダクトっぽい形状になっています。
また、リアアーマー裏側にもメカニカルなモールドが刻まれており見栄えが良いです。
脚部にも合わせ目は発生せず、足裏の肉抜きも無し。
カカト付近の凹みは内部までスリット造形が入っています。芸が細かいっす。
合わせ目は各部段落ちモールドになっています。
足裏付近後方にもバーニアあり。
足のパーツ分割と可動域。合わせ目もちろん無し。
足可動についてはそこまで広いわけではないですが、内側への傾きの方が優秀で接地性に優れています。
ビーム・ショット・ライフルはさすがに左右分割式のモナカになり、合わせ目が発生します。
ただ、目立ちにくいような分割にはなっています。
ライフル上部のパイプ部分は色分けされておらず、要塗装です。
※色が足りない箇所は最後に記述
シールド中央にシール、先端付近の細長い突起部分はイエローで要塗装。
シールド裏の小型ミサイルは別パーツで色分けされており、ビームトマホークも収納できます。
基部でロール回転します。
という事で、細かい解説はここで終了。
ここからはHGUCサザビーの勇姿を御覧ください。
ビーム・ショットライフルを構えるサザビー!
小型ミサイル発射!
ビームサーベルは手の平の凹凸を合わせて保持します。
ガッチリ保持できポロリもありませんが、ハンドパーツがABS製で接続強度が強く指パーツは外れにくいです。
腕をブンブン振り回しながら攻撃するサザビー!
シールド裏のビームトマホークを取り出し
ビームトマホークを装備!
※こちらも手の平と凹凸を合わせられます
長いビームエフェクトに変えて。
ファンネルコンテナは開閉可能です。
ただこのHGUCサザビーには↑写真の軟質クリア棒が付属しないので、HGUCヤクト・ドーガから持ってくる必要アリ。
ファンネル展開!
「そんなものでは!」
情けないモビルスーツ呼ばわりされたリ・ガズィで攻撃するアムロ!w
「わたし、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ、アムロ!」
HGUCリ・ガズィと比較。
「ギュネイ、帰還するぞ。よくフィフス・ルナの核ノズルを守ってくれた」
HGUCヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス専用機)と比較。
「アムロ!地球上に残った人類などは、地上のノミだという事がなぜわからんのだ!」
HGUCνガンダムと比較。
RGサザビーと比較。
ネオ・ジオンのエース、レズン・シュナイダー専用ギラ・ドーガと比較。
HGUCシナンジュ(塗装済)と比較。
HGBFミスサザビーと比較。
シャアコレクションのシャア(総帥Ver)とディスプレイ。
……はい。噂に違わぬ名キットでした(*_*)
HGUC サザビーの感想
ということでHGUC サザビーのご紹介でした。
合わせ目がビームショットライフルのみ、しかもあまり目立たないので合わせ目無しと言っても過言ではないです。
ただ、バーニア内部イエローなど細かい色が足りていないので、そのあたりは要塗装となっています↓
※「股間下部(イエロー)、各バーニア内部(イエロー)、ビームショットライフル上部パイプ(レッド)、シールド下部(イエロー)、展開時のファンネル下部(グレー)、ビームトマホーク柄(グレー)」
可動域を除けば、今のガンプラ基準で見てもかなり上位に来るHGだと思います。
一つ一つのパーツがでかいので組みやすく、それでいてディテールがのっぺりしないギリギリのパーツ数で構成されている印象です。
情報量を増やしたい場合はHGUCサザビー専用デカールもオススメです↓
↑シールドとフロントアーマーに貼るマークが予備分含め付属、型番の「MSN-04」マークにサザビーのフォント入りデカールも入ってます。
ヤクト・ドーガ(ギュネイ機クェス機両方)やギラ・ドーガのものも付属するのでお得ですぞ(*´ェ`*)
総評としては「塗装派に優しいパーツ分割」のおかげで塗装派モデラーさんなら塗りやす過ぎるし、「合わせ目がほぼ無い」点は素組み派モデラーさんにも嬉しいという傑作キットになっていると思います。
このサザビー、RGとは違い手軽に組めるのが利点だと思うので、ぱぱっと組みたい方はHG版もオススメだよ!(*´ェ`*)
以上、「HGUC サザビー」のガンプラレビューでした!