今回は「HGUC ギャプラン TR-5[フライルー]」のガンプラレビューです。
Zガンダム公式外伝「A.O.Z(ADVANCE OF Z)」に登場し、ウェス・マーフィーが搭乗するギャプランTR-5 フライルーをご紹介。
2006年発売。
MS形態からMA形態へ変形可能で、背部の隠し腕であるマルチ・アーム・ユニットは展開ギミックを搭載。
ロング・ブレード・ライフルは手に持たせられるだけでなく、ショルダー・クロー・ユニットやマルチ・アーム・ユニットに接続する事も可能です。
という事で、HGUCギャプランTR-5フライルーを他のヘイズル系ガンプラとの組み合わせ例も含め、徹底的にレビューしていきたいと思います!
HGUC ギャプラン TR-5[フライルー]
ガンプラ自体は18年前に発売されただけあり、ABS樹脂が多用され中々クセのあるキットに仕上がっています。
ホイルシールは主に黄色い部分を補うものが付属します。
量もそこそこありますが、色が足りずシールが付属しない箇所も多いです。
マーキングシールも付属します。
他のヘイズル系に同梱するT3部隊のマークとは違う、特徴的なマークが付属するぞ!カッケェ!(>ω<)
ただムーバブル・シールド・バインダーの表面に貼るものは広い範囲に貼る大型のシールになっており、テトロンシールだとフチやシール感が目立つかもしれません。
付属品一覧がこちら。
※「ロング・ブレード・ライフル」「ビーム・サーベル×2」「ハンドパーツ×4」「スタンド」「変形用差し替えアンテナパーツ」「各種ジョイントパーツ(※使用方は後述)」
ハンドパーツですが、ベースキットのHGUCギャプランには付属しなかったライフル持ち手が左右分付属します。
また、大型のスタンドや各種細かなジョイントパーツも同梱します。
モビルスーツ形態
まずはMS形態から見ていきます。
ご覧の通り、18年前のガンプラとは思えない良スタイルで立体化されています(*´ェ`*;)
立ち姿がバシッと決まるため見栄えはかなりいいですが、可動域はかなり狭いです。
後述しますが、各部の接続強度が強過ぎたり一部組み立て方・変形のさせ方が複雑で訳がわからないところも多いですw
相当クセの強いガンプラなのですが、完成させてみると溜息がでるほど満足感を感じました(*´ェ`*)
色はちょこちょこ足りませんが、各部のディテールは非常に細かくメカニカルな造形に仕上がっています。
それでは細かく見ていきます!
可動域は狭く、手脚はそこそこ広がりますが関節はあまり曲がりません。
また、変形ギミックを搭載しているというのもあり上半身はまわりません。
頭頂部はTR-1ヘイズルのようなセンサーになっています。
実は顔の内部にはモノアイ造形があり、専用のシールも同梱するのですが組み上げると全く見えなくなります。
頭部に合わせ目は出ませんが、デザイン上ほとんど可動しません。(1mmぐらいはまわります……w)
また、アンテナ中央パーツは外れやすいです。
ただ、ここを接着するとMA形態へ変形できなくなるためご注意を。(黄色いアンテナパーツを差し替えるため)
胴体。意外な事に胴体側面に合わせ目は出ず、尖っている部分(黄色い△)にシールを使うものの色分けも良好です。
見えにくくなる肩の付け根などにも細かなモールドが刻まれています。
両肩のショルダー・ユニットは左右で別形状になっています。
右肩がショルダー・クロー・ユニット、左肩がスラスター・クロー・ユニットとなります。
肩は側面に合わせ目あり。
腕は肩内部ブロックと前腕部に合わせ目が出ます。
赤い○はシールで補います。
アップで。ディテールは細いですね。
肩関節パーツと二の腕にある動力パイプは黄色で要塗装です。(腕関節付近のパーツも一部グレーで要塗装)
ムーバブル・シールド・バインダーはギャプランと同じ形状ですが、マーキングシールのデザインが左右で違います。
接続アームはABS樹脂でできており(他のグレー部分も)、シールドバインダーはフレキシブルに可動します。
バインダー内のスラスターはイエロー一色となるため、外側はグレーで要塗装となります。
増加スカート・ユニットはフライルーの新規造形で、基本的な部分はパーツ分割により色分けされています。
正面左右の◎はシールも付属しないため、イエローで要塗装です。
ここの腰まわりの組み立てがかなり複雑なので、初心者モデラーさんはご注意を(>ω<)
一瞬訳がわからなくなり作業止まりましたw
脚部はモモ・スネに合わせ目が出ます。
関節パーツには合わせ目が出ません。
横と後ろから。
後ろはカカト部分にも合わせ目が出ます。
チラッと見える各部スタスターがかっこいいです……(*´ェ`*)
足裏には肉抜きがありません。
後ろ側。HGUCギャプラン同様、パーツ数も多く細かなディテールで再現されています。
股下のスタンド穴は特殊型で、昨今のアクションベース用の3mmジョイント穴ではなく専用の長方形になっています。
フライルー用のスタンドが同梱するため、このあたりは問題ないかと思います。
それでは各種武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
ビーム・サーベルは柄一体型の1色1パーツ成形のものが2本付属します。
ビーム・サーベルを構えるフライルー!
ムーバブル・シールド・バインダー先端のビーム・キャノンはグリップを引き出す事ができ、手につかませる事ができます。
ビーム・キャノンで攻撃!
多少無理が出ますが、一応ポージングは可能です。
ロング・ブレード・ライフルを装備させてみます。
中央のビーム・ピストル前後にロング・ブレード・バレルとスタビライザー・ユニットが装着されています。
また、HGUCギャプランには付属しなかった「人差し指を突き出したライフル持ち手」が付属します。
※ハンドパーツはいずれも先端のネイルが赤で要塗装となります
ビーム・ブレード・ライフルを構えるフライルー!
何気に、結構持たせづらいですw
左の銃持ち手も付属します。
フライルーの場合、ハンドパーツが独特な形状をしているため地味に嬉しいパーツ。
サーベル+ライフルで。
ロング・ブレード・バレルとスタビライザー・ユニットを外せば、ビーム・ピストルになります。
この状態も銃口部分などしっかりと造形されています。
ビーム・ピストルで攻撃!
お尻にあるマルチ・アーム・ユニットは外す事ができ、ショルダー・ユニットに接続する事ができます。
先端のアームでロング・ブレード・ライフルを持たせれば、
アームで武器を保持する事ができます。
A.O.Zっぽさが出てきました(*´ェ`*)
ちなみに左右どちらのショルダー・ユニットにも接続可能です。
カスタム派モデラーさんは、二個買いし両肩にロング・ブレード・ライフルを装備するなんていう魔改造もできる仕様です(*´ェ`*)
右肩のショルダー・クロー・ユニットを開けば、クロー・ビーム・キャノンが露出します。
ここにロング・ブレード・ライフルを接続する事もできます。
ちょい古めのガンプラながら、ギミックがめちゃめちゃ多いぞ……!(>ω<;)
めちゃめちゃかっこいいわ。
モビルアーマー形態
こちらがフライルーのMA形態になります。
ご覧の通り付属の台座に対応しており、MA形態で展示する場合は専用のジョイントパーツを噛ませて展示させます。
差し替えで閉じた状態のアンテナに変えます。
写真右の専用ジョイントですが、こいつの取り付け方が本当に難しく理解するまで10分ほどかかりましたw
変形自体も複雑かつ、うまくカチッとはまらない箇所もあり容易に切り替える事はできないと思った方がいいです(>ω<)
……ただ見た目は最高にかっこいいよ(ヨダレ
基本的にはHGUCギャプランの変形ギミックと同じ+αといった感じ。
短気な人はキレるぐらい難しい変形だぞ!w
別売りA.O.Z系ガンプラとの組み合わせ
A.O.Zガンプラらしく、同作品のHGUCとの組み合わせギミックを搭載しています。
お尻のマルチ・アーム・ユニットを展開し、先端に「HGUCガンダムTR-1 ヘイズル改」等に付属するシールド・ブースターを取り付ける事ができます。
シールドの基部パーツが同形状なら他のシールドを取り付ける事もできるので、例えばHGUCジム・クゥエルのシールドも取り付け可能です。
次はダブル・シールド状態を再現してみます。
フライルーに付属のジョイントパーツをロング・ブレード・ライフルに接続し、こちらもまた「ヘイズル改等」に付属するシールド・ブースターを装着できます。
※↑はHGUCヘイズル改を2個書いし、シールド・ブースターを取り付けてみた状態で組み立て書に記載の例になります
ダブル・シールド状態でパシャリ。
アドバンスド・ヘイズルに付属する、強化型シールド・ブースターを取り付けてみても面白そうですね。
※強化型シールド・ブースターはHGUCアドバンスド・ヘイズルにのみ付属
HGUCで発売されているA.O.Zのガンプラとディスプレイ。
※「HGUCガンダムTR-1ヘイズル改」「HGUCガンダムTR-1ヘイズル2号機」「HGUCガンダムTR-1アドバンスド・ヘイズル」「HGUCガンダムTR-6ウーンドウォート(プレミアム・バンダイ限定)」
ベースキットの「HGUC 1/144 ギャプラン(塗装+小改造品)(左)」、プレバン限定の「HGUC 1/144 ギャプランTR-5[フライルー](ティターンズ仕様)(A.O.Z RE-BOOT版)」と比較。
すべてギャプランのランナーをベースとしたリデコキットになっています。
頭部を比較。
胴体を比較。
腕部とムーバブル・シールド・バインダーを比較。
※ギャプランのみハンドパーツを他から持ってきています
腰部を比較。今回のTR-5フライルーは、増加スカート・ユニットを装備したデザイン。
リア側にマルチ・アーム・ユニットがついているのも、今回の特徴です。
↑ちなみにプレバンでは本キットにギガンティック・アーム・ユニットを追加した「HGUC 1/144 ギャプランTR-5[フライルー]ギガンティック・アーム・ユニット装備(A.O.Z RE-BOOT版)」も発売されています。
少し仕様の違う部分もありますが、ショルダーアーマーの合わせ目がなくなっていたり
成形色、
股下のスタンド穴などが違います。
特に今回変形させずらかったABSフレームがKPSに変更されていたりするので、可能ならこちらのギガンティック・アーム・ユニット装備をチョイスする方がオススメだぞ!(>ω<)
HGUC ギャプラン TR-5[フライルー]の感想
ということでHGUC ギャプラン TR-5[フライルー]のご紹介でした。
合わせ目の量は多いですが、関節など目立たない箇所に多く出る印象です。
ただ、肩側面・脚部は結構目立ちます。
色分けについてですが、動力パイプや各部スラスターなど細かな色も結構足りません。
上半身が一切回転しないなど、可動域も低いためガシガシ動かして遊ぶには不向きなキットだと思います。
長所としてはプロポーション・モールドなどのディテールが細いうえ多彩なギミックを搭載しているため、素立ち状態・もしくは一度ポーズを決めて展示しておく分には最高にかっこいいガンプラになっている点。
グレーのパーツがABS樹脂でできているというのもあり、完璧に合わせ目を消してフル塗装するとなると高難易度のキットになっています。そこだけはご注意を!(>ω<)
手を加えるとするなら、ムーバブル・シールド・バインダーに貼るテトロンシールはフチが目立つため出来たらガンダムデカールのアドバンスオブゼータ用を別途購入した方がいいと思います。
フライルーのマーキングもバッチリ入っているので、かなりオススメなアイテムだぞ!(再販率低いけど(*´ェ`*;))
以上、「HGUC ギャプラン TR-5[フライルー]」のガンプラレビューでした!