今回は「RG RX-78-2 ガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムに登場する、RX-78-2ガンダムのRG版をご紹介。
2010年発売。
リアルグレードシリーズ第1段としてリリースされたRX-78-2ガンダムですが、アドバンスドMSジョイントを使用し多色成形によりハイディテールなガンプラに仕上がっています。
1/144スケールながらパーツが多く高密度なガンプラですが、今や14年前のRGという事で今のガンプラ目線で見た場合どのような出来になっているかレビューしていきたいと思います!
RG 1/144 RX-78-2 ガンダム
記念すべきRGシリーズ第1段、RG RX-78-2のボックスアート。
1/144スケールという事で、箱は一般的なHGとほぼ同じサイズです。
組み立て書はMGのように冊子風になっていて、真ん中がカラーページです。
RGの売りの一つ、リアリスティックデカールがこちら。
リアリスティックといえど、水転写デカールやドライデカールと違い普通のシールですが、胸部ダクトや関節フレームなどに貼る部分は光沢感のある薄いシールでできているのが特徴です。
今回全部貼ってみましたが、貼るだけで1時間以上かかったよっ……(*ノェノ;)
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・ライフル」「ハイパー・バズーカ」「ビーム・サーベル×4(持たせる用2+マウント用2)」「シールド」「1/144アムロ・レイ」「アクションベース2に対応するジョイントパーツ」
ビーム・ジャベリンやガンダムハンマーは同梱しません。
1/144アムロ・レイのフィギュアをアップで。めちゃめちゃ小さいです。
アドバンスドMSジョイントはABSで、塗装に適さない材質になっています。
フレームは半完成品になっており、基本的には外装をはめ込むようにして組み立てていきます。
アドバンスドMSジョイントだけを組んだ状態がこちら。
※組み立て書の順番は装甲パーツと一緒に組み上げていく仕様です
このように各部細かく可動します。
それでは外装を被せていくぞ!(>ω<)
完成したRG RX-78-2ガンダムがこちら。
白い装甲は3色使われていて、ブルーもライトブルーが足され1/144スケールながら過剰な色分けを実現しています(*_*)
ハイディテールかつ高密度で、工芸品のような見た目。
「お腹」「シールド」「足首パーツ」などの赤いランナーは、1/144スケールではあまりなかった濃い目の赤で再現されています。
何気に自立性は低く、つま先を接地させるようにして丁寧に置かないと転倒しやすいです。
それでは細かく見ていきます!
可動域から。腕は水平以上広がり、真横まで開脚します。
ただ、ここまで開脚させるとサイドアーマーがポロリしやすいです。
腕・ヒザ関節ともに180度近く曲がり、キレイにヒザ立ち可能です。
腰は45度ほど捻れます。少し浮かせれば真横を向く事もできますが、その場合上半身がかなり外れやすくなる感じ。
頭部をアップで。アンテナ先端はデフォルト状態で尖っています。
今回ツインアイにシールを貼っていますが、シール下はクリアイエローのパーツでフチを黒く塗るだけでもクリアパーツをいかした色分けが再現できます。
頭部に合わせ目は出ません。モールドが多く、パーツ分割が細かいです。
超アップで。バルカンなど内部からパーツが露出する構造で、非常に優秀な色分けを実現しています。
特にフェイスマスクの「への字」スリットが開口されているのがスゴイです。
胸部ダクトは光沢感のあるリアリスティックデカールを貼ります。
コックピットハッチの段部分や脇の下は、ライトブルーのパーツが使われておりRGらしいアレンジ配色になっています。
ランドセルも細かく色分けされていて、2基のスラスターは可動します。
上半身は前後・左右と柔軟に可動。
肩のデカールをアップで。前後への可動は苦手です。
腕は関節にカッパー色のリアリスティックデカールを貼ります。
二の腕・前腕部とも、多色成形により細かくパネル分割されていて合わせ目も出ない優秀な作りです。
手首パーツは「握り手」「指可動型の手」が左右分付属します。
可動型の手は1/144スケールなのに第二関節まで動くという驚異の出来をしていますが、武器を持たせた際の保持力が弱いのが弱点です。
ヒジを曲げると、連動して装甲がスライドします。
フレーム内部がチラリと見えるのがオシャレ(*´ェ`*)
腰部はフロントアーマーだけでなく、リアアーマーも動きます。
ただ、ポージングしていると非常に外れやすいです。
アーマー内側は裏打ちパーツ有り。
腰の基部は前後にスライドします。
足の付根が動くというより、腰フレームごと動く感じです。
脚部も細かく色分けされており、合わせ目も出ません。
こちらの関節パーツにもカッパー色のシールを貼ります。
肘同様、ヒザを曲げると連動して装甲がスライドします。
装甲パーツを押さえて曲げると破損の恐れがあるので、ご注意を。
足首パーツは3ブロック構造で、細かく動きます。
もちろん足裏に肉抜きはありません。
それではコア・ファイターを組み込んでみます!
このコア・ファイターですが、小サイズながらパーツ数が凄まじく、完璧な色分けを実現していて異常に出来がいいです(*_*;)
キャノピーにはクリアパーツが使用されており、ランディングギアは別パーツで着脱可能です。
ぶっちゃけ、このコア・ファイターの出来が今回のRG版最大の売りかもしれない(*_*)
コア・ファイターのランディングギアを外し、各部折りたたんだ状態に。
ガンダムを分離し、中に入っているフレームパーツと交換すれば……
ガチャコン!このようにコア・ファイターを内部に組み込む事ができます。
ただ、内部をこのコア・ファイターに変えると腰の可動が低下します。(交換前のフレームパーツがボールジョイントになっているため)
面白いギミックですが、見えなくなる部分なので普段は組み込まない方がいいです。
ガンダム、出撃!
それでは武器を見つつ、アクションポーズいってみます!
シールド表面の赤いパーツも多色成形。
モールドが細かく、色合いも深みのある成型色で再現されています。
シールド裏のジョイントパーツは上下に動かす事ができ、好きな位置に調節できます。
また、ビーム・ライフルとビーム・サーベルの柄2本をマウントする事もできます。
ビーム・ライフルはグリップが白いパーツになっているのが特徴です。
ちょっと変にカットしてしまった部分がありますがご容赦のほどを……w
手に持たせるにはグリップのピンを引き出し、手の平と凹凸を合わせるように接続します。
人差し指が独立しているおかげでトリガーに指をかける事ができますが、ガッチリと保持されるわけではないため動かす際のポロリにはご注意。
戦場に降り立つガンダム!
「見える!」
ビーム・ライフルで攻撃!
ビーム・サーベルを持たせる場合は、ランドセルにマウントされたものとは別のサーベル柄を使用します。
ビームエフェクトパーツはMGクラスの長いものが2本付属するのですが、ちょっと長過ぎる気が。RG版の特徴といったところかな?
サーベルも手首パーツの凹凸とあわせて持たせるのですが、保持力が弱くすぐにポロリするのが弱点です。
定番ポーズで飛びかかるガンダム!
二刀流で。サーベルを持たせる場合は別売りの手首パーツに交換するのがオススメです。
ハイパー・バズーカは合わせ目無し構造。グリップが可動し持たせやすいです。
後方の弾倉部分は開口されており、色分け・ディテールともに優秀です。
こちらもグリップのピンを引き出して持たせます。
ハイパー・バズーカに手を添えて。
バズーカ+ライフルで。一応左手に持たせる事もできます。
ハイパー・バズーカはお尻にマウント可能です。
ツメを広げ、バズーカの凸ピンを差し込みます。
アクションベース2に対応したジョイントパーツにも対応しています。
シャアザクと交戦!
RG 1/144 シャア専用ザクと比較。
ジャブローにて、シャア専用ズゴックと交戦!
RG 1/144 シャア専用ズゴックと比較。
RG 1/144 ジオングと。
RGジオングは、RGシリーズの中でも特にオススメなガンプラに仕上がっています。
色々なファーストガンダムで比較。
最後に、2024年に発売されたRG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0と比較。
アップで比較。正直、今から買うならVer.2.0の方がオススメです。
ただ気になる点もあるので、そのあたりは↓のレビューの方でどうぞ。
RG 1/144 RX-78-2 ガンダムの感想
ということでRG RX-78-2 ガンダムのご紹介でした。
まずは弱点からですが、14年前に発売されたRG第1段という事で最近のRGと比べてしまうとパーツがポロリしまくります(>ω<)
特にフロントアーマーがポロポロ外れるのと、ビーム・サーベルの保持力が弱いのが最大の弱点かと。
同梱する手首パーツは「握り手」「指可動型の手」のみなので、別売りのカスタムパーツに交換するのがオススメです。
……とそれなりに弱点はありますが、一度ポーズを決めて飾っておく分には問題ないと思います。
長所は「パーツ数の多さによる高密度なディテールと色分け」を実現しており、見た目特化なガンプラに仕上がっている点。
あとコア・ファイターの出来が凄まじいです。1/144スケールとしては最強のコア・ファイターで間違いないと思います(*_*)
最後に初心者モデラーさん向け情報を。今回のガンダムは最近のRGよりも組むのに難解なところがあるので、初心者モデラーさんは今回のRG版ではなくオリジン版の方がオススメです。パーツ数や多色成形では負けますが、高可動かつ最新フォーマットのガンダムに仕上がってます↓
今やVer.2.0が発売されているので、素直にそちらをチョイスした方がいいかもしれません。
以上、「RG RX-78-2 ガンダム」のガンプラレビューでした!