今回は「RGゼータガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士Zガンダム、ガンダムZZに登場するゼータガンダムの1/144スケールRG版をご紹介。
2012年発売。
RG独自の実機考証によりゼータガンダムの機構がリアルに再現されており、1/144スケールながら完全変形を実現しています。
という事で、RGゼータガンダムをHGUC版との比較画像などを含めて徹底的にレビューしていきたいと思います!
RG ゼータガンダム
RGナンバー第10弾、Zガンダムさん。
今回の売りは、なんと言っても1/144スケールでの完全変形を実現している点です。
とはいえもはや12年前の2012年に発売されたRGという事で、「今のガンプラ目線で見た場合HGUC版の方がいいのでは?」と思われているモデラーさんも多いと思います。
そのあたり後半で比較しながら、どちらが優れているかをレビュってみたいと思いますぞ!(>ω<)
リアリスティックデカールがこちら。
初期ナンバーという事もあり、量は多めです。
付属品一覧がこちら。
※「ビーム・ライフル(ライフル用ビーム刃×2)」「ビーム・サーベル×2」「シールド」「グレネード・ランチャーの予備弾倉×2」「アクションベース2用ジョイントパーツ」「ウェイブライダー形態用ランディングギア」「1/144カミーユ・ビダン」「手首パーツ×6」
ライフル用のビーム刃は1本が余剰。手首パーツは、左右の「握り手」「指可動タイプ」、右の「ライフル持ち手」、左の「平手」の計6つ同梱します。
1/144カミーユ・ビダンのフィギュアをアップで。
横にあるのはハロかな?と思ったら、ヘルメットっぽいですね。
そして完成したRGゼータガンダムがこちら。
RGシリーズらしく驚異的な色分けを実現しており、モールドが多くディテールが細かいです。後述しますが、可動域は意外と悪くありませんでした。
いかがでしょうか。1/144スケールという事を考えると、アーマー内部のグレーや白い装甲の多色成形部分など、色分けが細かいガンプラに仕上がっています。
自立は安定しますが、接地性は及第点かな?といったところです。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域はそこそこ広く、手足は大きく広がります。
手足の関節は90度以上曲がります。特に腕関節は180度曲がるため、めちゃめちゃ優秀。
キレイにヒザ立ち可能です。
また、アドヴァンスドMSジョイントの恩恵か真横を向く事ができます。
腰を撚る動作は、MG Ver.2.0版やHGUC203版と比べても秀でています。
頭部をアップで。アンテナ先端に安全フラッグはなく、デフォルト状態で尖っています。
60ミリバルカン砲まわりの細かなグレー部も、パーツ分割により色分け済みです。
頭部に限りませんが、白の装甲部分はホワイトと少しグレーがかった多色成形になっていて立体感のある見た目に。
RG特有のアレンジ部分ですね。
胴体をアップで。コクピットハッチの根本グレーも色分け済みなうえ、モールドも細かいです。
コクピットハッチも開閉し、中も細かく造形されています。
個体差かもしれませんが、胸部エアインテーク枠の黄色いパーツ右側がポロリしやすかったので気になるモデラーさんは要接着といったところ。
肩部の黄色いパーツも、細かく色分け済みです。
腕部。色分けが完璧で、関節レームの丸い部分は光沢感のあるリアリスティックデカールを貼ります。
腰部も色分けが細かいです。股下に↑枠の専用ジョイントパーツを噛ませる事により、アクションベース2に対応します。(多分5でもOK)
腰部サイドアーマーにはビーム・サーベルのグリップが収納でき、ラックカバーは開閉します。
脚部。細かなイエロー部も色分け済みで、足裏に肉抜きはありません。
ただ、足首パーツの接地性はそこまで良くありません。
フライング・アーマーのモールドも細かく、色分けもバッチリ。
中央のスタビライザーは、可動します。
「ゼータガンダム、カミーユ行きます!」
ゼータガンダム出撃!という事で、武装を見つつアクションポーズいってみます!
ビーム・ライフルは、先端が伸縮します。
ライフル持ち手は、右のみ付属します。
「邪魔するから!」
ビーム・ライフルで攻撃!
銃口に、ビーム刃を取り付ける事ができます。
ビーム刃は、ライフル用の短いものが同梱します。
ビーム・ライフルは、前腕部にマウント可能です。
グリップなどを折りたたんで取り付けます。
シールドがこちら。基部でロール回転はせず。
劇場版仕様になっており、シールド内側の先端にはグレネード・ランチャーが搭載されています。(グレネードは着脱可能)
シールドは伸縮します。取り付け位置の変更ではなく、スライドさせるだけでOKです。
短くする場合には、先程のグレネード・ランチャーは外します。
前腕部先端のハッチを開けば、2連装グレネード・ランチャーが顔を出します。
また、↑枠の予備弾倉を取り付けることも可能。両腕分2つ付属しますが、シールドを取り付けるラッチを使うため選択式となります。
2連装グレネード・ランチャーで攻撃!
ビーム・サーベルを抜刀!
サーベル用の長いビーム刃パーツも、2本付属します。
斬りかかるゼータガンダム!
サーベル持ち手は指可動タイプのものを使うのですが、初期RGあるあるで保持力が弱いです。
ウェイブライダー形態への変形
それではウェイブライダー形態に変形させてみます。
差し替えではなく完全変形になるのですが、変形難易度は高めだったよ……(*ノェノ)
ちょっと言葉では説明しづらい複雑な変形なので、ザックリとご説明。
まず「アンテナを閉じて頭部を収納」「胸部パーツを上げ、腰部を収納」させて
手足を外側に開きます。位置を買え、機首となるシールドを装着。
フライング・アーマーを閉じてロックし、ウイングを引き出します。
スタビライザーを後ろへ倒し、腰部サイドアーマーなどを動かします。
この状態でも先程のアクションベース用ジョイントパーツが使えるので、
浮かせた状態で展示できます。
ビーム・ライフルは、最後に上部に取り付けます。
横から。
1/144スケールで完全変形するのは素直にスゴいですね。ただ、変形難易度が高いので破損にはご注意を!
ぶっちゃけ、ここはHGのような差し替えの方がキレイかつ楽にいくかもと思ったり。このあたりは好き嫌いが分かれそうです。
ランディングギアも付属するので、接地状態で飾ることもできるよ!
「よくもずけずけと人の中に入る!恥を知れ、俗物!」
ハマーン様のキュベレイ現る!
「ハマーン・カーン!お前は戦いの意思を生む源だ!生かしてはおけない!」
「ここからいなくなれ!」
ジオに突撃するゼータガンダムの図。
本キットのリデコキット、RGゼータガンダム3号機と比較。
プレミアム・バンダイ限定品で、成形色が3号機カラーに変更され3号機専用のマーキングシールが付属するのが特徴です。
それでは気になるモデラーさんも多いと思う、HGUC203(GUNPLA EVOLUTION PROJECT/微塗装済)と比較してみます。
HG版は2017年発売という事で、今回のRG版より5年後発になります。
HG版の弱点は、フライング・アーマーの色分けでした。
色分けはRG版の圧勝ポイントです。
アップで比較。ただご覧のように、頭部形状をはじめ体型バランスがかなり異なっているのが見て取れます。
ビーム・ライフルを比較。
HG版は「色分け」「モールド量」こそRG版には及ばないものの、「差し替えによる無理のない変形」を実現していて劇場版っぽい洗練されたプロポーションで立体化されているのが特徴です。
MG版のVer.2.0とVer.Kaを混ぜ、色々なZバリエーションでディスプレイ。
個人的な好みを言うなら、1/144スケールの場合HGUC203 ゼータガンダム(GUNPLA EVOLUTION PROJECT)※↑画像左下がオススメです。
弱点はフライング・アーマーの色分けになるので、色分け重視かつディテールの細かさを取るなら今回のRGをチョイスするのがいいと思いますぞ。
EFコレクションZのカミーユフィギュアとディスプレイ。
HGIFのルー・ルカフィギュアとディスプレイ。
「俺の身体を、みんなに貸すぞ!」
RG ゼータガンダムの感想
ということでRGゼータガンダムのご紹介でした。
「多色成形による密度の濃さ」「モールド量」は、MGを含めても最も優れたゼータキットに仕上がっていると思います。
ただ、今のガンプラ目線で見た場合「RGナンバー10の初期RG」に分類されるという事で、一部パーツがポロリしたり変形難易度が高いのが弱点と言えそうです。
ぶっちゃけ、好みもありますが個人的にはHGUC203(GUNPLA EVOLUTION PROJECT)の方が洗練されたスタイルで立体化されていると思います。肩周りと脚部の可動範囲が広くポーズ付けがしやすいうえ、パーツ数的に作りやすい事から初心者モデラーさんならHG版の方がオススメです。
逆に今回のRG版は、「実機考証に基づいた精密なディテール」「リアリスティックデカール同梱」「完全変形」が売りで間違いないでしょう(*_*)
もしHGを選ぶなら、「2003年発売のHGUC41」と「2017年発売のHGUC203」があるので、古い方を選ばないように注意してね!(>ω<)
↓新しい方のHGUC
以上、「RG ゼータガンダム」のガンプラレビューでした!