今回は「HGガンダムG40 (Industrial Design Ver.)」のガンプラレビューです。
ガンダム40周年を記念して発売されたガンダムG40をご紹介。
2019年発売。
今回のG40は人間的なフォルムにこだわりつつ、現実的な工業デザインを踏まえた構成で立体化されています。
という事で、HGガンダムG40を「合わせ目」「可動域」を中心に色々なアクションポーズをさせてレビューしていきたいと思います!
HG ガンダムG40 (Industrial Design Ver.)
まずはボックスから。イラストは描かれておらず、黒い箱にシルバー文字で「GUNDAM G40」と印刷された高級感のあるデザインになっています。(最初店頭で全く気付きませんでしたw)
ちなみに今回のG40は、「2019年のガンダム40周年」と「2020年のガンプラ40周年」を記念し、工業デザイナー奥山清行氏と演出家・映画監督松尾衡氏によって再現された「記憶の原点」をコンセプトとしているそうです。
組み立て書のほか、スペシャルブックレットが同梱します。
26ページものボリュームある内容で、今回のプロジェクトに参加したクリエイターのコメントやスケッチが掲載。
ぶっちゃけ、これだけでも相当読み応えがあります(*_*;)
ホイルシールの量は少なく、「ツインアイ2種」「頭頂部」「股間のV字」の色を補うもののみ付属。
ツインアイは「ピンク」「イエロー」からの選択式です。
付属品一覧がこちら。シンプルな内容になっており、「ビーム・ライフル」「ビーム・サーベル×2(+ビームエフェクトパーツ×2)」「シールド」「手首パーツ×5」が同梱します。
手首パーツは右の「銃持ち手」、左右の「武器持ち手」「平手」が付属し、全て手首がスナップする構造です。※このあたりは後述
そして完成したHGガンダムG40がこちら。
ご覧のようにファーストガンダム、RX-78-2を元にアレンジの効いた姿で立体化されています。ちなみに、ポリキャップレス仕様です。
成形色は安定のトリコロールカラーだよ……(*´ェ`*)
パッと見いつものガンダムかと思いきや、見ればみるほどRX-78-2とは違うデザインにアレンジされていますね。
特に「トサカ」「胸部」「シールド」「足首」などは大きく変わっており、独特のプロポーションになっているのが見て取れます。
ランドセルのビーム・サーベル位置が面白いですね。
頭部は基本左右はめ込み式で、「ひさし部分」に合わせ目が出ます。
バルカンや側面のダクトは、
内部からグレーのパーツが露出する構造で色分け良好です。
頭頂部には光沢感のあるパープルのシールを貼る仕様。後頭部は合わせ目が出ます。
胴体内部は新機構になっており、色分けも優秀で
「襟前部」「胸のダクト周辺」「コクピットブロック」などパーツ分割により細かく色分けされています。
ただ全て前後はめ込み式になっており、側面には合わせ目が出ます。
腕は前腕部前後に合わせ目あり。二の腕は筒状パーツで関節に合わせ目は出ません。
腰部。股間のV字はシールで色を補いますが、V字モールドはあります。
そして驚く事に、フロント・サイド・リアアーマーは可動しません。
「あれ?高可動をうたっているのではなかったっけ?」と思ったのですが、脚部可動はとんでもないギミックを搭載していました……※後述
脚部は側面に合わせ目が出ます。
今回のG40、最近流行りの「合わせ目を少なくする」事ではなく「可動」に極振りした設計になっているようですね。
ヒザ関節は1パーツで、合わせ目が出ません。足裏は肉抜きがなく、底面はグレーで色分けされています。
作例基準では「足裏のスラスター」はイエローで要塗装です。
股下にはスタンド穴は空いておらず、合わせ目も出ます。従来のHGとは一風違った作りになっていますね。
HGガンダムG40の可動域を検証
それでは可動域を徹底検証していきます。
頭部は左右にかたむき、色々な方向へ動かす事ができます。
首根元のパーツごと可動するため、頭部まわりの可動域はかなり広いです。
上半身は前後・左右と柔軟に可動します。
もっと動くだろ!と無理に動かすと上半身がスポスポ抜けてしまうのでご注意を。←強引に動かしまくって何度も抜けましたw
肩はボールジョイント接続で、前後に動きます。
腕可動の邪魔にならないよう、肩先端のパーツは開きます。
腕は肩の基部ごと可動し、大きく上がります。肘関節は90度以上曲がります。
前腕部の作りが面白い事になっており、回転こそしませんが左右へ細かく動かす事ができます。
手首はここまでスナップ。手首がちょっとだけ抜けやすかったので、気になるモデラーさんは凸軸を瞬着などで太らした方がいいかもしれません。
ビーム・サーベルの基部は上げる事ができます。スラスターも後ろに展開します。
上半身を少し引き上げれば360度回転しますが、隙間が見えてしまう感じ。
基本状態だと真横まで向けませんが、それなりに動くのでポージングに困る事はないと思います。
股間内部パーツは左右それぞれ可動します。また、パーツ自体を引き出す事ができるので……
なんか見た事無い変態可動を実現しています……(*_*;)
更にモモが独立して前方向へ傾きます。腰まわりのパーツは一切動かないのですが、股間・モモまわりの可動範囲がズバ抜けているので
キレイにヒザ立ちできます。
足を前後に持っていったり、
大きく広げたり、自由度はかなり高いです。
また、足首パーツも大きく傾き接地性も優秀です。
前腕部と同様、脚部も細かな動きを見せる新構造になっています。
足首パーツは3ブロックに分かれており、柔軟に動きます。
アンクルガードは足の甲にあるボールジョイントに接続する作り。
細かく動くぞ!(>ω<)
HGガンダムG40のアクションポーズ
それでは武器を持たせ、アクションポーズを見ていきます!まずはビーム・ライフルから。
フォアグリップが前後に動くほか、
引き上げる事もできます。もちろん照準サイトも可動します。
新デザインのシールドは十字マークが無くなり、内部の白いパーツが露出する構造に。
シールド裏にもモールドあり。持たせるにはグリップパーツを引き寄せて手で保持し、肘付近のダボ穴に接続します。
それではアクションポーズいってみます!
脚部関節は「人間の骨格」を意識して作られたそうで、人体を感じさせる可動を実現しています。
暴れまわるガンダムG40!
シールドはランドセルにマウント可能です。
振り返り撃ちも余裕で再現可能だぞ!(>ω<)
両手で構えるG40。
ラストシューティング!
頭部側に凸軸がついているため、外しても違和感が出ません。
ビーム・サーベルを持たせてみます。
サーベルの柄はランドセルに収納させたままの状態で掴む事ができます。
ビーム・サーベル抜刀!こいつ……
動くぞ!
かっこいいっす……(涙
二刀流!
30周年記念版のHG RX-78-2ガンダム Ver.G30th(微塗装済)と比較。
※現在ではHG ガンプラスターターセット2に同梱するタイプのRX-78-2です
今回のG40はデザイン自体を大きく変えてきた感じですね。一番の売りは変態可動で間違いないですw
1/144スケールのガンダム勢揃いで。
HG ガンダムG40 (Industrial Design Ver.)の感想
ということでHGガンダムG40 (Industrial Design Ver.)のご紹介でした。
今回のG40、ズバリ高可動を実現している点が素晴らしいです。
特に「股間まわり」「モモ」の可動域は凄まじく、今までに見せた事のないような動き方をするので触っていて非常に面白いです。
短所という短所は無いのですが、合わせ目は目立つ位置にちょこちょことあり「胴体・前腕部・脚部」など量は意外と多いです。
総評としてはHGらしく適度なパーツ数で高可動を実現しているうえ非常に組みやすいガンプラといったところ。合わせ目はあるものの、パーツの合いはかなり良いので初心者モデラーさんにもかなりオススメです。
また、アクションポーズに重きをおくモデラーさんなら特に満足度が高いと思います。ほんと色々なポーズができるのでめちゃめちゃ面白いガンプラに仕上がっているぞ!(>ω<)
以上、「HG ガンダムG40 (Industrial Design Ver.)」のガンプラレビューでした!