今回は「HGムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場し、アンドリュー・バルトフェルドとレドニル・キサカが搭乗するムラサメ(バルトフェルド専用機)をご紹介。
2005年発売。
差し替えでMA形態に変形可能です。
という事で、HGムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)を量産機との違いなどを含めじっくりとレビューしていきたいと思います!
HG 1/144 ムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)
砂漠の虎、バルトフェルド専用の黄色いムラサメさん。
実はこのバルトフェルド専用機、量産機よりも先に発売されていたりします。
組み立て書にはバルトフェルドが記載。
劇中で本人が使用する機会は少なかったですが、バルトフェルドがガイアガンダムに乗り換えてからはオーブのキサカ一佐によりオーブ防衛戦にて使用されています。
ホイルシールは「額」「ツインアイ」「コクピットハッチ(お腹)」「ツインアイ」のほか、翼に貼るものが中心です。
どれも結構目立つ位置に貼るため、少しでもHGCEに近付けようとする場合には塗装必須のキットかもしれません(*´ェ`*)
付属品一覧がこちら。
※「72式改 ビームライフル”イカヅチ”」「70J式改 ビームサーベル」「シールド」「簡易スタンド(+交換用支柱)」「MA形態変形用差し替えパーツ(ランディングギア含む)」
基本的には量産機と同じですが、量産機に付属する「Mk438 3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッド」(翼に取り付ける4つのミサイル)は同梱しません。
そして完成したHGムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)がこちら。
バルトフェルドらしい黄色系を基調としたカラーリングで再現されています。
19年前に発売された当時ものキットという事で、作りが古い部分が多くABS樹脂を多用しています。(ライトグレーのランナーは全てABS)
ただ当時物として見た場合、驚くべき事に成形色の色合いが設定画にかなり忠実です。
普段色の足りない箇所やシール部を塗装するモデラーさんにはかなりオススメかもしれないです(*_*)
それでは細かく見ていきます!
可動域から。腕は水平まで上がりますが、脚はボールジョイント接続で開脚範囲は狭いです。
関節はMA形態への変形ギミックの恩恵で90度強曲がります。
ただ、立ち膝はできません。
上半身は360度回転します。
頭部は額のグリーン部とツインアイをシールで補います。
フェイスマスクのグレー部分にはABS樹脂が使われているため、塗装派モデラーさんはご注意を!(>ω<)
頭部は前後はめ込み式で側面・頭頂部に合わせ目が出ます。
頬の一部はグレーで要塗装です。
胴体上にある合わせ目のような箇所はMA形態に変形させる時の分割ラインになります。(合わせ目ではない判断でOK)
ショルダーアーマーは1パーツ成形で合わせ目が出ません。
胴体は「襟前部」「胸の小さなダクトのような部分」が別パーツで色分けされています。
ただ、コクピット(お腹)はシールで色を補います。
合わせ目は腰側面に出ます。
腕は「肩の付け根(二の腕上側)」「前腕部」に合わせ目が出ます。
肘付近の赤い部分はシールで色を補います。
肘関節は90度曲がります。
サイドアーマー右側にはビームライフルを、左側にはビームサーベルをマウントできます。
基部は360度回転。プラ同士のシンプルな凹凸接続のため、ぶつかると外れやすいです。
脚部は基本左右はめ込み式で、モモに合わせ目が出ます。
厳密に言えばヒザ関節パーツにも合わせ目が出るのですが、目立たないような構造+組み立て書の作例ではモールド扱いでした。
「ふくらはぎ一部」「足首パーツのフレーム部」に合わせ目が出ます。
また、このように角面に黒いシールを貼るため、経年で100パー剥がれてくると思います。
実際に、今回動かして写真を撮っているだけで剥がれてきましたw
下から。足裏に肉抜きはなく、股下のカバーを外せばスタンド穴が露出します。
奥まった位置に配置されているため、「同梱の簡易スタンド」「アクションベース」以外を使用する場合は展示しにくいと思われます。
背部はウイングまわりにちょこちょこと合わせ目が出ます。
ただ、メインスラスターや72式エネルギービーム砲(赤いパーツから突き出た銃口)などは別パーツで色分けされています。
↑このあたりのシールも剥がれてくるので部分塗装推奨です!(>ω<)
M2M5D 12.5mm自動近接防御火器の銃身(穴の空いたところ)はグレーで要塗装です。
ウイングは可動し、展開する事ができます。
ムラサメ、出撃!
羽を広げるといい感じっす(*´ェ`*)
それでは武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
シールドは黒いパーツの枠部分(本来イエロー)などが色分けされていないため、要塗装となります。
基部で回転するものの、肩と手首パーツに干渉します。
72式改 ビームライフル「イカヅチ」は塗装の必要がありませんが、合わせ目は出ます。
イカヅチで攻撃するバルトフェルド!
足周りの可動範囲が低いため、ポーズ幅は限られます(*´ェ`*)
70J式改 ビームサーベルを抜刀!
サーベル刃はクリアレッドのものが1本付属します。(柄も1本)
斬りかかるムラサメ!
柄は手首パーツの穴とサイズが合っていませんが、甲パーツを一度外して持たせるためポロリの心配はありません。
ライフル+サーベルで。
そしてこちらがMA形態。
頭部と腕は外し、一部差し替えパーツを使って再現します。
古いキットって、変形状態だと今のガンプラ目線でも十分通用する見た目になる事多いよねw(*_*)
今回は使用していませんが、MA形態でもアクションベース2や同梱する簡易スタンドに対応しています。
ランディングギアも付属し、
接地した状態で飾る事もできます。
ノーズギア(前の車輪)のカバーパーツだけ少し外れやすかったです。
それではプチ劇中再現いってみます!
「アンドリュー・バルトフェルド。ムラサメいくぞ!」
アークエンジェルから発進するバルトフェルド!
「撃てないのなら下がれ、カガリ!」
「防衛線を立て直さないと、総崩れだぞ」
アカツキのカガリに指示を出すキサカ!
HGムラサメ 量産機と比較。
違いは「成形色」「マーキングシールの有無」のほか、量産機の方には本キットに付属しない「Mk438 3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッド」が4つ付属します。
3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッド↓
本体は同じ形状の成形色違いです。
量産機の方には「イケヤ・ニシザワ・ゴウ機を再現できる機体ナンバーのシール」も付属するので(すごいマニアックだけどw)、どちらか迷っているモデラーさんは量産機の方がオススメかもしれないです。
HG 1/144 ムラサメ改(中央)も混ぜてディスプレイ。
ムラサメ改は2024年製のHGなので、この中では出来が頭一つ抜きん出ています。
バルトフェルド搭乗機でディスプレイ。
※「左:HG 1/144 ラゴゥ」「中央:HG 1/144 ガイアガンダム(アンドリュー・バルトフェルド専用機)」
それぞれオレンジ系の配色になっていますが、すべて成形色が違うのも特徴です。
ラクス軍団のMSでディスプレイ。
たねきゃらIIのバルトフェルド、ちまこれガンダム4のバルトフェルドとディスプレイ。
違いがわかる男マグカップと一緒にw
結構昔にノリで買ってみたのですが、何年ものあいだ我が家のメインマグカップとして君臨しております……(*ノェノ)
……(*´ェ`*)
HG 1/144 ムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)の感想
ということでHG ムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)のご紹介でした。
弱点は量産機と同じく、「角張った面にシールを多用する点」「足周りの可動域の狭さ」だと思います。
また、後発の量産機には追加で「マーキングシール」「Mk438 3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッド」が付属するためフル塗装派モデラーさんは量産機の方がお得だったりします。
ただ「この時代のガンプラでは珍しく」と言っては失礼ですが、成形色が設定画にかなり近い色合いで立体化されている点には非常に驚きました。
見比べてみるとほんと忠実な色で再現されているので、ここがバルトフェルド専用機の長所で間違いないでしょう。
ABSを多用していたり作りが古い部分が多いので過度の期待は禁物ですが、成形色をいかしつつ部分塗装するタイプのモデラーさんにはかなりオススメです!
以上、「HG ムラサメ(アンドリュー・バルトフェルド専用機)」のガンプラレビューでした!