今回は「HGCEインフィニットジャスティスガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場する、インフィニットジャスティスガンダムのHGCE版をご紹介。
2020年発売。
SEEDシリーズ特有のポージング再現用に、股関節の可動域拡大ギミックを搭載。
シャイニングエッジビームブーメランやグラップルスティンガーの展開ギミックなど、様々なアクションが可能なガンプラに仕上がっています。
という事で、HGCEインフィニットジャスティスを旧HG版(HG GUNDAM SEED)との違い・比較画像を含め、徹底的にレビューしていきたいと思います!
HGCE インフィニットジャスティスガンダム
ついに発売されたHGCE版のインフィニットジャスティス。
放送当時の旧HG版が2005年発売という事で、1/144スケールのガンプラでは実に15年ぶりにリニューアルされた事になります。
内容的にはガンダムビルドダイバーズRe:RISEシリーズで発売されたHGBD:Rガンダムジャスティスナイトの色違いランナーを一部に使いつつ、インフィニットジャスティスの新規パーツを追加した内容になっています。
ホイルシールの量は少なく、ツインアイやトサカまわりのセンサーなどを補うものが付属。
赤いシールは高エネルギービームライフルの機関部色を補うものですが、本キット色分けがHGクラスとは思えない出来に仕上がっていました(*_*)
付属品一覧がこちら。
※「MA-M1911高エネルギービームライフル」「MA-M02Gシュペールラケルタビームサーベル(単独状態×2・連結状態×1)」「MX2002ビームキャリーシールド(RQM55シャイニングエッジブーメラン・グラップルスティンガー含む)」「MR-Q15Aグリフォンビームブレイド×2」「ファトゥム-01」「スタンド用ジョイントパーツ」「各種エフェクトパーツ・リード線」
付属品は多く、インフィニットジャスティスの様々な武装の展開が可能な内容になっています。
※右下の赤いパーツ2つはHGBD:Rガンダムジャスティスナイトのサイドアーマーで、余剰パーツです
そして完成したHGCEインフィニットジャスティスがこちら。
ポリキャップレス仕様で、関節はプラ接続です。
特に目を引くのはワインレッドの成形色で、素組みでも再現度の高いカラーリングで再現できるのが最大の売りといったところ。
これ以上ないプロポーションではなかろうか……(*_*;)
インフィニットジャスティスって「高エネルギービームライフル」や「ファトゥム-01」などの設定色がややこしいので、HGクラスではシール地獄になりそうなものですが、今回のHGCE版ではパーツ分割での色分けが凄まじい事になっていました。
バンダイさん、自分で自分のハードル上げて大丈夫かな……?(ノェノ)
下半身の関節強度が強めに設計されているので、背部のファトゥム-01を背負っても自立が安定します。
それでは各部細かく見ていきます!
可動域は広く、手足の関節は180度近く曲がりヒザ立ち可能。上半身も360度回転します。
股関節には可動範囲拡大ギミックを搭載。リアアーマーを倒したのち、足の付け根パーツを上げる事ができます。
その際、干渉するサイドアーマーは後ろへ持っていけるという徹底ぶり。
広げた状態でリアアーマーを戻せばロックされます。
という事で、開脚範囲がエグい事になっています。
頭部をアップで。アンテナ先端には安全フラッグあり。
トサカ周りのセンサーやツインアイはホイルシールで色を補いますが、
内部は細かくパーツ分割されています。MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲(バルカン)まで色分けされているうえ、目の部分はグリーンのパーツを使用。
目に関しては、シールを使わずともフチを黒く塗れば色分けが完了します。
頭部は前後はめ込み式ですが、合わせ面は段落ちモールド化されています。
胴体の色分けも優秀で、シールを使うのはダクトのくぼみ(黒)程度。
緑のラインや白いパーツなど、細かく色分けされているのが特徴です。
このあたりはベースに使われたHGBD:Rガンダムジャスティスナイトの恩恵が出ている部分ですね。側面の合わせ目は段落ち化されています。
肩の可動範囲は広く、前後に大きく傾ける事ができます。
ショルダーアーマーの上にくる合わせ目は、段落ちモールド化されています。
肩の白いパーツも裏打ちパーツにより肉抜きが無く、合わせ目も出ない構造。
肩はボールジョイント接続で、肩内部構造のおかげで腕を上げる動作が得意です。
腕は肩内部ブロックにのみ合わせ目が出ます。本キットの数少ない合わせ目ポイント。
脚部は関節パーツを含め、合わせ目無し構造。
シルバー、ホワイト、ブラックと細かく色分け済みです。
足裏に肉抜きはありません。
股下にスタンド穴は空いていませんが、専用のジョイントパーツを噛ませることによりアクションベースなどに対応します。
こちらがファトゥム-01。
単体で展示する際は↑枠パーツを前方に倒します。
底面にはスタンド用の3mm穴が空いていて、
単体でもスタンドに対応します。
インフィニットジャスティスを無理やり乗せてみました。
底面のグリップを引き出し、
このような状態で展示する事もできます。
両翼の前側には、MR-Q17Xグリフォン2 ビームブレイドのエフェクトパーツを取り付ける事ができます。
設定的にはガイアガンダムと同型の武器です。
ファトゥム-01を放つインフィニットジャスティス!
本体に取り付けてみます。
プラ同士のシンプルな凹凸接続ですが、しっかり接続されます。
ファトゥム-01は引き起こす事ができ、両翼も展開可能。
上下にも柔軟に可動します。
「アスラン・ザラ、インフィニットジャスティス、出る!」
それでは多彩な武装を見つつ、アクションポーズいってみます!
複雑な設定色の高エネルギービームライフルですが、ワインレッド部分にシールを使うもののその他の色分けは良好です。↑枠の照準は可動。
塗り分けるとすれば、「照準先端(ホワイト)」「グリップ上の丸い枠(ワインレッド)」程度。基本段落ちモールド化されていますが、銃床下には一部合わせ目が出ます。
人差し指をつきだしたライフル持ち手は付属しません。
高エネルギービームライフルで攻撃するアスラン!
足が大きく広がるので、シードらしいハッタリの効いたポーズが決まります(*´ェ`*)
高エネルギービームライフルはリアアーマーにマウント可能です。
ビームキャリーシールドの色分けはライフルより優秀で、▼部分のみ黄色いシールで色を補います。
内蔵するシャイニングエッジ ビームブーメランの先端には、ビーム刃を取り付ける事ができます。
引き出して手に持たせることもできるぞ!ビーム発生器の基部は角度をつける事ができます。
シャイニングエッジビームブーメランをぶん投げるアスラン!
更にシールド表面に埋まっているグラップルスティンガーを取り出し、リード線を取り付ける事によって展開状態を再現する事ができます。
旧HG版では未実装だったギミックが色々と搭載されているのがいい感じ……。
展開!リード線は細めのものが採用されているので、垂れ落ちてくる点はご愛嬌といったところ。
間にエフェクトパーツを噛ませれば、ビームシールドを展開することもできます。
旧HG版より多少小型化され、青の色味が濃くなっていました。
武装の中ではビームキャリーシールドのギミックが売りといっても過言ではなく、色々な状態で展示できます。
シュペールラケルタ ビームサーベルを取り出すには、一度サイドアーマーの表面パーツを取り外します。
一見めんどくさいようにも見えますが、旧HG版のように上から取り付けるだけだとポロリ率が高かったのでここは改良されている部分だと思います。
二刀流!
連結状態の柄は別パーツで付属します。
「突破する!」
肩まわりの可動範囲が広いので、無理なく両手で持たせることができます。
いい感じ……(*´ェ`*)
脚部前面には、グリフォンビームブレイドのエフェクトパーツを取り付ける事ができます。(両足分付属)
取り付け基部に多少遊びがあるので、スムーズに接続でき外れることもありませんでした。
「この、馬鹿野郎ッッ!!!」
劇中ポーズがガンガン決まるぞ!
VSデスティニーガンダム!
HG GUNDAM SEED版との比較
それでは旧HG版(2005年発売のHG GUNDAM SEED版)とどこが変わったのか見ていきたいと思います。
……てかもう、パッと見で違い過ぎますね(*ノェノ)
成形色の再現度が上がったので、今回のHGCE版は素組み派モデラーさんにもオススメだと思います。
頭部を比較。
体やビームキャリーシールドを比較。
旧HG版では「シャイニングエッジビームブーメラン」「グラップルスティンガー」の引き出しギミックは未搭載でした。
ファトゥム-01を比較。
今回のHGCE版では、細かなイエローや翼部分も細かく色分けされているのが特徴です。
高エネルギービームライフルを比較。ここは言わずもがな、ですね。
やはり今から買うなら、今回のHGCE版の方がオススメです。
MG版も混ぜてディスプレイ。
EFコレクション5のアスランフィギュアとディスプレイ。
ジャスティスガンダムのバリエーションでディスプレイ。
※「RG 1/144 ジャスティスガンダム(左)」「HGCE 1/144 イモータルジャスティスガンダム(右)」
HG 1/144 イージスガンダム、HG 1/144 セイバーガンダムも混ぜてディスプレイ。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMに登場する、インフィニットジャスティスガンダム弐式(右)と比較。
その他アスランが乗ったMSでパシャリ。
HGCEデスティニーガンダム、HGCEストライクフリーダムガンダムと比較。
流用元のHGBD:Rガンダムジャスティスナイトと比較。
主に関節パーツが流用されているので、ベースキットのジャスティスナイトも非常に高クオリティで立体化されています。
リライズファンにはこちらもオススメですぞ!↓
同じ日に発売されたHGCE 1/144 ウィンダムと比較。
ウィンダムは今回のインフィニットジャスティスほど色分けされていませんが、そのかわりお値段安めでストライカーパックに対応したカスタム性の高いガンプラに仕上がっています。
こちらもオススメだよ!(>ω<)
最後は、HGのミーティアと接続して〆!
HGCE インフィニットジャスティスガンダムの感想
ということでHGCEインフィニットジャスティスガンダムのご紹介でした。
今回の売りは「成形色」「パーツ分割による色分け」「多彩な武装ギミック」だと思います。可動域が広く合わせ目も異常に少ないので、素組み派モデラーさんには特にオススメかもしれません。
デスティニーガンダム以降のHGCEシリーズは傑作キットが続いている印象です。SEEDファンは安心して手を出せるガンプラになっていると思います!
以上、「HGCEインフィニットジャスティスガンダム」のガンプラレビューでした!