今回は「HG ダブルゼータガンダム」のガンプラレビューです。
機動戦士ガンダムZZに登場し、ジュドー・アーシタが搭乗するZZガンダムをご紹介。
2010年発売。
変形ギミックが多彩で、「MS形態」「コア・ファイター」「コア・トップ」「コア・ベース」「Gフォートレス」と全5形態が再現可能です。
ハイパー・ビーム・サーベルはMGクラスのビームエフェクトパーツが付属。
という事で、HGダブルゼータガンダムを今のガンプラ目線で見るとどんな出来になっているのかを中心にじっくりとレビューしていきたいと思います!
HGUC ダブルゼータガンダム(ZZガンダム)
14年前に発売された、ちょっと古めのHGUCダブルゼータガンダム。
色々な形態に切り替えできるのが売りですが、弱点もあるのでそのあたりも解説していきたいと思うぞ!(>ω<)
ホイルシールがこちら。
「ツインアイ」「ヒザ部レッド」「キャノピー」「くぼみ部分」などを補うものが中心です。
付属品一覧がこちら。
※「ダブル・ビーム・ライフル」「ハイパー・ビーム・サーベル/ビーム・キャノン×2(+MGクラスのビームエフェクトパーツ×2)」「手首パーツ×3」「各種変形用差し替えパーツ」「コア・ファイター」
いきなりですが、弱点は左手のサーベル持ち手が付属しない点です。
本キットのハイパー・ビーム・サーベルの柄は厚みのある特殊な形をしているため、市販品のMSハンドやビルドハンズでは代用できないのが痛いところです(>ω<)(このあたりの対応策は後述)
コア・ファイターのキャノピーはシールで色を補います。
ホワイト・レッド・ブルー・イエローと基本的な部分は色分けされていますが、キャノピーのフチやスラスターまわりは要塗装です。
そして完成したHGUCダブルゼータガンダムがこちら。
成形色のホワイトが少し緑がかった色になっているのが特徴で、基本的な色分けは良好です。特に、細かなイエロー部が別パーツで色分けされているのはポイント高いです(*´ェ`*)
いかがでしょうか。実は可動に弱点があるのですが、ダブルゼータの独特なプロポーションが見事に再現されているのではなかろうか……(*_*)
それでは細かく見ていきます!
可動域から。腕は真横ほど広がりますが、開脚範囲は狭いです。
手足の関節は90度ほど曲がり、ヒザ立ち可能です。
ただ、上半身は昨今のHGのようなブロック構造になっていないので、柔軟な動きをつけることはできません。
腰を撚る動作もちょい苦手。↑までが限界です。
可動域に関しては、今のガンプラ目線で見ると物足りない感じです。
頭部をアップで。ツインアイはシールですが、中央が光沢感のあるシルバーになっているので少し違和感が出ます。
可能なら部分塗装推奨といったところ。アンテナ先端には安全フラッグがあります。
ストレート組みだと少しのっぺりとした印象を受けるので、「ハイメガキャノン」「ヘの字スリット」「頬のくぼみ」などはスミ入れ推奨です。
頭部のパーツ分割構造は非常に優秀で、合わせ目は出ません。
ヘルメット部分が1パーツ成形で、「目・口まわり」をスライドさせるだけで組み立てが完了します。
胴体の合わせ目は段落ちモールド化されていますが、バックパックは前後はめ込み式で「側面」と
「上部」に合わせ目が出ます。
また、肩は前後に動きますがショルダースラスターアーマーがサーベル基部と干渉するため、動きが制限されます。(一応ショルダースラスターアーマーは動くので、避けながら動かす事は可能)
腕は「肩内部ブロック」「手首付近」に合わせ目あり。
量は意外と少ないです。
ウイングシールドは上下とも折りたたむことができます。
手首パーツは「ライフル持ち手(右)」「サーベル持ち手(右)」「握り手(左)」の3つしか付属しません。
左手が握り手しか付属しないのが本キットの弱点です(>ω<)
腰部アーマーは可動。腰中央の青いパーツ内部はグレーで要塗装です。
股下にはアクションベース用の3mmジョイント穴が空いています。
脚部は「足の付け根」「モモ後ろ」「カカト」に合わせ目が出ます。
合わせ目の量は意外と少なく、細かな黄色いパーツが別パーツで色分けされているので塗装もしやすい構造です。
ただ、「ヒザ先端レッド」「ダクト内部」などは要塗装です。
細かな事を言うと、「関節パーツの一部」「足裏」にも合わせ目ありです。
ただ、足裏に肉抜きはありません。
ハイパー・ビーム・サーベル/ビーム・キャノンの基部は左右、上下と可動して2本とも引き抜くことができます。
バックパック下部にあるスラスター内部は、レッドで要塗装です。
↑塗装後
「ジュドー・アーシタ!ガンダムZZ、行きまーす!」
ダブルゼータガンダム、出撃!
それでは武装を見つつ、アクションポーズいっています!
ダブル・ビーム・ライフルは砲身・機関部ともに合わせ目の量が多いです。
本体の合わせ目は意外と少ないので、ここが重点的に手を加える部分になります。
ダブル・ビーム・ライフルで攻撃!
決めポーズで。
このダサかっこいいポーズがたまらないのだ……w
アクション!
暴れまわるジュドー!
そんなに動くわけではないのですが(特に足まわり)、意外にかっこいいポーズが決まる印象です(*_*)
「感動の嵐!なんてパワーなんでしょ!」
ハイパー・ビーム・サーベルを持たせてみます。「柄」と「手の平」の凹凸を合わせて持たせます。
専用の持ち手は右手分しか同梱しません。
ダブルゼータ、ハイパー・ビーム・サーベルを抜刀!
ビームエフェクトパーツは、MGクラスの長いものが2本付属します。
「斬るぞ!マシュマーさん!」
なかなか迫力のあるポーズで展示できますね。
ちなみにZZ初登場時で隕石叩き割った描写、ユニコーンでオマージュされてた気がするんだけど制作陣も意識したのかな?
左手にサーベルを持たせたいので、
↑の全ての指が可動する関節技EX 極め手144角を使い、接着剤で強引に持たせてみましたw
かなり乱暴な対処方にはなってしまいますが、本編では右手にダブル・ビーム・ライフルを装備して左手でサーベルを振り回していたイメージが強い印象。
左手にサーベルを持たせたいモデラーさんは関節技EX 極め手144角もオススメです。
※追記:今の時代、本キットのリデコキットであるHGBFガンダムトライオン3に左手のサーベル持ち手が付属するので、そちらを持ってきた方が再現しやすいと思います
二刀流!
それでは本体を分解し、色々な形態へ切り替えてみます。
コア・トップ
いわゆる上半身部分のコア・トップ。
ショルダースラスターアーマーやウイングシールドなどの位置を変え、胸部の下にダブル・ビーム・ライフルを取り付けて再現します。
手首パーツはスラスターに差し替えます。この状態でも3mmスタンドに対応します。
コア・ベース
下半身とバックパックにコア・ファイターを接続すれば、コア・ベースになります。
ミサイルポッドのカバーは開閉します。
中のマイクロミサイルは赤で色分けされていますが、1パーツになっているため底面はグレーで要塗装です。
コア・トップとコア・ベースでディスプレイ。
Gフォートレス
更にこの2体を合体させれば、
Gフォートレスが再現できます。
台座パーツの裏側には変形時に取り外したパーツを収納可能です。ただ、少し緩いのでパーツが外れやすいです。
後ろから。
ちなみに、この差し替えパーツ裏には変形用パーツを収納しておくこともできます。(MS形態時でも使える感じ)
それではここから、他のガンプラを使いプチ劇中再現いってみます!
※以降のZZは塗装済み含む
キャラ・スーンのR・ジャジャ現る!
HGUC R・ジャジャと比較。
ザク・マリナーと交戦するダブルゼータ!
HGUCザク・マリナーは2012年発売で、本キットの2年後発です。
ド・ダイ改に乗り、バウを瞬殺するダブルゼータ!
イリア・パゾムのリゲルグと戦闘!
謎の共振現象を起こす2体!
HGUCキュベレイと比較。
本キットのリデコキットである、HGBFガンダムトライオン3(左)とHGBFガンダムドライオンIII(右)とディスプレイ。
ガンダムチームで〆!
※「HGUCゼータガンダム(GUNPLA EVOLUTION PROJECT)」「HGUCガンダムMk-II エゥーゴ仕様(REVIVE)」「HGUC百式(REVIVE)」
「よーし、リィナ待ってろよ。これで山の手の学校に入れてやる!」
山の手……(*´ェ`*)
HGUC ダブルゼータガンダム(ZZガンダム)の感想
という事で、HG ZZガンダムのご紹介でした。
弱点は「左のサーベル持ち手が付属しない」点と、今のガンプラ目線で見た場合「可動域が広くない」点です。
本体の合わせ目の量は意外と少ないですが、ダブル・ビーム・ライフルは砲身・機関部全てに合わせ目が出ます。砲身はともかく、機関部は非常に消しにくい位置にくるため、ここが重点的改修ポイントになると思われます。
長所は「MS形態」「コア・ファイター」「コア・トップ」「コア・ベース」「Gフォートレス」と全5形態が再現できる点。
クセのあるガンプラになっていますが、今回画像のように不思議とかっこいいポーズが決まる印象です。
総評としては、スミ入れや合わせ目消しなど多少手を加えるモデラーさんにはオススメといった感じです!
バンダイさん……そろそろHGUC強化型ダブルゼータガンダムの発売頼むぅ!(>ω<;)
以上、「HGUC ZZガンダム」のガンプラレビューでした!