今回は「MGSDフリーダムガンダム」のガンプラレビューです。

機動戦士ガンダムSEEDに登場するフリーダムガンダムの、MGSD版をご紹介。
2023年発売。
SDガンダムにMGの技術が集約された新シリーズで、SD史上最高の可動性能・ギミックを搭載しています。
新技術の金属表現である「リアルメタリックグロスインジェクション」、クリアパーツの反射機構技術「リフレクションカット」など、新たな技術も採用。
という事で、ついに発売されたMGSDフリーダムガンダムをいつもより画像数多めでレビューしていきたいと思います!
MGSD フリーダムガンダム

新次元のSDハイエンドブランド「MGSD」第一弾、フリーダムガンダムさん。
SDシリーズ最高峰のパーツ数、色分け、可動域、ギミックなどを搭載していますが、そのかわり4,290円(税10%込)という事でお値段もSDシリーズ最高峰になっているぞ!w(*_*)

ボックスはよくあるHGのようなサイズですが、ランナー数が多いので厚みが結構あります。

組み立て書はHGやBB戦士のようなペーパーではなく、MGに入っているような冊子風のものが付属します。豪華!(>ω<)

そしてこちらが同梱する、全ランナー。
ご覧のようにSDシリーズ最高峰のパーツ数で、MGクラスのボリュームを誇ります。

ホイルシールは付属せず、マーキングシールが1枚付属します。
マーキングのみという事で、パーツ分割による色分けは超優秀です。

そして完成したMGSDフリーダムガンダムがこちら。
ご覧のとおりBB戦士やクロスシルエット版とも違う、頭身高めの現代風SD体型といっていいようなスタイルで立体化されています。
外部装甲の成形色が2トーンカラー構成になっていて、立体感も感じます。

全高約11.5cmという事で、アンテナ先端を含む全高でいえば1/144シリーズ(HGCEやRG)とほとんど同じ大きさと思ってOKです。
それでいてパーツ数はHGシリーズを圧倒しているため、組んでいて非常に新鮮なSDといった感じでした。

MGの名を冠するだけあり、SDながら内部がフレーム構造になっているのも特徴です。
それでは各部細かく見ていきます!

可動域は広く、手足は大きく広がります。

腕関節は引き出しギミックにより、180度近く曲がります。
下半身可動も優秀で、キレイにヒザ立ち可能です。

上半身は360度回転します。
また、画像では伝えづらいですが頭部は3軸構造で大きく可動します。胴体も内蔵された複数の可動軸により、左右のスイング・前傾・後傾の広域な可動を実現しています。

イケメンな頭部。
色分けは完璧で、SDとしては情報量ありすぎな細かなディテールで再現されているのが見て取れるぞ……(*´ェ`*)

横、後ろから。後頭部の作り込みもすごいです。
ただ、あまり目立たないもののアンテナ裏側には少し肉抜きがあります。

各部アップで。アンテナ中央には「X-10A DIECI」のモールド有り。DIECIはイタリア語で10を指す言葉で、ザフトにおける最初のモビルスーツ開発者がイタリア人の「ジャン・カルロ・マニアーニ」である事が理由だったりします。(豆情報)
トサカ中央のブルー部には光を効率よく反射させる新技術、「リフレクションカット」のクリアパーツを採用。よく見てみると、確かに普通のクリアパーツより光って見える……ような気がしますw
あとは各所、シルバー部分には「リアルメタリックグロスインジェクション」という金属光沢感をアップさせた新素材が使われています。

頭部の中はこんな感じになっていて、ツインアイはクリアパーツを使用した二重構造で再現されています。
光沢感のあるシルバー+モールドにクリアパーツがかぶさり、めちゃめちゃ高クオリティなツインアイを再現。
また、フェイスマスクのヘの字スリットは開口されています。

胴体も緻密な出来になっていて、中からメタリックシルバーのパーツが露出する構造です。

コックピットハッチは、前方へスライド可動します。
中に乗せるパイロットフィギュアは付属しません。

ショルダーアーマーをアップで。
肩下のバーニアを下げると内部ギアが連動し、上側の赤い装甲が連動して開きます。

前後のアーマーは引き出すことにより、開くことができます。

肩の接続部はスイング機構を搭載していて、腕部の可動範囲が広いです。

腕は、関節パーツから先を引き出すことができます。

引き出すことにより、このように180度近く腕を曲げることができます。

ハンドパーツは指可動タイプのもののみ、左右分付属します。
動くのは「親指」「人差し指」「それ以外」ですが、中指から小指も根本を切り離すことにより独立可動するような気がします。(やる場合は自己責任でね……w(*ノェノ))

腰部。このあたりの色分けも超優秀です。
2トーンカラーにより、MGのような見た目を実現しています。

底面から。腰部前後のアーマー内側はグレーで色分けされていて、モールドが細かいです。
底面にスタンド穴は空いておらず、ジョイントパーツも付属しません。スタンドに展示する場合は、バックパックの穴を使用します。※後述

脚部をアップで。足裏に肉抜きはありません。
足自体は、ボールジョイント接続です。本キットはポリキャップレス仕様で、KPS関節が採用されています。

太ももには連動&延長ギミックが搭載されています。
脚を曲げる際に膝アーマーや膝裏バーニアが連動。RGなどで見られるマルチリンクギミックのようなものが使われている感じです。
つま先も細かく動くので、自然なヒザ立ちができます。

能動性空力弾性翼(ウイング)をアップで。
画像では少し わかりづらいですが、青いパーツ内部にはクリアブルーのパーツが使用されています。ここにもリフレクションカットの技術が使われています。

もちろん翼を広げ、高機動空戦モードを再現することができます。
ウイングの基部は延長ギミックが搭載されていて、外側に引き出し可能。
大きな2枚のウイングは、先端パーツを外側へ引き出すこともできます。HGなどでも採用されていないギミックなので、MGSDの凄さがうかがえる部分。

バックパック中央の下部パーツを開けば、↑枠の3mmスタンド穴が露出します。
少し奥まった位置になっているため、純正のアクションベース5が推奨されています。

フリーダム、出撃!

それでは武装やギミックを見つつ、アクションポーズいってみます!

対ビームシールドの色分けも超優秀です。
シールド自体は、前腕部の後ろ側と軸接続です。グリップは可動式で、手に持たせることもできます。

ルプスビームライフルを持たせる際は、手の平の凹凸と合わせるようにして持たせます。
ほんとは銃持ち手が欲しかったですが、そんなにポロリすることなく保持できるので不満はないかな、といったところ。

ルプスビームライフルで攻撃!

フォアグリップは可動します。手を添える感じにはなりますが、両手で構えるようなポーズも可能です。

ルプスビームライフルは、腰部リアアーマーにマウント可能です。

そしてここが本キットのスゴいところなのですが、ラケルタビームサーベルが収納されている腰部サイドアーマーにはロック機構が備わっていて、ロックを外すことでサーベルを取り出すことができます。
「フリーダムのガンプラあるある」だと思うのですが、デザイン上このラケルタビームサーベルは勝手に外れてポロリすることが多々ある部分。今回はこのロック機構のおかげで、ストレスフリーに取り外しできるのがポイント高いです(>ω<;)

ラケルタビームサーベルも、手の平の凹凸をあわせて持たせます。

斬りかかるフリーダム!

「これ以上は無意味だ!」

アクション!

二刀流でパシャリ。

連結させれば、アンビデクストラス・ハルバードを再現することができます。

いい感じ……。

M100 バラエーナプラズマ収束ビーム砲は、前方へ展開できます。

この後ろから見た、能動性空力弾性翼がメチャメチャかっこいいです……(涙

腰部左右にある、MMI-M15 クスィフィアスレール砲を展開させてみます。
内部にはギアが搭載されており、前側を展開すれば後ろ側も連動して展開します。

グリップを引き出すこともできるぞ!

クスィフィアスレール砲をぶっ放すキラ!

という事で、ハイマット・フルバーストを再現!

BB戦士、クロスシルエットと比較

それではここから、過去に発売された「BB戦士フリーダムガンダム」「SDCS(クロスシルエット)フリーダムガンダム」と比較してみます。
BB戦士版はNo.257で、2003年に発売。SDCS版は、2019年に発売されています。

頭部を比較。BB戦士版は超安いというのもあり、アンテナの黄色い部分はシールでした。

胴体を比較。

肩部、腕、シールドを比較。

背部を比較。

色分けや可動域、ギミックの多さなど、出来に関しては今回のMGSD版の圧勝です。
もちろん頭身は大きく違うので、好みのフリーダムをチョイスしてみてくださいね。



HGCE 1/144 フリーダムガンダム(左)、RG 1/144 フリーダムガンダム(右)とディスプレイ。
アンテナ先端まで含めた場合だと、全高はほとんど同じです。

MG 1/100 フリーダムガンダム Ver.2.0も混ぜ、色々なフリーダムガンダムのガンプラ勢ぞろいでディスプレイ。





MGSD フリーダムガンダムの感想
ということでMGSDフリーダムガンダムのご紹介でした。
まず記念すべき新シリーズ第一弾という事で、SDながらMGクラスのクオリティで立体化されているためSDファンにはたまらないアイテムになっているのは間違いないでしょう……(*_*;)
ここまでの色分けと可動域、ギミックを搭載していることからパチ組み派モデラーさんも満足度が高いと思います。
今回組んでいて思ったのは、改めてフリーダムというデザインがスゴいなと感じた点です。ウイングまわりのデザインをはじめバラエーナプラズマ収束ビーム砲の展開方法や、ラケルタビームサーベルのマウント位置など主役機としては変わったデザイン・ギミックを搭載しているので、組んでいて本当に面白い機体だなと再認識させられました。
フリーダム、やっぱ好きだわ……。(しみじみと
なんか文句をつけるところがないキットに仕上がっていたので、フリーダムファン・かつSDファンにはマストアイテムだよ!
以上、「MGSD フリーダムガンダム」のガンプラレビューでした!












