今回は「HGUCキュベレイ(リバイヴ版)」のガンプラレビューです。
機動戦士Zガンダム・ガンダムZZに登場し、ハマーン・カーンが搭乗するキュベレイの新生REVIVE版をご紹介。
2015年発売。
HGUCの195番として最新フォーマットとしてリニューアルされたキュベレイですが、旧HG版に比べ色分けが向上し合わせ目の量が減っています。
という事で、HGUC195キュベレイを旧HGとの比較画像多めで徹底的にレビューしていきたいと思います!
HGUC195 キュベレイ(新生REVIVE版)
早速ですが完成したHGUC195キュベレイがこちら。
旧HG版は1999年発売という事で、1/144スケールとしては実に16ぶりにリニューアルされました。
特徴としてはバインダーや脚部のピンクがほとんど色分けされている点で、合わせ目の量が減りプロポーションも変更されています。
装甲色ホワイトは多少光沢感のある成形色で再現されています。
シール数は少なく、「目」「バインダーの一部ピンク」ぐらいにしかシールを使いません。色分けは優秀だぞ!(>ω<)
最近主流のKPS関節が使われているため塗装派モデラーさんにも安心設計ですが、そのおかげで足が勝手に広がってしまうなどの弱点もある感じです。※後述
それでは細かく見ていきます!
可動域は広く、手足は水平まで広がります。
ヒジ関節は90度、ヒザ関節は90度以上曲がり、ヒザ立ち可能です。
上半身は360度回転します。
2015年製ガンプラらしく、可動範囲は広いといっていいでしょう。
両目はシールです。合わせ目はモールドっぽくなっていますが、設定画ではモールド無しだったりします。
首には細かなスリットモールド有りです。
首パーツ自体が可動し、顔を大きく上げる事ができます。上げた状態限定ですが、左右へ振る事もできます。
※目はグリーンのシールと選択式です
横と裏側。長い……w(*´ェ`*)
胸部カバーは開閉し、コクピットハッチのモールドが露出します。ただ、ハッチはグレーで要塗装です。
左右のケーブルは旧HG版では軟質素材でしたが、プラに変更され塗りやすくなりました。
胴体は前後はめ込み式で、上と側面に合わせ目が出ます。
上半身は前後左右と柔軟に可動。
背中の左側には「2LMES」のモールドが刻まれており、肩はボールジョイント接続です。
上から見た図。「胴体上部」と「肩」に合わせ目が出ます。
バインダーはKPSによるジョイント接続です。
左右のバインダーがこちら。
アップで。「サブセンサー(大きなピンクの三本線)」「青いスリットパーツ」は裏打ちパーツにて色分け済み。
ただ、↑枠の小さな2つのサブセンサーはシールで色を補います。
バインダー内部はグレー・ホワイトのパーツでメカニカルな形が再現されています。
ケーブルのような部分はグレーで塗装する必要がありそうですが、キュベレイのバインダー内部は色々な解釈があると思うので好みで仕上げるのがいいと思います(*´ェ`*)
4枚のバインダーはそれぞれフレキシブルに可動します。
接続テンションが丁度良く、旧HG版より動かしやすくなっています。
バインダーを折りたたむように動かせば、
飛行形態みたいなポーズが再現できます。
いい感じ……(*´ェ`*)
本体解説に戻って。腕は「肩」「前腕部外側」に合わせ目が出ます。
手首パーツは「サーベル持ち手」「平手」の2種類が左右分付属します。
平手は指先端が丸くなっているので、尖らせれば見栄えが良くなりそうです。
平手の場合、「親指」「4本の指」が可動します。色々な表情付けができそう。
腰回り。フロントアーマーのサブセンサー(ピンク)は裏打ちパーツにて色分けされています。
股下にはアクションベース用の3mmジョイント穴有り。
足はKPSによる軸接続なのですが、ここが弱点で
上半身の重みでぐにゃっと開脚してしまう事が多いです。
※組んでから3年ぐらい経過したものなので、経年劣化でこうなるのかもしれません
ファンネルコンテナはサブセンサー(ピンク)が細かく色分けされています。
全10基のファンネルは全て着脱可能です。
ファンネルコンテナはここまで可動。
脚部のサブセンサーは全てピンクで色分け済みです。
ニーアーマー(膝のパーツ)の裏側もピンクの裏打ちパーツで色分け済み。
目立ちませんが、関節パーツ一部には合わせ目が出ます。
青いパーツは別パーツで色分け済み。
ニーアーマーは大きく動きます。
脚部の色分けは優秀かつ、合わせ目は基本的に段落ちモールド化されています。
ただ、足首パーツの後ろ側には合わせ目が出ます。
足裏は細かく色分けされており、肉抜きが無くモールドも細かいです。
つま先は可動。
それではアクションポーズいっています!
キュベレイ、出撃!
後ろから見ても美しい……(*´ェ`*)
手首パーツの基部は動き、反らせるようにすれば
ビーム・ガン射撃ポーズが再現できます。
両腕のビーム・ガンで攻撃!
「よくもずけずけと人の心の中に入る……恥を知れ、俗物!」
美しい……(*´ェ`*;)
ビーム・ガンは左右の腕とも取り外し可能で、
手に持たせればビーム・サーベルになります。
柄と手首パーツは凹凸を合わせて持たせるため、ガッチリと保持されます。
手首パーツ自体、旧HG版より大きく造形されていて迫力があるのも特徴です。
クリアイエローのビームエフェクトパーツは2本付属します。
キュベレイ、ビーム・サーベルを展開!
襲いかかるキュベレイ!
斬!
二刀流で。
旧HG版との比較
1999年に発売したHGUC4番のキュベレイ(左)と全身を比較。
旧版は塗装しちゃってますが、各部アップで比較していきます。
頭部と胸部を比較。
2体とも目はシールですが、ケーブル部分は旧版では軟質素材だったのに対し、リバイヴ版ではプラ材質になり塗装しやすくなりました。
肩の接続方法を比較。
旧版では軸接続だったのに対し、リバイヴ版ではボールジョイント接続に。
バインダーの重みがあるためここは賛否が分かれそうな部分です。というのも、旧版は軸でガッチリ接続されるため肩が垂れ落ちる事はありません。
一方、リバイヴ版は柔軟に動くようになりましたが多少垂れ落ちてきやすくなりました。(一度ポーズを決めて飾る分には大丈夫なレベルだと思いますが)
バインダー(右)を比較。
旧版のサブセンサー(ピンク部)は全てシールです。リバイヴ版では大きな3本線が色分けされています。
バインダー(左)を比較。
表面の色分けは変わりありません。
バインダーの接続方法を比較。
旧版は何度か動かしていると外れる事がありましたが、リバイヴ版ではKPS接続によりガッチリ接続されます。
腕部を比較。
画像ではちょっと見にくいですが、旧版の関節はポリキャップがむき出しでしたがリバイヴ版ではポリキャップが露出しないパーツ構造です。
下半身を比較。
このあたりのサブセンサー(ピンクのスリット)も旧版では全てシールでしたが、リバイヴ版では全て別パーツにて色分けされています。
ファンネルコンテナを比較。
旧版では小さめでしたが、リバイヴ版では多少でかく造形されています。
ファンネル形状も向上しているのが見て取れます。
下から見た状態を比較。
リバイヴ版ではフロントとニーアーマーの裏側がピンクの裏打ちパーツで再現され、股下にはスタンド用の3mm穴が空いておりパワーアップしています。
足裏を比較。
このあたりの色分けもリバイヴ版が向上しています。
こう比較していくと、リバイヴ版では色分けの進化具合いがスゴイです。
とはいえ旧版の体型バランスは今の目線で見ても優れているので、スタイル的には好みが分かれそうなガンプラでもあると思います。
ガンプラ的には圧倒的にリバイヴ版の勝利といったところ。
本キットのリデコキットである、キュベレイMk-IIとディスプレイ。
プル機とプルツー機のREVIVE版は、プレミアム・バンダイ限定品になります。
MG 1/100 キュベレイ(右)とも比較。
個人的な感想ですが、プロポーションはいまだに2001年発売のMGキュベレイが最強だと思います……(*´ェ`*)
HGUCキュベレイ ファンネルエフェクトセットをつけてみた図。
「このキュベレイ、見くびっては困る!」
百式に襲いかかるキュベレイ!
「これで終わりにするか!?続けるか!シャアッ!!」
「ぬかったな、シャア!」
ハマーン・カーンが搭乗したモビルスーツでディスプレイ。
ハマーン様のミニフィギュア軍団とディスプレイ。
エクセレントモデルのハマーン・カーンフィギュアとディスプレイ。
「愚かなる人間達に思い知らせる時が来たのだ。今や地球圏は我々ネオ・ジオンの物だと!」
HGUC キュベレイ(新生REVIVE版)の感想
という事で新生REVIVE版のHGUCキュベレイのご紹介でした。
最新フォーマットで立体化されたキュベレイですが、旧HGと比べ色分けが圧倒的に進化していました。
目立つ合わせ目も「胴体上・側面」「前腕部」程度で、変な肉抜きも無いため素組派モデラーさんにはかなり組みやすいHGに仕上がっていると思います。
気になるのはKPSによる足接続部分で、経年でふにゃついてくるため足が勝手に広がってきてしまう可能性アリといったところ。(今回のレビューは組んでから3年ほど経過した状態での感想なので、おそらく経年で間違いないかと思います)
可能なら、このあたり調節しながら組んだ方が良さげといった感じです!
以上、「HGUC キュベレイ(新生REVIVE版)」のガンプラレビューでした!