今回は「HGUC 量産型ザク(ザクII)」のガンプラレビューです。

機動戦士ガンダムに登場したおなじみ量産型ザクをご紹介。
2003年発売、HGUCナンバーでいうと40番目にあたるガンプラになります。
22年前のキットながらパーツ分轄による色分けが良く、多彩な武器が付属するザクに仕上がっていました。
という事で、ド定番のHGUC量産型ザクを今のガンプラ基準で見るとどんな出来かを中心にじっくり見ていきたいと思います!
HGUC 量産型ザク

ザクさんのHGUC版。
ボックスアートはアニメ調で描かれたザク3機が描かれています(*´ェ`*)
当ブログでは多くのガンプラをレビューしてきましたが、「そういえばザクIIレビューしてないぞ!?」という事に気付きました。
という事で、今の視点で隅々まで見ていこうと思いますぞ……。

ホイルシールはモノアイのピンク部分のみ付属します。

このキットについてくる全武器とハンドパーツがこちらになります。
※「ザク・マシンガン」「ザク・バズーカ」「ヒート・ホーク」「3連装ミサイルポッド×2」「ハンドパーツ×4」
銃持ち手は左手も付属します。

そして完成したHGUC量産型ザクがこちら。
このザクですが、パーツ分轄による本体の色分けが優秀です。
そしてなにより……

この恐ろしいまでに再現度の高いプロポーションが素晴らしいっす(>ω<)
一応カトキハジメ氏によりリファインされていますが、大河原先生のグニャッとした設定画から大きくイメージを崩すこと無く立体化されています。
気になるような変なアレンジ箇所が一切ありません。
最大公約数的にも理想のザク体型に仕上がっているのではないでしょうか……(*´ェ`*)

立たせておくだけで和むわ……。

22年前のガンプラながら、可動域はそこそこ良好です。
今の目で見てしまうと開脚範囲が狭く上半身も回転しないのが気になりますが、手脚はよく曲がり脚は前後に大きく可動します。

頭部は上下はめ込み式で細かな合わせ目が出ます。
モノアイが平たいシールになってしまうため、改造派モデラーさんはこのあたり手を加えてあげた方がいいかもしれません。(造形も無し)

後ろにも合わせ目が出ますが、

モノアイを可動させるためには上のパーツを外す必要があるためモールド扱いにしてしまってもいいかもしれません。
※顔の下にツマミは出ません

ビコォン……
こちらを睨みつけるザクさん。

胴体の色分けは動力パイプ含め良好です。
ガンプラを組んでいるとよく気付かされる部分なのですが、ザクって動力パイプがグレーじゃなくてグリーンなんですよね。
当たり前といえば当たり前なのですが、組んでて再認識するというか理解を深められる気がしますぞ……。

胴体は前後はめ込み式で側面に合わせ目が出ます。

ランドセルはシンプルな構成で合わせ目が出ず、動力パイプを挟み込む形で組み立てます。

上から見ると胴体・肩・スパイクアーマーの合わせ目が見えます。
スパイクアーマーはトゲ一体型の2パーツ構造。
合わせ目を消してから肩に接続できるため作りやすい部分になっています。

胴体と肩は軸接続になりますが、↑のようにポリキャップを隠すパーツが付属します。

すごい細かなところですが、こだわりを感じる設計になっています(*´ェ`*)

シールドはボールジョイント接続で、ある程度可動します。
また、裏側はグレーのパーツになっているため色分けが優秀です。

腕部は「肩のブロック部分」と「前腕部」に合わせ目が出ます。

そして驚いたのは、肩の前方向への可動域がめちゃめちゃ広いです。
ここは今のガンプラ目線で見てもかなり優秀。

上半身は回転できませんが、フロントアーマー・サイドアーマーは可動します。

股下にはスタンド用の穴が空いていません。(そのため合わせ目も出ます)
このあたりは当時の作りといった感じ。

脚部は左右はめ込み式になっており、合わせ目がガッツリと出ます。

横から。動力パイプは通常プラ製で1パーツ成形です。
足裏に肉抜きがなく、形状がバッチリ造形されています。

足は引き出す事ができるため、接地性は良好です。
↑の写真下ぐらいまでは開脚しても接地します。
それでは量産型ザクに付属する多彩な武器を見ていきます!

まずはザク・マシンガンから。
ここは合わせ目あり。
サイトレンズは多少可動します。

フォアグリップは可動し、両手で構える事が可能です。
先述したようにこのザク、前方向への腕可動が優秀なため余裕で構える事ができます。

ザク・マシンガンを構え、こちらの様子をうかがうザクさん。

サイドアーマー左側にはヒート・ホークをマウントできます。
プラ同士の接続になるため取り外ししまくっていると緩んできそうな部分。
ヒート・ホーク自体は色分けされていません。

ヒート・ホークを構えるザク!
絵になる……w

次はザク・バズーカ。
ここも合わせ目が出て、サイトレンズは多少可動します。
※今回このザク・バズーカだけ合わせ目を消しました(謎行動)

ガシュンガシュン……
ザク・バズーカで攻撃するザク!

こちらもフォアグリップが可動し、両手で構える事ができます。

足裏の肉抜きがないため、浮かせてポージングすればリバイヴあたりのガンプラに勝っちゃったりします。

ちなみに↑のリアアーマーの一部は開閉し、

ザク・バズーカをマウントできます。

3連装ミサイルポッドは両足分付属します。
グレーパーツのみで色分けはされていませんが、「ミサイル部分」「後ろ側のスリット」のモールド形状がとても細かいです。

3連装ミサイルポッドで攻撃するザク!

フル装備で。

ジムと交戦!



HGUC RX-78 ガンダム(リバイヴ版)と比較。
全然負けてないぞ……。


HGUCザクI(旧ザク・アニメ調に塗装済み)と比較。

ザクI(2006年発売No.64)は量産型ザク(2003年発売No.40)より後発のため、上半身が可動します。
HGUCとしての出来はザクIの方が上かもしれません。


HGUCシャア専用ザクと比較。

成形色の他、「ブレードアンテナと3連装ミサイルポッドの有無」が違いになります。


2002年発売No.34のHGUCザクII FS型(ガルマ・ザビ専用機、塗装済み)と比較。

ガルマザクの方が先に発売されました。



HGUCザクII改と比較。


HGザクII C型/C-5型と比較。
オリジンザクも現代風でかっこいいぞ!



RG版とサンボル版も混ぜ、色々な作品のザクでディスプレイ。



ジュドー「ザクか!」
イーノ「わぁ!待って!」
このHGUC量産型ザクの頭部をHGUCゼータガンダムに取り付ければ、ゼータザクも再現可能だぞ!



∀ガンダムに登場するボルジャーノンとしても楽しめるよ!

HGUC 量産型ザクの感想
ということでHGUC 量産型ザクのご紹介でした。
この量産型ザクの一番良いところは、設定画からイメージを大きく崩さず絶妙なバランスで成り立ったプロポーションだと思います。
もちろんディテール的にはある程度細かくなっていますが、変なアレンジが入っていないところが長所かもしれません。
最大公約数的に見ても理想のザク体型で立体化されているのではないでしょうか。ベタ褒めだけでもレビューにならないので、今のガンプラ基準で見た感想を挙げれば「モノアイが平たいシール」「手脚に合わせ目が多い」のが弱点かと思います。
あとは折角なので、ブレードアンテナパーツをつけて欲しかったというのが本音です(>ω<)
部分塗装派モデラーさんは、ヒート・ホークと3連装ミサイルポッドは要塗装です。つや消しかけてフィニッシュするも良し、合わせ目消してガチ塗装+ウェザリングしても良し、と22年前のガンプラながらまだまだ現役で遊べるザクに仕上がっていると思いますぞ。
最近のガンプラと比べ、武器がこんなに入って色分けがいいのに定価が安いのも魅力的。
ちなみにHGUC版は、2021年に発売されたより新しいHGUC241ザクIIも発売されているので、最新版が欲しいモデラーさんは↓の方がオススメです。

以上、「HGUC 量産型ザク」のガンプラレビューでした!





















